異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第6話 披露宴

部屋を出たアレスとルーク、それにナルサスさんとエドガルドさんは会話をしながらパーティの控え室にやってきた。
中に入るといっせいにこっちを向く。
ほとんど、親子でいるみたいだ。母親も来ているようだ。

「父上、どうしてこんなに視線がむくのでしょう」

「考えろ。簡単だ、5歳で叙爵それだけでお前は注目の的だぞ」

「そうでしたね」

「じゃあ、妻と子供が待ってるからあとでね」

「うちもルミナスが待ってるから失礼するよ」

と言ってふたりは別れて言った。

それからしばらくすると執事の人が来て、パーティが始まることを告げた。

「これよりパーティが始まります。皆様には会場に移動していただきます。」

ゾロゾロと部屋を出て会場に向かう。

会場につくと自然に披露宴は始まり、貴族どうしで、挨拶をしあったりワインを持って話したりしている。
アレスたちはまず、ロレーヌ公爵の所へ行った。

「これはこれはロレーヌ公爵。先程はお世話になった。改めて三男のアレスです。」

「アレス・フォン・ペンドラゴンです。先程はお世話になりました」

「これはご丁寧に。娘のルミナスがお世話になったね。それに、5歳での叙爵。すごい事だよ。おめでとう。ではこちらも改めて。次女のルミナスだ。これからも頼むよ」

「アレス様。先日は助けていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いしますわ。その……その服とても似合ってます。」

「こちらこそお願いします。それとありがとうございます。ルミナス嬢もそのドレスとても似合っていて可愛らしいですよ」

アレスがそう言った瞬間、ルミナスの顔は真っ赤になってしまった。

「はっはっはっ。アレス君は5歳なのにそんなことも言えるんだねぇ。」

む。なんか癇に障る

「褒め言葉として受け取っておきますね、ナルサス卿」

ナルサスは一瞬ポカンとした顔をして、すぐにニヤリと笑った。

「そ、それではそろそろ失礼しますね」

「ああ。こちらも他に挨拶をしなくてはいけないのでな」

アレスはルミナスの近くに行き小声で
「あとでね、ルミナス」
といった。すると、先程までよりも顔を真っ赤にして、湯気の幻覚まで見えるほどだ。
ナルサスとルークが、苦笑いをしている。

「ち、父上。そろそろ行きましょうか」

「うむ。それでは」

と言ってアレスとルークは去っていった。

「アレス。お前なんて言ったんだ?」

「ちょっとした褒め言葉ですよ」
(全然違うけど)

「そうか。」

小声で話していると後ろから声がかかった。

「おや!そこにいるのはルークではないか?!」

「ん?お前はラインハルトじゃないか」

(ラインハルトって確かもうひとつの辺境伯の……)

「久しぶりだな。その子がアレス君か?」

「そうだ。三男のアレスだ。」

「ルーク・フォン・エスフィーナが三男、アレス・フォン・ペンドラゴンです」

「噂は聞いてるぞ。もう男爵になったんだってな。それに大きくなったもんだ」

「ありがとうございます。大きくとは?」

「そうか。アレスは覚えてないな。アレスはまだ、1歳になったばっかりの頃にラインハルトにあってるんだぞ」

「そうだったのですか?!」

「まだ、こんなに小さかったがな」

「それより、今日はどうしたんだ?お前の子供はもう5歳を過ぎてるだろ?」

「まあ、久しぶりに会いたい貴族もいたし、お前の子供も見たかったしな」

「なるほどな。」

「ああ。あと忠告だ。トドリア侯爵家には気をつけろ。何やら怪しい」

「わかった。アレスも注意しておけ。貴族は何をするかわからないからな」

「わかりました」

「じゃあ、ほかのやつにあってくる。」

「ああ。また飲もう」

と言ってラインハルトは人混みの中に入っていった。

「アレスはラインハルトのこと知ってたのか?」

「まあ、名前だけですね。二大辺境伯って言われてるとか」

「そんなことも言われたなぁ。」

「ついこの前まで知りませんでしたよ。二大辺境伯様」

「やめてくれ。そういうのはなれないんだ。それより次はベルモンド侯爵の所だな」

「ベルモンド侯爵?誰ですか?」

「教えて貰ってなかったのか?エドの所だよ。騎士団長のエドガルドだ。」

「え?エドガルドさんの名前ってベルモンドだったんですか。驚きです」

「どこにいるかな……あ、いた。アレス。行くぞ」

「はい」

エドガルドさんの方に行くルークを追ってアレスはついて行った。

「ベルモンド侯爵。いつもお世話になっている。」

「これは、エスフィーナ辺境伯。こちらこそお世話になってます。」

「改めて三男のアレスだ。」

「アレス・フォン・ペンドラゴンです。」

「さっきぶりだね。うちの娘を紹介しよう。三女のヴェルマだ。」

すると、後ろから一人の女の子が出てきた。

「ヴェルマ・フォン・ベルモンドよ!あなたがアレスね!聞きたいことがあるんだけど。どうしてシルフィード卿と名前が違うの?」

「アレス君は男爵に叙爵されてるんだ。だから、男爵の当主なんだよ」

「5歳で?!じゃあ強いの?!」

あ、これまずいんじゃね?

アレスはエドガルドと視線を交わす。

『どうしたらいいんです!』

『なんとか何とか回避するんだ!』

『それだけですか!』

『私には何も出来ん!』

何故かできた視線での会話で、エドガルドと話すが何もいい案は出てこなかったのでとりあえず流すことにした。

「さ、さぁ。分かりません。」

「そう。じゃあいいわ」

(良かった……)

「そういえばそろそろ陛下たちが入ってくる頃じゃないか?」

「そういえばそうですね。時間的にそろそろのはずだ」


すると、音楽がなり始めた。
そして、正面の扉が空いて、奥から陛下、王妃、そして、アイリスが出てきた。
陛下が真ん中に座り、その右側に王妃、左側にアイリスが座った。
アイリスを見てみると青色のドレスを似て髪をアップにまとめている。 

「皆の者。楽にせよ。今日ここに集まったのは今年洗礼を受けて5歳になった子供たちだ。この子供たちは将来この国の中枢を担うことになる。これからは日々精進してもらいたい?それでは乾杯」

「「「「「「「「乾杯」」」」」」」」

乾杯をして、再びパーティが始まる。
「では陛下に挨拶に行こうか。」

「はい。」

アレスとルークは正面に向かって歩いていく。すると、すこし、近くまで来た時にアイリスがこちらに気づいた。すると、笑顔で小さく手を振ってきた。
アレスも小さく振り返す。

陛下たちの前に来ると、ルークが喋り出す。

「陛下、アイリス王女殿下。本日はおめでとうございます。こちらは三男のアレスです。」

「アレス・フォン・ペンドラゴンです。本日はご招待ありがとうございます。」

「うむ。改めて紹介しょう。次女のアイリスだ。」

「アイリス・ライム・キサラギ・ベルマーレです。先日は助けていただきありがとうございました。今日のアレス様はとてもかっこいいですわ」

「ありがとうございます。アイリス様。アイリス様もそのドレスとても似合っていて可愛いです。」

すると、先程のルミナスのように顔を真っ赤にしてしまった。


「お前の息子は相変わらず……」

「あははははは」

陛下もルークも苦笑いしか出ない。

「アレス様後でまたお話しましょう。」

「そうですね。あとが使えてしまいますし。」

「では陛下。失礼します。」

そして、ルークとアレスが
離れようとした瞬間………………


会場のあかりか消えて真っ暗になった。

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コメント

  • 夜道流

    一番最初の自己紹介の部分が、『ルーク フォン ペンドラゴン』になってますよ。
    それといつも楽しみにさせていただいております

    4
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