異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第10話 初代国王の手紙

翌日アレスは王城の陛下の私室にいた。

「さて、アレスよ。初代国王様と同じ『にほん』という所から来たと言ったな?」

「まあ、前世は日本で生きていましたね」

「うむ。それで、代々この国の国王には残されていた初代様との手紙と言葉がある。」

「手紙と言葉?」

「うむ。言葉はこうじゃ。『今後、もし日本という言葉を知っている者が現れたらこの手紙を読ませよ。その内容を明かすかはその者に任せる。だか、もし知っていたとしても適当なものには絶対に渡すな。もし渡せばこの国は滅びる』というものじゃ。そして、わしはお前に手紙を見せることにした」

それはつまりアレスのことを信用しているということだ。

「ありがとうございます。ぜひ拝見しても?」

「この箱に入っておる。この箱は未だに開けられたことのない。心せよ」

「は!謹んで受け取らせていただきます。」

そして、アレスは箱を開けた。
中には……

「手紙と…………鍵?」

「鍵?もしやあの扉の鍵かもしれん。後で案内しよう。まずは手紙じゃ」

「はい。」

アレスは手紙を開く。手紙は箱に時空魔法がかけられていたのか綺麗なままだった。
そして、日本語で書かれていた
内容はこうだ。

『今この手紙が読まれているということは、地球の、しかも日本から来た人がいるのだろう。転移かな?転生かな?まあ、それはどうでもいい。知ってるかもしれないが俺はこの国の初代国王の如月結城だ。グダグダと書くのは性じゃないんでな。簡潔に行こう。まずは俺がこの世界に来たところからだな。俺は召喚されたんだ。その時召喚した国もその周りの国も消耗仕切ってボロボロだった。理由は俺が召喚される300年前に封印された魔神の仕業だった。俺が召喚される300年前、地球とは違う異世界から来た魔神が、暴れていたそうだ。その時、俺と同じように地球から召喚された5人の人がいたそうだ。その人達は魔神の使徒達を倒しながら最後の戦いに挑んだ。5人は奮戦するも魔神の力は強大で、負けそうになっていた。その時勇者たちは最後の力を振り絞って魔神を封印したと聞く。しかし、勇者たちは封印と同時に力尽き死んでしまったそうだ。それから300年が経って魔神が復活した。その時、召喚されたのが俺だった。いや、俺たちだった。俺たちはその先代と同じように5人で召喚された。まあ同じように最後の戦いに挑むわけだ。俺以外の4人はその時戦いで、死んだ。その4人のおかげで再び魔神を封印することに成功した。けど、今回は1人生き残っただけで先代と変わらない。だから、この国を作った。これは先代が出来なかったことだ。俺達以外にも地球出身の人はいた。まあ、転生者だったが。今お前がどんな状況なのかは分からない。けど、もう同じことを繰り返したくない。だから、頼む。魔神を。魔神エスタナーヴァを倒してくれ。俺の封印は先代よりほんの少しだけ強い封印だ。300年以上もつ。俺ができることはもうした。これ手紙と共に鍵が入っているはずだ。その鍵で開けられる部屋にはそ俺が貰ったり作ったりしたたくさんの道具がある。それを自由に使ってくれて構わない。本当に自分勝手な国王で悪い。けど、頼む。この世界を救ってやってくれ。あと、ぜノム様達とも話をしてくれ。異世界人ならできるはずだ。
  ベルマーレ王国初代国王 如月結城』

「ふぅ、」

(この世界に地球人がいる理由はこれか。もしかしたら、転生者がいるかもしれないな。それよりも魔神エスタナーヴァ。このことは聞いてませんよ、ぜノム様。)

「あ、アレスよ。手紙の内容を聞いてもいいかの」

「いえ、申し訳ございません。僕だけで決められる話ではないのですこし、待っていてもらってもよろしいでしょうか」

「わかった。初代様がソナタに託したのじゃワシからは何も言わん」

「ありがとうございます」

(まずはぜノム様達と相談がいるな)

「陛下。この鍵なんですが、ちょっと考えたいことがあるのでまた今度でいいですか?」

「うむ。開けたい時に言うが良い」

「ありがとうございます。それではそろそろ失礼しますね」

「うむ。また来ると良い」

「失礼します」

アレスは手紙と鍵をアイテムボックスに入れて部屋を出た。


「エーデ、知ってたのか?」

「ごめんなさい。あなたを巻き込みたくなかった」

「大丈夫だよ。神様たちと相談する。エーデも来てくれるよね」

「うん。もちろんよ」

アレスとエーデルワイスは教会に行くために城の廊下を歩く。すると、前からアイリスが歩いてきた。アレスは臣下の礼をとる。

「アレス。そんなことしなくていいのに。」

「そうかもだけど。ここは人の目もあるからね」

「そうね。ねえ、これから私の部屋に来れない?」

「ごめんね。今日はまだ、やることがあるんだ」

「そう。じゃあまた来てね。今度、ルミナスも3人でお茶会しましょ」

「わかった。じゃあ失礼するね」

「じゃあね」

アイリスとはそれで別れた。


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コメント

  • 079

    エスターク(ドラクエ)+ヴェルダナーヴァ(転スラ)かな?

    1
  • ノベルバユーザー284124

    、、、、、、、、、、、、、、、!!すごい

    1
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