異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第12話 屋敷の精霊

暫くすると馬車が止まる。

「あ、アレス様。ここです」

アレスが馬車から降りると目の前には大きな屋敷があった。

「おっきいなぁ。それにしてもなんか変な感じがする?」

アレスは屋敷の中から感じる感じたことのあるような違和感に首を傾げる。

「とりあえず入ってみるか」

アレスは鍵を出して屋敷の扉を開ける。
すると、すぐに感じたものの正体がわかった。

「これは霊力?精霊がいるのか?」

そう、霊力は精霊がいる所にしか発生しない。その霊力が屋敷に溢れているのだ。つまり精霊がいることを指す。

「陛下が曰く付きって言ってたのはこのせいか。」

いたずら好きなのかそれともなにか別の意味があるのか。

アレスは自分の霊力を放ってその霊力が1番強いところを探す。

「あった」

アレスはそこを目指して進んでいった。

アレスがついた場所はひとつの部屋だった。
中に入ると確かに霊力が強い。

「こんにちは。どこにいるのかな。精霊さん」

「…………」

「大丈夫。僕は精霊が見えるから」

「私が見えるの?」

すると、部屋の角から1人の女の子が現れた。

「君は精霊だよね」

「うん。私は家精霊。」

「家精霊。そう言えばエーデが精霊には種類があるって言ってたな。」

「あなたからはほかの精霊の感じがする。」

「分かるの?」

「うん。それにとても強い」

「そりゃそうだ。彼女は精霊の王だからね」

「え?!精霊王様なの?」

「うん。精霊王と契約したんだ」

「すごい。」

「君はどうしてここに?それに、ここに来た住人に嫌がらせをしてるの?」

「違うの!私はこの屋敷に住み着いた家精霊なの。だけど、精霊は普通の人じゃ見ることは出来ない。だから、気づいて欲しくて……」

「…………」

(この子はずっと1人だったのか。だから、気づいて欲しくて……か)

「僕は君のことを見ることが出来る。僕はこれからこの屋敷で暮らすんだ。ほかの人もこの屋敷に来るけど僕しか見えないかもしれない。」

「あなたがこの屋敷に?」

「うん。いいかな」

「うん。」

「じゃあ、これからよろしくね?」

「うん。あなたの名前は?」

「僕はアレス。君は?」

「私は家精霊。名前はまだない」

「なんでそれ知ってんの……」

「だから、あなたが付けて?」

「またか。わかった。じゃあ、アヤメでどう?」

「アヤメ?」

「うん。花言葉は希望って意味だ」

「希望?」

「うん」

「アヤメ。ありがとう。私はアヤメ。よろしくね?アレス。」

「よろしくアヤメ。」

「そう言えば精霊王様はどこにいるの?」

「ああ。今の僕は分身なんだ。本体は精霊王。今はエーデルワイスなんだけど、エーデと一緒に修行に行ってる。」

「そうなんだ。」

「大丈夫だよ。ちゃんと帰ってくるから」

「うん!」

「それじゃ、今日は1回帰るね。今度ここに引越しに来るから。その時はよろしく」

「うん。よろしく」

アレスはアヤメと別れ馬車に乗って帰って行った。


「異世界転生した貴族は自重を忘れたようです」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • べりあすた

    そういえば分身だったな…

    1
  • 夜一

    こんなことはいいたくありませんが、パクリパクリ言われて、メンタルやられる前に、やめた方がいいのでは?流石にこれはパクリが過ぎると思いますし、アンチ増えてく一方だと思います

    21
コメントを書く