異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第3話 王都へ その3

出発してから1時間ほどだった頃

「んんぁ?」「ふぁぁ?」

そんな可愛らしい声とともに2人の少女が起きた。

「王女殿下、ルミナス嬢大丈夫ですか?」

「アレス様?私は?」

「たしかシルフィード卿と話したあと」

「魔物の死体を見てしまい気絶されました。一応気分を落ち着かせる魔法をかけておきましたが体調はどうでしょう」

「随分楽になりましたわ」

「アレス様はすごいのですね。武にも優れ魔法にも優れているなんて、それに優しい……」

王女様は赤く頬を染めてそういう。
んん?

「アレス様は死体を見て大丈夫なのですか?」

「森でよく魔物を狩ってましたので。」

「凄いですわ」

「ありがとうございます」

アレスは馬車の窓から顔を出し
「騎士さん殿下たちが目覚めました」

「わかりました。お前はシルフィード卿の馬車に1回止まると行ってこい。御車よ1度止まってくれ」

話しかけた騎士がそう言うと馬車は止まった。

「そう言えば私の名前を言っておりませんでした。私は王室近衛騎士団所属のバルフです。」

「バルフさんですね。」

たしかにずっと騎士さんって言ってたな。

「王女殿下、ルミナス嬢失礼します。」

バルフさんは馬車の扉を開けた。

「バルフ。ええ、大丈夫ですわアレス様のおかげて随分楽になりましたわ」

と言って王女様が左腕に抱きついてくる。

「あ!ずるいですわ!私もアレス様のおかげで大丈夫です!」

と言ってルミナス嬢も抱きついてくる。

「え、えーーと」

(ほら!バルフさんが微妙な顔してんじゃん!どうすんのさこれ!)

そこに更なる追い打ちが来た。

「王女殿下、ルミナス嬢ルークでございます。ご気分はどう…で……す…か……?」

ルークが来てしまったのだ。

「あ、アレス。どういう事だ?」

「え?分かりません」

「これは面倒なことになりそうだ……」

ルークはボソッと呟くと顔を上げて話し始めた。

「バルフ殿そろそろ王都に使いをやろうと思うのだが」

「わかりました。誰かひとり行って状況を説明してきてくれ!」

すると、1人の騎士が馬に乗って走って行った。

「あと少しで王都でございます。それまでご辛抱を」

「大丈夫です。アレス様がいるので」

「私もです。アレス様がいるので」

そう言って2人は腕を抱きしめるのを強める。

(その……まだ未発達だけど……恥ずかしい……)

「わ、わかりました。それでは失礼します」

と言ってバルフさんは馬車の扉を閉めてしまった。

(そのままなのかーーーー!!)

「あ!アレス様申し訳ございません……」

「い、いえ、大丈夫ですよ?」

「ほんとですか?じゃあ遠慮なく」

と言ってまた抱きついてきた。
(そういう意味じゃなかったーーー!!)

「アレス様はどうしてそんなに強いんですか?」

「えっと、それは頑張って鍛えたから?です」

「アレス様、そんなに硬い話し方をしないでください。私のこともアイリスでいいです」

「そ、そんなこと出来ませんよ」

「私のこともルミナスって呼んでください!」

「え、だから……」

「アイリス!」「ルミナス!」

「はぁ、わかったよ。アイリス、ルミナス」

諦めて言った瞬間2人は急に腕を離してコソコソと話し始めた。

「こ、これは強烈ですわ」

「ここまでとは……」


何やら話している。

「あのぉ、アイリス?ルミナス?大丈夫?」

「は!はい。大丈夫です。」

「私もです」

よく見ると顔が真っ赤なのだがアレスは気づかない。

(どうしたんだろ)

そんな呑気なことを考えるアレスであった

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コメント

  • 079

    >>べりあすた氏
    陛下は国王とかに使うから殿下であってるんじゃない?

    1
  • べりあすた

    殿下ってなんなん?
    陛下やろ?

    2
  • ノベルバユーザー267245

    そっくりや!

    5
  • 真砂土

    あれれれぇ?

    1
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