異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第4話 魔力操作

翌日、朝起きて部屋を出るとシスティが心配そうな目で見てきた。

「アレス様、体調はどうでしょうか」

「昨日は心配かけてごめんね。もう大丈夫だよ」

「本当ですか?」

「うん。」

「よかったです。」

どうやらかなり心配をかけたらしい。

「それより今日は披露宴なんですから、しっかり準備しますよ」

「そうだね。そろそろ準備をしないといけないね。ということでちょっと朝訓練してくるから服とか準備お願いしてもいいかな」

「おまかせください」

「じゃあ、頼んだよ」

アレスはシスティーナと別れ訓練場に向かう。
訓練場には父のルークがいた。

「お、アレス。体調は大丈夫か?」

「父上。ご心配をお掛けしました。もう大丈夫です。」

「そうか。」

アレスは短い会話を終わらせ、瞑想にはいる。
アレスは1度魔力を解放しそれをうちにとどめるという訓練を最近やっている。
魔力を解放するのは戦闘ではよくやる事だ。しかし、大体は体の外に漏れロスが発生している。アレスはそのロスを無くすために体のうちにそれをとどめ限界まで行う。
ルークはそれを見て何をやってるのか気になったようだ。

「アレス。それは何をやっているのだ?」

まだ、魔力を解放した状態のアレスはそれに応える。

「戦闘で、よく魔力を解放して身体を強化したりするでしょう?」

「そうだな。けど、それがどうしたんだ?」

「魔力を解放するとたしかに魔力に体を覆いますが、とてももったいない部分が多くて大量のロス、つまり無駄が出てるんです。だから、魔力を解放した状態でその魔力を体からもれないように体の内側にとどめる訓練です。」

「なるほど。たしかにそうすれば長く強く強化することが出来るな。」

と言ってルークもやり始めた。

「む、これは難しいな」

「そうですね。まずは魔力を限界まで高めてください」

「こうか?」

さすがはルークだ。武術に優れていると有名なだけある。

「そうです。それを体の内側に押し込める感じです。」

「うーん。なかなか難しいな。解放したりすることは簡単だがコントロールするのが難しい。」

「僕は小さい頃から魔力を体に巡らせて魔力操作の練習をしてたのでやりやすいですね。父上もそれをやってみてはどうでしょう。」

「そうしようか」

「ついでに、父上の年まで行くとどうかは分かりませんが。僕がやった時には魔力量が増えました。」

「だから、あんなに多いかったのか」

「そうですね」

アレスは解放した状態で魔力を高めていく。そして、何やら集中し始めると、体の外に漏れていた魔力が少なくなって行った。
ルークはそれを見て自分もやろうとする。

(これはまず魔力操作からだ言っていたな。体に魔力を巡らせるか。いつも魔法を使わないからわかりづらいな)

それから30分くらいだった頃、アレスの魔力は外側にはすっかり感じなくなり、その代わりすこし、圧迫感が上がったように感じた。
すると、ゆっくりと目を開ける。
そして、汗が全身から吹き出して、息切れを起こす。

「ハァハァハァハァ」

「アレス大丈夫か?」

「ええ、これはまだ慣れてなくてかなり集中しないといけないんです。だから、かなり疲れるんですよ」

「そうなのか。今日はそろそろやめておこう。大事な披露宴もあるしな。」

「はい。」

アレスとルークは訓練場を出て各自自分の部屋に戻った。

アレスは風呂に入ったあと、貴族の儀礼服に着替えた。

「かっこいいですよ、アレス様」

「ありがとう。そろそろ出る頃でしょ?」

「はい。ルーク様が、準備が終わったら部屋に来いと言っておりました。」

「わかった。じゃあ行こうか」

アレスはシスティと共にルークの部屋に行く。

「父上、準備が整いましたのでお伺いしました」

「わかった。私もすぐに行こう」

すると、扉が空いてルークが出てきた。

「じゃあ行こうか」

「はい」

アレスとルークは馬車に乗って王城に向かった。

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コメント

  • ノベルバユーザー294662

    うんうん

    0
  • べりあすた

    最初は結構似てたけど、最近は似てなくて面白い

    1
  • パパ6年生

    33話、父との会話『多いかった』『い』が多くない?『多かった』では?

    2
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