異世界転生した貴族は自重を忘れたようです

夜叉神

第2話 王都へ その2

翌朝、アレスは昨日の夜とおなじ森の中にいた。

「『召喚サモン』四大悪魔」

「お呼びですか?アレス様」

「ふぉっふぉっふぉっ。なんでしょうかのう」

「また強くなられたようですね」

「ありがとう。昨日は天使達にやってもらったんだけど今日は君たちにお願いしたくてね。僕達の護衛だよ。やることは簡単だ。魔物の討伐だ。」
それから昨日天使達に説明したのと同じように説明した。

「わかりました」

「腕がなるのぉ」

「じゃあ頼んだよ」

アレスは宿に転移した。


その後、アレスたちは街の門の前で出発の準備をしていた。

「昨日は世話になったな」

「いえいえ、道中の安全を祈っております」

なにか怪しいトリルの領主、マトルを横目に見ながらアレスは馬車に乗った。

「それでは出発します」

それから何事もなく馬車は出発した。

探知をしてみるが魔物もドルトル達に順調に倒されているようで特に何も無い。

(ほんとに何も無かったな)






それからは特に何も無く王都につく最終日になった。今日は悪魔達に護衛をさせてたんだがアトモスから念話が入った。

(主人。今主人たちが乗っている馬車から少し行ったところでほかの馬車が魔物に襲われている。どうする?私が言っても良いのだが)

(アトモスかわかった。僕が行くから大丈夫だ。)

(御意)

探知を広げてみるとたしかに襲われている。3キロほど言ったところだな。近くに死体がある……。ちょっとまずそうだな

「父上、ここから少し行ったところで馬車が襲われてます」

「そんなことまで分かるのか?よし、何人か行ってくれ」

「父上!それじゃあ間に合いません。僕が先行します!」

「ちょ!まて!おい!」

僕はルークの声を無視して馬車を降りて走って行った。
今の僕が走ると馬より早く走れる。

1分ほど走ったところで馬車が見えてきた。予めアイテムボックスから剣を取り出す。襲っている魔物はオークのようだ。しかも、50体以上いる。
オークは一体一体はDランクの魔物だが集まるとBからAに入る。今回は50体以上なのでAランク物だ。
馬車は豪華な物でどこかの貴族の紋章が入っている。周りには事切れた騎士が倒れている。


「大丈夫ですか!!加勢します!!」

「なっ!なんでこんな所に!きけんだ!下がりなさい!」

「大丈夫です!」

僕は騎士達の前にたち魔物剣を構え対峙する。

「行くぞ……神明流歩法術影縫い」

アレスは前世にやっていた技を使ってオークに近づく。影縫いは数多くある神明流の技の1つ。歩法術の技だ。相手の意識の隙間に自身を滑り込ませ視界で捉えられなくする。

「ブヒィ?!」

オークはアレスが身の前にいて驚いたようだ。

「はぁ!」

剣を一薙してオークをふたつにする。

「エンチャント 獄炎ヘルブレイズ

剣に滅竜魔法の獄炎ヘルブレイズをエンチャントする。これは1度すると、剣が耐えれなくなって壊れてしまう。

「新・神明流剣術 獄炎の鎌鼬ごくえんのかまいたち!」

これは神明流の剣術、鎌鼬に魔法を組み合わせたアレスのオリジナル剣術だ。元は奥義が元になっている。
剣の速度を身体中の関節を使って最高速度まで捻りあげ剣戟を飛ばす技だ。
これに獄炎ヘルブレイズを纏わせて炎の剣戟を飛ばす。

オークは10体以上が上半身と下半身がおさらばした。
まだ、30体近くいる。ところが剣はもうボロボロで使い物にならない。
しかし、神明流は剣術だけではない。
體術というものがある。それに魔法を合わせて使う。

「炎魔法 炎雷の衣」

これは炎と雷の魔力を体にまとわせる。
右手を腰に引き左手を前に出し軽く握る。そして、左足を前に出し右足を後ろに引いて、腰を落とす。これが神明流體術の構えだ。

「第2ラウンドだ。はあああああ!!」


神明流體術には剛術と柔術の2種類がある。剛術は空手などの正拳突きのように体を外側から破壊する術。そして、柔術は浸透勁などのように体を内側から破壊する術だ。これをたくまに使いこなして、1人前と言われる。
そして、前世では歴代最強の神明流の使い手と言われていた。
それはたしかに剣術や短剣術、銃剣術なども人より圧倒的に優れていた。しかし、最強と言われる由縁が全ての術で必ずオリジナルの技を作り出し、それが奥義となるからだ。


「神明流體術奥義 破壊拳」

破壊拳ーーそれは前世の悠斗が作り出した新しい體術奥義だ。悠斗はわざわざ内側と外側で、分けて破壊する不要性を感じそれをひとつに合わせた。それは相手の体を内側からも外側からも破壊する術。これを持って悠斗は最強と言われた。

アレスが破壊拳を放つとオークは回転しながらほかのオークを巻き込んで後ろに飛んで行った。ほかのオークはそのオークの影響を受け、同じように回転しながら飛んでいく。それだけで10体近くが死んだ。

「ふぅ、すごいな破壊耐性のスキルは」

前世でこれを放つとその影響で腕がボロボロになってしまう。
今のアレスの腕は破壊耐性のスキルで何もなっていない。

「よし、次々行くぞ」

アレスは剛術と柔術を使ってオークを殲滅していく。
最後の1匹を倒した頃にはそこらは血の池のようになっていた。アレスの服は血だらけだ。


「ふぅ、終わったな。大丈夫でしたか?」

「あ、ああ。ちょっとそこで止まってくれ君は一体?」

「申し遅れました。私はルーク・フォン・シルフィードが三男、アレス・フォン・シルフィードです。」

「シルフィード卿の……?」

すると、後ろから馬がやってきた。

「シルフィード辺境伯の騎士だ。応援に来た……のですがアレス様?どうしてここに……?それに魔物は?」

「魔物なら既に倒しました。」


ガラガラと音が聞こえ騎士達の後ろを見るとルーク立ちの馬車がやってきた。

「アレス!大丈夫なのか!血だらけじゃないか!」

「父上、ん?ああ、これは返り血ですね。ちょっとまってて下さい。『浄化クリーン』」

生活魔法を唱え返り血を落とす。すると、馬車を出る前と同じ姿のアレスがいた。

「怪我はないのか?」

「はい。あの程度なら全然余裕です。」

「そ、そうか。それよりそちらの馬車はロレーヌ公爵家の紋章と見る。ご無事か?」

「これはシルフィード辺境伯様。十人中3人死んでしまいました。立っているのも我ら3人だけです。」

「怪我をしている人はどこにいらっしゃいますか?回復魔法を使えます。見ましょう」

「回復魔法も使えるのか。かたじけない。こっちです」

そこには四人の人が怪我をして寝かされていた。その少し奥には事切れた騎士が横たわっている。

「『ハイヒール』」

回復魔法の中級魔法ハイヒールを一人一人かけていく。
すると、騎士の傷が癒えていった。

「中級まで使えるとは。凄いですね」

「アレス、いつの間に……」

騎士は驚きルークは呆れている。

「王女殿下!ルミナス嬢ご無事か!。」

「なに!王女殿下だと!」

ルークが驚いている。
すると、馬車の扉が開き中からメイドに手を繋がれた少女が2人出てきた。
その手はカタカタと震えている。
その瞬間、騎士が跪き、ルークが膝を地面につけ右手を胸の前に当てる貴族の最高の経緯を払う形をとる。
アレスも驚きながら急いで同じようにとった。

「これは王女殿下にルミナス嬢。ご無事で何よりです。」

「え、ええ。エスフィーナ辺境伯様ですね。助かりました。」

どうやら、この2人は王女様と公爵家の娘さんだそうだ。

ーーそれよりチラチラと僕の方を見てくる視線が気になる。

ルークはそれに気づいたのかアレスに紹介をした。

「アレス。この方はこのベルマーレ王国の第2王女、アイリス・ライム・キサラギ・ベルマーレ様とロレーヌ公爵家のご令嬢ルミナス・フォン・ロレーヌ嬢だ。」

「グラッド・ライム・キサラギ・ベルマーレが次女アイリス・ライム・キサラギ・ベルマーレと申します。本当にありがとうございました」

「ナルサス・フォン・ロレーヌ公爵が次女アイリス・フォン・ロレーヌです。本当にありがとうございました。」

「王女殿下。ルミナス嬢。ご無事で何よりです。私はルーク・フォン・シルフィード辺境伯が三男アレス・フォン・シルフィードです。」

そこまでは良かったのだが偶然奥の草原の血溜まりの様子を見てしまった

「「ひっ!」」

そこで2人は気絶してしまった。そのまま前に倒れていく。アレスは2人を受け止めた。


「アイリス様!ルミナス嬢!」

「大丈夫です。気絶しているだけです。馬車の中に運んでもらってもいいですか?」

「わかった。」

「申し訳ございません。私が手を離してしまったがために」

「大丈夫ですよ。あなたも疲れていたのでしょう?」

「ありがとうございます」

王女様とルミナス嬢を馬車の椅子に寝かせて魔法を使った。

「『精神鎮火リラックス』」

すると、2人は少し、楽な顔つきになった。
精神鎮火リラックスは気分が悪くなった時や感情が不安定になった時にかける魔法だ。まだ、魔物の死体に慣れていなかった頃は自分にかけていた。

「あなたにもかけておきますね『精神鎮火リラックス』」

アレスはメイドさんにも同じ魔法をかける。

「ありがとうございます。少し楽になりました。」

「いえいえ。失礼します」

馬車を出ると少し外れたところで騎士達が穴を掘っていた。

「何をしてるんですか?」

「これは死んだ騎士を埋葬するんですよ。王都に運んでいけないので。本当なら家族に渡してやりたいんですが」

そう騎士は言った。僕はルークの方を見る。ルークはアレスが何をしたいのかわかったようで声をかけた。

「いいんだな?それをすれば後戻りはできんぞ?」

「ええ。困っている人がいるなら助けたいし、自分のことばっかり考えていては生きていけないので」

「わかった。好きにしなさい」

「ありがとうございます。死体は僕が運びます」

「え?そんなこと出来るのですか?」

「アイテムボックスに折れることが出来るので」

「アイテムボックスもおもちとは……」

死体を布に包んでアイテムボックスに入れる。
「それよりあれを処理するので少し離れて頂けますか?」

アレスはそう言って血溜まりを指さした。

「わかりました」

騎士やルークが少し離れると魔法を発動した。

「『鎮魂の灯火』」

発動した瞬間死体や血溜まりは青い炎に包まれた。
鎮魂の灯火は火魔法と光魔法の浄化の力を合わせた魔法だ。死体のままほおって置くとアンデットになる可能性があるのでこうやって浄化する必要がある。

炎が消えるとアレスは向き直り、

「それでは行きましょうか」

「そうだな。どうでしょう。王都まで一緒に行きませんか?」

「それではお願いします。アレス様お願いがございまして、こちらの馬車に乗って頂けますか?」

「そちらに?何故かお聞きしても?」

「はい。王女殿下達に何かあった時にすぐに処置をできるようにして頂きたいのと、騎士達の死体を王城横の騎士団本部まで運んでいただきたいのです。」

「父上」

「はぁ、本当なら馬車の中でお前のことを聞こうと思っていたがそういうことなら仕方が無い。」

「わかりました。それではそちらの馬車に乗りましょう」

アレスは王女達が乗っている馬車に乗った。

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コメント

  • ノベルバユーザー354375

    ハハハハッ wwww

    0
  • ノベルバユーザー339205

    80892
    おっしゃる通りパクリ元出てますね

    0
  • ノベルバユーザー291706

    似てるなあ

    2
  • 影人

    似てるなぁw

    2
  • べりあすた

    入れるだろ?
    なんだよ折れるって

    1
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