異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第11話 子爵

朝、アレスは起きるといつも通り朝の訓練をして、風呂に入り朝食に向かった。
そして、いつも通りに食事をするはずだったが……

「父上。どうしてそんなに正装をしてるんですか?」

「は?」

ルークが正装しているのを不思議に思ったアレスは聞くと家族全員にポカンとした顔をされた。

「え?なんかあるんですか?」

「お前今日自分の謁見の日って知らないのか?」

「え?え?ええええええぇぇぇぇぇえ!!!!!」


朝からアレスの叫び声が響くシルフィード屋敷であった。


それからアレスは急いで準備をして、ルークとともに王城に向かった。

「じゃあ、陛下から聞いてなかったのか?」

「ええ。全く。父上がいなかったらどうなっていたか……」

「陛下も忘れてたんだろ」

「せめてナルサスさんが覚えててくれれば……」

「まあ、今頃遅いからな。」

馬車が王城につくとアレスとルークは別れた。

「じゃあ、後でな」

「はい。」

アレスはルークと別れ、迎えてくれた執事と共に控え室に行く。
控え室で待っていると宰相のナルサスさんが来た。

「いやぁ、ごめんね?完全に忘れてたよ」

「びっくりしましたよ。朝、父から急に今日は謁見の日だって聞いたんですから」

「悪いね。謁見の内容はこの前と同じで、陛下の身の安全の確保とその他の貴族も守り、さらに賊の捕縛という理由からだからね」

「わかりました。」

「じゃあ後でね。そろそろだから」

「はい」

ナルサスさんが出て言ってしばらくすると、執事がきた。

「アレス様。そろそろ、謁見のお時間です」

「わかりました」

アレスは執事についていき、謁見の間に向かう。
扉の前にたち暫くすると扉がゆっくりと空いた。
そして、前に出て真ん中で止まる。

「国王陛下がご入場されます。」

ナルサスさんがそう言うと貴族達は全員礼をする。

「表をあげよ」

陛下の言葉で全員が頭を上げた。

「ナルサス」

「はい。まずは報告から、先日行われた王都披露宴で、国王陛下を狙う襲撃がありました。」

すると、その場にいなかった貴族は慌て出す。

「静粛に。その時、披露宴に出ていたアレス男爵が陛下に投げられたナイフに気づき、それを防ぎました。その後全員の貴族や使用人を結界で守り、さらに賊の捕獲を行いました。この功績を讃え陛下に恩賞を授与していただきます。」

「アレス・フォン・ペンドラゴン男爵。前へ」

「は!アレス・フォン・ペンドラゴン男爵ここに!」

「数々の功績の褒美としてソナタを子爵に命ずる。また、白金貨150枚を褒美とする。」

「は!ありがたき幸せ。」

「なお、子爵になると領地を持ちますが、アレス子爵はまだ5歳なので様子を見て拝領することなります。」

「は!」

「それでは謁見を終了する。」

謁見は終了しアレスは帰ろうとすると、執事が来た。

「国王陛下がお呼びです」

「え、わかりました」

アレスは執事を追って部屋へと向かった。


〜〜部屋にて〜〜

「済まなかったのぉ。完全に忘れておった」

この部屋には今、アレス、国王、宰相、ルークと執事のセバスがいる。


「大丈夫です。僕も忘れていたので」

「そうか。」

「そういえば、屋敷の鍵を借りたいのですが」

「む?そうじゃな。セバス持ってきてくれ」

「わかりました」

すると、セバスさんはすぐに持ってきてくれた。

「これが鍵でございます。それと、まだ場所を知らないかと思いまして、場所の説明をさせていただきます。」

「そう言えばそうでした。」

「アレス。場所も知らずに行こうとしてたのか?」

「浮かれてましたね」

「ここがこの城になります。アレス様はこれから学園にも通うことになりますし婚約を発表したら城にも来ることが多いと思いますのでできるだけ両方に近い所を選びました」

「ありがとうございます。まあ、城には毎日来てますが」

「そうでしたね。学園は城の南にあります。なのでこの間の屋敷を選びました。ここです。」

すると、セバスさんが指したのは若干学園に近いくらいの場所だった。

「ここは、シルフィーナ辺境伯の屋敷にも遠くないので良いかと」

「なるほど。」

「この地図はおかし致します。」

「ありがとうございます」

「終わったかの?」

「はい。」

「じゃあ、これが新しい貴族証じゃ。無くすなよ」

「ありがとうございます。」

「うむ。今日はご苦労だったの」

「いえいえ。それでは失礼します」

アレスは城を出て馬車に乗る。

「うーん。今日行こうかな。御者さん。ここに行ってくれますか?」

「わかりました。」

アレスは早速屋敷に向かうことにした。





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