異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第11話 神々との会談

城から出たアレスは馬車に乗って教会に来ていた。
司祭にお布施を払って祈りの場所へ案内してもらう。

祈りの場所はアポカディクト七神の像がある。その前に行き、目を瞑り、膝をついて祈りの形をとる。洗礼の時、ぜノム様が言っていたことが本当ならこれでまた、あの場所に行けるはずだ。

目を開けると3回目の光景があった。

「来たか。アレスよこっちに来て座るのじゃ」

「はい。」

「ユウキのやつから聞いたようじゃの」

「まあ、聞いたと言うより読んだですね。それで、あのことは本当なのですか?」

「うむ。エスカナーヴァが来たのは今から約1000年前に来た。1000年前にあやつが神界でいくさを起こしての、神王様もあやつを気に入っておったから殺す気はなく反省をさせるために封印をしようとした。しかし、あやつはそれから逃げようとし封印が中途半端になってしまった。その勢いのままわしの世界に落ちてきた。」

「ちょっとまってください。神王様って創造神様が一番偉いのではないのですか?」

「うむ。それはこの世界でしゃ。世界は多数にある。わしはこのアポカディクトの世界のトップじゃ。そして、神王様は全ての神々の王じゃ。1000年前はわしは神王様の側近をしておった。エスカナーヴァは神王様も気に入っておった創造神じゃったのじゃ。」

「なるほど。それで、」

「それで、エスカナーヴァが堕ちたこの世界の創造神をワシがすることになった。管理者としてな。そして、600年近く前に封印が解けてしまった。本当なら1000年以上は続く神王様の封印が、中途半端になって400年で解けてしまったのだ。それからはユウキが手紙に書いてあった通りだ。」

「それで、次は僕を使って封印することにしたんですねん」

「本当に済まない。」

「やっと、引っかかっていたことが取れました。ずっと思ってたんです。どうして、創造神様は気に入ったからと言って、ただ転生させるだけでスキルも加護も大量に、上げるなんてことをしたのだろうかと。やっと謎が解けました」

「本当に黙っていて済まなかった。」

「…………」

「騙して利用しようとして本当に済まなかった」

「何を謝っているんですか?」

「え?」

「全く、事情があるなら言ってくれれば良かったのに。それに神様ならもっと偉そうにしてもいいんじゃないですか?」

「な、何を……」

「あなたがそのエスカナーヴァをどう思っているかはわかりました。けど、僕は封印しません」

「そ、そんな……」

「倒します。」

「え?」

「倒すんですよ。ユウキさんが残した思いを継ぐという訳ではありませんが、僕は今の世界が好きです。大事にしたいと思っています。それを壊されるのは絶対に許せない。それに、僕の子供たちや友人の子供たちがそんなことで不幸に晒されるのも許せない。だから、僕が倒す。それに、エスカナーヴァにもうそんなことをさせない。」

「お主……」

「けど、今の僕では足りないのでしょう?」

「う、うむ。だから、10歳になったら修行をさせようと思っていたんじゃ」

「わかりました。それまではこの世界でできる限りレベルを上げます。」

「そうしてくれ。しかし、本当に良いのか?こっちは利用しようとしていただけだぞ」

「まだ言ってるんですか?僕は絶対に誰も失わせない。誰も殺させやしない。そして、確実に倒します。」

「そうか……ありがとう。」

「頭を上げてください。僕は大丈夫ですから。それに、それを知らせないまま魔神の封印が解けてのちのち教えられたら絶対に許しませんでしたけど、ぜノム様は教えてくれたじゃないですか」

「さ、最初に言ったのはユウキの方じゃぞ?」

「ここは僕の予想ですが、ぜノム様がユウキさんに手紙をかけといったんじゃないですか?」

「な、何を言ってるんじゃ?」

「だって、ユウキさんは手紙の内容からそんな人じゃないと思いました。それに、陛下から聞いていた人物像とは思えませんので」

「なるほど、そこまでお見通しか。そうじゃ、ワシがかけと言ったんじゃ。」

「だから、創造神様が教えてくれたも同然です」

「そうかのぉ」

「はい。」

「ありがとのぉ。じゃあ、これから必要になるであろう。ステータスを変えておく。」

「ステータスをですか?そんなことが?」

「うむ。それはお主を格段に強くするために新しく作るステータスじゃ。それにステータスリセットしておく。」

「えっ?!リセットってまた1からなんですか?!」

「もちろん、ステータスはそのままじゃ。レベルだけをリセットして、レベルの上昇の仕方もリセットする。そうすればさらにステータスが上がるじゃろ」

「なるほど、それならさらに強くなりそうですね。ありがとうございます」

「こちらこそ、ありがとうな」

「いえいえ……ってこれを続けてたら絶対に終わりませんよ」

「そうじゃな。じゃあこっちに来てくれ」

「はい」

アレスはゼノムの元へ行くとゼノムはアレスの頭に手を当てた。
すると、光がアレスの体に入っていった。

「ステータスを改変しておいたぞ。元に戻ったら確認すると良い」

「わかりました」

「それじゃあ戻すからの」

「じゃあ、また、逢いに来ますね」

すると、視界が真っ白になって目を開けると教会で祈った状態で止まっていた。

「終わりましたか?」

「ええ、ありがとうございました」

教会を出て馬車で屋敷に戻る。

「おかえりなさいませ。アレス様。」

「ただいま。これから父上の所に行くからシスティも来てくれる?」

「あれの件ですね?わかりました」

「うん。じゃあ行こうか」

アレスとシスティーナは父ルークの元へ行く。

「父上、お話したいことがあるので入ってもよろしいですか?」

「いいぞ」

「失礼します」

「どうした?」

「まずはただ今帰りました。」

「ああ、おかえり」

「お願いがありまして来ました。」

「どうした?」

「屋敷を貰った時にメイドとしてシスティーナを連れていきたいのです」

「私からもお願いします!」

「何だ、そんなことか。元々、システィーナにはそう命じるつもりだったから大丈夫だぞ」

「本当ですか?」

「ああ」

「ありがとうございます」

「ルーク様ありがとうございます」

「じゃあ、システィちょっと出てもらってもいいかな。父上と他にも話したいことがあるんだ」


「わかりました。それでは失礼します」

「で、アレス。何があったんだ?」


「そうですね。まずは王城に行ったあと陛下の私室に呼ばれました」

そして、手紙の内容などは話さずに何があったのかを話したいこと。

「じゃあ手紙の内容は後日話すと?」

「ええ、」

「わかった。陛下にはそう伝えておこう。」

「それと、魔の森で狩った魔物を売りたいのですが、まだ、ギルドでは売れないのです。どうしたらいいでしょう」

「なら、騎士団長達に話を通しておこう。騎士団なら売れるだろうしな」

「わかりました。ありがとうございます。失礼します」

アレスは部屋を出て自分の部屋に行った。

「エーデ、これから魔の森に行く。来てくれるか?」

「当たり前よ」

「ありがとう。と、その前に、創造魔法 スキル 実体分身」

新しいスキルを作った。

実体分身
自分と同じ、実体のある分身を作り出す。
肉体、精神、全てが完全にコピーされており、分身が消えると、本体に経験したことが流れてくる。

「実体分身」

さっそく実体のある、分身を作り出した。

「じゃあ、行ってくるからお願いね」

「もちろんだよ。行ってらっしゃい」

転移ワープ

分身を残して、本体は魔の森へと転移した。






次回から本体と分身に別れて話を進めていきます。元に戻るのは1年後くらいです。


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コメント

  • 作者K

    10年後!初代国王と修行をする!デュエルスタンバイッ!

    1
  • 垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)

    神王様が新大阪駅様になってましたよ笑
    これからも応援してます!頑張ってください!

    2
  • ペンギン

    元に戻るの長いですね...w
    やっと、話が変わってきましたね!だいぶ
    あと、途中ゼノム様が敬語になってますよ?w

    2
  • 白夜

    1コメ
    中々先の読めないようになって来た。これからクソ楽しみ頑張って下さい

    5
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