異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第22話 帰宅と騎士団の訓練

その日アレスがエスフィーナ家の屋敷に帰るとリーンやシルクが心配な顔をして出てきた。

「アレス大丈夫?」

「はい。大丈夫ですよ。ご心配をお掛けしました。」

「アレスが大丈夫ならいいわ。」

その後アレスは風呂に入り元々自分の部屋だった部屋のベットの上に寝っ転がっていた。

「王都も久しぶりだな。」

「そうね。それで、あの計画の事どうするの?」

話しかけてきたのはエーデルワイスだ。ついでにイルは既にアレスの枕元で寝ている。

「そうだね。あっちに分身を残すか、ちょくちょくあっちに行くかにしたいんだけど、とりあえずリミエルを置いておこうかな」

「じゃあ、天使に管理させるわけ?」

「うん。そのつもり。あの土地の開発はリミエルとその配下の天使に任せようかと思ってね。」

「ふーん。いつ行く?」

「まだ、先でいいよ。急ぐ案件でもないし、八大魔獣のこともあるし、」

「そうね。気楽に行きましょ」

その日はエスフィーナ屋敷に泊まり、翌日ペンドラゴン屋敷に戻った。

「ただいま。」

「アレス様。おかえりなさいませ。お仕事お疲れ様です。」

「うん。」

(この屋敷も久しぶりだなぁ。)

「午後に騎士団本部に行くからそれまではここにいるよ」

「わかりました。昼食を食べてからでいいですか?」

「そうだね。それまで部屋にいるからお茶を持ってきてもらってもいいかな」

「わかりました。」

「じゃあ、頼んだよ」

と言ってもアレスは自分の部屋に行く。
そして、ベットに倒れ込んだ。

「はぁ、ここが僕の家か。初めてだよなぁ」

「そうね。あら?これは……」

すると、エーデルワイスが何かに反応した。

「アレス。お帰り」

そこに居たのはアヤメだった。

「ああ、ただいま。」

「?。何かいつものアレスとは違う。」

「やっと戻ってきたからだよ。こっちでは初めましてだね。僕が本体のアレスだよ。これからよろしくね?」

すると、アヤメは目を大きく見開いて、

「じゃあ、この人が精霊王さま?」

「そうよ。私は精霊王エーデルワイス。これからよろしくね?アヤメ」

「よろしくお願いします」

「敬語はいらないわ。そう言えば、ほかの人に姿が見えなくて困ってたのよね」

「うん。なるほど。ならいい手があるわよ」

「どういうこと?エーデ。何か手があるって……」

「精霊界には精霊樹っていう、大きな木があるの。それは精霊界のど真ん中にあって元々私の住んでいたのはそこなの。それで、その精霊樹の木の欠片を持っていると地上界の人々が精霊の姿を見ることができるの」

「そんなのがあったのか。アヤメは知ってた?」

「精霊樹があるのはってたけど、そんな効果があるのは知らなかった。」

「じゃあ、それを持っていればアヤメのことをほかの人が見ることが出来ると?」

「うん。」

「じゃあ、取りに行こうか」

「アレスはここにいて。精霊界の時間は遅いの。だから、あっちで1時間もいたらこっちで10時間も立ってしまうの。だから、私が行ってくるわ。アレスならよっぽどのことがない限り大丈夫だと思うし、アヤメはここから出れないでしょ?」

「そうなのか。じゃあ、お願いしてもいい?」

「もちろんよ。それじゃあ行ってくるわ」

すると、エーデルワイスの後ろに丸いゲートのようなものが現れてエーデルワイスはそこに入っていった。

「良かったね。エーデルワイスが解決方法を見つけてくれて」

「うん。けど、いきなり私が現れたら使用人がびっくりしちゃう」

「それなら大丈夫だよ。システィもアルベルトも優秀だから上手くやってくれるよ」

「……うん。」

その時のアヤメの顔は少し笑っているように感じた。



午後、アレスは王城横の騎士団本部に来ていた。

「エドガルドさん。お久しぶりです。」

「これはアレス君。今日はどうしたんだい?」

「昨日陛下からそろそろ素材の第1回が終わりそうだと聞いたのでそろそろ二回目を持ってこようと思って」

「そうだったのか。じゃあ、こっちに来てくれ」

と、案内されたのはこの前と同じ倉庫だった。
そこには前に置いた物はほぼ無くなっていて、地面がだいぶ見えていた。

「あれからかなりのスピードでやったんだけど、なかなか買取の人の日程が合わなくてね。けど、今回は大丈夫そうだから、少し多めでもいいよ」

「ありがとうございます。それじゃあ…………」

と言ってアレスは前回よりも多い量の素材を出していく。

「これくらいでいいでしょうか」

「相変わらず沢山あるね。まあ、これくらいなら大丈夫だと思うよ。ちなみにこの量を1回とすると、あと何回で終わりそう?」

「そうですね。大きさも考えると15回以上は必要です。」

「なるほど。随分と多いけどこっちも頑張るよ」

「ありがとうございます。」

「今日は騎士団の訓練はどうするかい?」

「それじゃあ少し見ていきましょうか」

「そうか。実は今日は魔法隊もいるんだ。この前は騎士隊だけだったでしょ?」

「騎士団には騎士隊と魔法隊がいるのですか?」

「そうだよ。どこ騎士団もそのはずだよ。2つで騎士団なんだ。」

「そうなんですか。知りませんでした。」

「アレス君は武術以外に魔法も出来たよね。少し見て行ってよ」

「わかりました。」

そして、騎士団の訓練場に来た。

「みんな。今日はアレス君が来てくれた。今日も訓練に参加してくれるとのことだ。それではグループに別れて訓練開始!」

エドガルドさんが号令をかけると10人程のグループに別れて訓練を始めた。

「じゃあ、僕は回りながら見ていきますね」

「頼んだよ」

アレスはグループの間を通り抜けてそれぞれの魔法の出来や剣の使い方を見て行く。

「魔力の操作力が足りません。もっと魔力循環を滑らかにできるようにしてください」

「剣の太刀筋がぶれてます。右手に力が入っているからです。もっと力を抜いて握ってください」

「騎士なのに目をつぶって攻撃したら戦えませんよ。しっかりと相手を見てください」

「魔力を魔法に変化する時にロスが多すぎます。もっと減らせるように魔力操作をしっかりやってください」

次々にアレスの厳しい指摘が入っていく。
だんだんとアレスにも熱が入っていき、アレス自身が相手になって訓練をして言った。


それから1時間後にはアレス以外立っていなかった。

「すみません。ちょっとやりすぎたでしょうか」

「いや、全然そんなことはないよ。少しは成長したと思う。」

「そうですか。それならよかったです。」

「アレス君はもう帰るかい?」

「そうですね。自分の屋敷に2日も帰ってなかったのでさすがに顔を出そうかと」

「そうか。じゃあ、また来てくれ。見送りはここでいいかい?こいつらをどうにかしなきゃ行けないんで」

「大丈夫です。それでは失礼しますね」

アレスは2日ぶりにペンドラゴン屋敷に帰っていった。



ペンドラゴン屋敷に着くとシスティとアルベルトが待っていた。

「アレス様!」

「ただいま。ごめんね。連絡入れないで」

「いえ、エスフィーナ屋敷の使用人から連絡があったので大丈夫です。お仕事お疲れ様です」

「うん。じゃあ、夕飯にしようか」

アレスとシスティ達は屋敷の中に入っていった。






次回は時間が飛びまーーーーーす

棒の数年くらい

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コメント

  • 名無し

    どのくらい時間が、とぶか
    楽しみです

    2
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