間違いで始まる物語

seabolt

第33話 「3人の・・・」

恭介は、西村に引っ張られて屋上まで連れてこられた。


そして


屋上に着くとその場に着き飛ばされた。


「いててっ・・・何するんですか」


理不尽なことをされることに反発する恭介・・


「お前、金曜、なんて言ったか?」


いきなり殴りかかる西村


バシッと言う音と共に、恭介の顔にパンチが飛んできた。


倒れこむ恭介


「イテッ」


そう言いながら立ち上がる


「だから、なんだってんだ。」


「はるかと肩組んで・・一体どんな関係だ。」


また殴る


「西村さんには関係ないだろ。」


殴られながらも言い返す恭介・・・


「えっ・・・その翌日には、別の女とデートか?」


今度はみぞおちにパンチが入る


「くっ・・」


息が詰まる恭介・・


しかし


恭介は、反撃をしない。


「えっ・・どうなんだ?」


殴り続ける西村・・・


「このやろう、二股かけやがって。」


恭介の髪を持ち顔を上に引き上げ


「えっ!!どうなんだ!」


「あんたに、そんなこと言う権利ないだろう。」


かすかな声で恭介は反論した。


「なに~」


恭介の顔を地面に突き落とす西村・・・


「殴り返すこともできない。貴様な軟弱な奴に・・・」


今度は、恭介の腹部を蹴った。


その光景を建物の陰に隠れて見る二人。


しかし


恭介が自分を守っている姿を見て、自然と涙が出てきた


助けないと・・・


そう思うが・・・


暴力をふるう西村を見て、


過去の恐怖がよみがえり足がすくむ。


一方、


野村は、やっぱり久保君は、はるかさんのことを・・・目に涙を浮かべ見ていた。


隠れて二人を見つめる山本・・・


このままだといけない!


「やめて!」


山本は二人の前に飛び出した。


「はるか・・・」


振り向く西村


「はるかさん・・」


顔を上げる恭介。


「久保君!もう!いいの!」


声をあげる山本・・


そして、


「全部、私が悪いの・・・だから・・もういいの・・」


「はるか・・・どういう意味だ。」


大声をあげる西村。


後ろでは


恭介がゆっくりと立ち上げあり


「やめろ!・・」


叫ぶ恭介・・


それを無視して山本は続けた。


「すべては、あんたと別れるためよ。久保君に協力してもらっていたの。」


山本は、涙を流しながら。


西村に向かって叫んだ。


その光景を野村はただ涙を流しながら見ていた。


「はるか・・・そんなに俺が嫌いか?」


西村は、なぜ山本がそんなことを言うかわからないと言う感じで聞いた。


山本は、両手に力をいれ、涙目のまま、西村をにらみ。


「嫌いよ・・むしろ、憎いわ。」


「どういう意味だ!俺は、お前のこと愛してるのに!!」


驚いた西村が叫んだ。


「愛してる?あんたの愛って暴力なの?あの日、あんた、私に何をしたか覚えてないの?」


「・・・」


山本の言葉にただ黙り込む西村




「これまで、多少の暴力は、我慢してきたわ・・でもね・・・もう憎しみしかないわ。だから、もう2度と私の前に出てこないで。」


山本が言い切った時、


「今まで黙ってりゃ。いい気になりやがって!」


西村は切れて今度は山本に殴りかかろうとした。


「きゃっ」


身構え目をつぶる山本・・・


しかし


西村からの衝撃が来なかった。


目をゆっくり開けると、


そこには、恭介が西村の腕をつかんで立っていた。


「はなせ!このやろう!!」


腕を振り払おうとする西村。


次の瞬間だった・・・


西村は、宙を舞い、ドシーンという音と共に床に叩きつけられた。


呆然とする西村・・・


そして


恭介は、西村に言った


「男のこぶしは、誰かを守るためのものだ!!わかったか?」


恭介は振り返り山本に近づいた


「はるかさん・・行こ!」


「貴様!!」


その光景を見た西村は立ち上がり殴りかかろうとした。


恭介は西村のパンチをよけ、腹部に一発かました。


「男として・・・人間として・・・最低だな・・・お前は。」


「くっ・・」


崩れ落ちる西村・・・


そして


再び山本のほうへ振り返る恭介・・・


「はるかさん・・・」


「久保君・・・ありがとう・・・」


山本は恭介の方へ近づいた・・・一歩、そして、一歩と・・・


その光景を建物の影から見る野村・・・



「間違いで始まる物語」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く