異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第9話 騎士団と一緒

翌日アレスは昼頃に王城の隣の騎士団本部に来た。

「すみません。エドガルドさんいますか?話は通ってるはずなんですけど」

「騎士団長かい?少し待っててくれ。それより君は?」

「すみません。私はアレス・フォン・ペンドラゴン男爵です。」

名乗ったと同時に謁見のあとに貰った男爵の貴族証を見せる。

「これは申し訳ございませんでした。アレス様でしたか。騎士団長から聞いております。こちらへ」

エドガルドは今日の受付の騎士にアレスのことを伝えていたようだ。
受付の騎士について行き奥へ行く。
すると、ひとつの部屋に通された。

「ここでお待ちください。ただいま団長を読んできます。」

「お願いします」

アレスは出された紅茶を飲んで待っていると、扉が空いた。

「アレス君よく来たな。要件は分かってる。早速こっちに来てくれるか?」

「わかりました。」

アレスは椅子から立ちエドガルドを追う。
エドガルドとアレスは本部の建物を裏口から出て城からも見える騎士団の訓練場にきた。訓練場では数十人の騎士が訓練をしている。
エドガルド達はそこを通り過ぎてその奥の倉庫へと向かった。
倉庫の中は空になっていた。

「ここに置いてくれるかい?あと、1度では素材を悪くしてしまうし、ここに入り切らないから、何回かに分けて欲しいんだ」

「それなら全然大丈夫ですよ。」

「助かるよ。まずはランクの低いものから頼む」

「わかりました」

アレスはアイテムボックスの中にある大量の魔物の死体を取り出す。ゴブリンやらスライムの核やら一角兎なんかもいる。

「最低ランクのFランクでここが埋まるか。まあ、1番数が多いから分からなくもないが、1人でこれだけ狩るとはね」

「まあ、ずっとやってましたし」

「まだ、Fランクはあるのか?」

「ええ、あと少しあります。」

「わかった。じゃあ、戻ろうか」

「ええ、」

アレスとエドガルドは倉庫から出る。
すると、エドガルドが後ろを向いて話しかけてきた。

「そうだ、うちの騎士団の訓練に参加してみないか?」

「騎士団のですか?」

「ああ。アレス君なら問題ないだろう」

「まあ、今日は何も無いので大丈夫です」

「じゃあ決まりだな」

すると、エドガルドは大きな声で

「ぜええぇぇぇいいぃぃぃん!しゅぅぅぅぅうごぉぉぉぉぉ!!、!!」

(すごいでかい声だな)

すると訓練をしていた騎士達が走ってこっちにやってきた。

「集まったな。この子はこの前、アイリス様とルミナス嬢を守って男爵に叙爵されたアレス・フォン・ペンドラゴン男爵だ!」

「どうも皆さん。アレス・フォン・ペンドラゴンです。」

すると、あちらこちらで声が上がった。

「あれが英雄アレス様か?」

「5歳って聞いたけど本当にそうなんだな」

「すごいな。どれくらい強んだろう」

などとコソコソと話している。

「アレス殿は私よりも強い!そこで今回は模擬戦をしてもらうことにする!」

「団長。大丈夫なんですか?」

「アレス殿」

「大丈夫ですよ。武器入りません」

「え?武器いらないのか?」

「ええ、いりません。僕は體術を使いましょう。」

「まあ、それでいいなら。よし!準備しろ!」

「「「「「「「「「は!」」」」」」」」

すると、騎士達はいっせいに動き出して1列に並ぶ。

僕達は訓練場の真ん中に行って、騎士達に向かった。

「じゃあ、最初はーー」

「あ、全員で大丈夫です。」

「は?アレス殿何を言ってるんですか?!武器も持たずにこの数を相手するなんて」

「大丈夫ですよ」

「まあ、そういうなら。陛下にも好きにさせろと言われてますし」

(なんだ。陛下の根回しか)

「それでは全員でやってもらう!私の合図で始めだ!」

「団長大丈夫なんですか?」

「多分大丈夫だ。それで始め!」


エドガルドの合図がかかると騎士達は丸く円になりアレスを囲んだ。
その動きはよく洗礼されておりアレスが見ても素晴らしいと思うものだった。

「なるほど。動き出しはいいですね」

「や!やああああああ!!!」

1人の騎士が動き始めると同時にほかの騎士達も動き始める。
アレスは最初に来た騎士の剣を避けその腕を掴んで投げ飛ばす。
投げ飛ばす時に言った言葉は

「肩に力が入りすぎてます。それでは動きが固くなってしまいますよ」

そう。アドバイスをしたのだ。
その後も次々と騎士を倒していきその度々に助言をして行った。
最後の助言を終わるとアレスはエドガルドに向き直った。

「エドガルドさん。あなたもどうぞ」

「…………」

何とか意識を保っていた騎士はその光景に驚く。

「わかりました。ぜひ、手合わせお願いします。」

「僕でよければ」

「行きます!はあああああああ!!!」

エドガルドは王国内でもトップファイブに入る騎士であり、剣聖の称号も持ってる実力者だ。だから、少しは持つだろうと思っていたのだ。しかし、結果は違った。

「ふっ!」

エドガルドは動き出した瞬間空を見ていた。

「は?」

ドスン!

「かは!」

何が起こったかエドガルドにはわからなかった。それはほかの騎士も同じである。
アレスはエドガルドが動き出した瞬間に一瞬にして間合いを詰め柔道で使われる一本背負いをしたのだ。

「まさか、ここまでとは……ゴホッ!」

「すみません大丈夫ですか?」

「大丈夫です。それより騎士達は?」

「大丈夫ですよ。気絶しているだけの人とちゃんと意識を保っている人がいるので。」

「そうか。よかった。おい!動けるやつは本部に行って手を借りてきてくれ。」

すると、よろよろとひとりの騎士が立ち上がり本部の方へ走っていった。

「いやあ。まさかここまでとは思ってませんでした。どうです?今度から参加してみませんか?」

「まあ、たまになら大丈夫です」

「では、お願いします」

すると、騎士団本部から何人かの騎士が走ってきた。

「団長どうしたんですか?」

「いや、模擬戦を全員でしたら負けちゃってね。気絶してるやつを医務室に運んでやってくれ。あと、今度からメニューを少し変えるかもしれないからな」

「わかりました。」

騎士達は気絶している騎士を連れて本部へと運んでいった。

「エドガルドさんにも一応回復魔法かけておきますね『ヒール』」

アレスはヒールをかける。
と言ってもただのヒールでは無い。
アレスが使ったヒールである。
効果はもちろんハイヒール以上だ。

「回復魔法まで。それにこれは本当に初級のヒールなんですか?」

「まあ、加護やら何やらでかなり強化されてますけどね」

「凄いですね」

「ありがとうございます」

アレスとエドガルドは話をしながら本部へと戻っていった。
本部へ戻ると1人の女騎士がやってきた。
その騎士を見てエドガルドはちょっと苦笑いする。

「団長!さっきのは一体なんです!沢山医務室に運ばれていきましたよ!」

「ああ、レイラ副団長帰ってきたのか」

「ええ、ただ今帰りました……じゃなくて!何があったんです!!」

「いや、そこのアレス男爵と全員で模擬戦して負けちゃってね」

「はあ?こんな小さい子がですか?!」

「聞いてなかったっけ?この前王女立ちを助けた英雄アレスだよ?」

「え?こんなに小さい子が?」

(小さい小さい言われるとちょっとやだな)

「どうも、アレス・フォン・ペンドラゴン男爵です。」

「あ、これは丁寧に。私はレイラ・フォン・マドレアドです。王国騎士団の副団長をしてます。団長が失礼なことをしてすみませんでした」

「いや、君さっき小さい小さい言ってたよね……」

「団長は黙っててください。」

(こわ!)

「だ、大丈夫ですよ。あは、あはは」

「そうですかありがとうございます」

「レイラ副団長はマドレアド伯爵家の三女でね。まだ、18なんだよ?」

「え?18で騎士団の副団長なんて凄いですね!」

「あ、ありがとうございます。」

(てれてる…………)

すると、本部に1人の騎士が入ってきた。

「ペンドラゴン卿はいらっしゃるか?」

「はい。私ですが」

「よかった。いらっしゃったのですね。陛下と宰相がお呼びです。それと騎士団長もです。昨日の件のことが分かったと」

「わかりました。すぐに行きます」

「団長。昨日って……」

「ああ、副団長はいなかったんだね。昨日の王都披露宴で、陛下の命を狙う賊の襲撃があったんだ。」

「なんですって!」

「それを助けたのがアレス君だったんだよ」

「そうなのですか!というかまだ5歳なんですね……」

「まあ、そうなんだ。だから、今も呼ばれてるんだよ。副団長、君は本部を頼んだよ。ペンドラゴン卿行こうか」

「ええ、ベルモンド卿」

2人が家名で呼び合う。これは貴族としての仕事をする時だ。
2人は近衛騎士のあとに続いて王城に向かった。

「異世界転生した貴族は自重を忘れたようです」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • パパ6年生

    #38 誤字報告『団長を読んでまいります』× 『団長を呼んでまいります』ですよね?

    1
  • ゆりっぺ

    パクリ作品ですか?主に内容wそれと銀髪で名前システィーナ略してシスティってロクでなし魔術講師のパクリ?

    2
コメントを書く