モブキャラな私が孫子の兵法を手にしたら♪

seabolt

第13話 そうだ狩りに行こう  1



「という訳で、今日は狩りに行くわよ」


唐突もなく、狩りに行くと言い出したのは他ならぬ魔法使いメグだった。当然彼女に逆らうことはできないんだけど、いつの間に彼女の特訓によって、かなりレベルアップしている。


LV6、ライフ500、HP500、MP500、知力83


ちなみに魔法使いメグもちゃっかりレベルアップしていた。


LV13、ライフ1200、HP1100、MP1200、知力80


う~む、さすがSSRのレアキャラだ。と思っていると


「ささっ!!今すぐ行くわよ」


「い・・今すぐですか?」


「そうよ」


メグの目は完全に行くことしか考えていない。装備だの食事だの一切関係ないようだった。修行する一方、ヒールポーションの生産も続いていて、それなりの金がたまっているのも事実で、ついこの間メグの家を建てたばかりだった。と思っていると


「留守番は、ウサドンに任せるわ」


って、勝手なことメグが言っていた。こうして、私は、メグと一緒に北の方にある魔物の森へ向かうことになった。すると


スライムガールズが現れた!!


目の前にはミニスカートを履いたスライムがいて、そんな表示が出た途端、戦闘画面へ・・・って・・・何故?いきなり戦闘画面なの?


「どうして?」


「当たり前でしょ。猟なんだから・・」


「ええ・・と索敵」


と思っているといきなり攻撃された。


「うわ!!」


損な攻撃をメグは防御壁の魔法で止めてくれた。


「あんな雑魚、いちいち索敵しない。ささ、一撃で倒すわよ。準備はいい?」


「はい。家庭教師のトライト!!」


するとスラムガールズは


「もう、勉強なんてしたくない」


などと、駄々をこねだしている。しかも、その為か、彼らのターンで会っても攻撃はしてこなかったのだった。そんな光景を見てため息をついたメグはスコーンと私の頭を叩いた。


「痛い」


HPが2下がりました。


「何やっているのよ。ここは、真空波でしょう。早くしなさい」


そういうとメグはメガホンを私の頭上にかがげている。


「わかりました。」


私は、両手でおにぎりのような三角形を作りそれを右から左、左から右へ動かした。


「真空波」


そして、竜巻が出来た所で、その竜巻を手刀で真ん中を縦に切り裂くと、二つの渦巻きが出来、その渦巻きがスライムガールにバキバキと当たった。


スライムガールズを倒しました。3Gゲット


と表示されているのだが、HPが0になったスライムガールズは3Gを置いて逃げて行きました。




ちゃちゃちゃ  ちゃちゃちゃ  ちゃちゃーん


レベルアップしました。


レベルアップの表示出たんだけど、その表示をバキバキと破ってくれたのは、他ならぬメグであった。


「こんなくだらないことはあと!!あなたは、少し鈍いわよ!!もっと、機敏に行かないと、スライムガールズも結局、逃げちゃったじゃない。あれ捕まえて売り飛ばせば、いいおお金になったのに」


お・・お金って、スライムガールズを売り飛ばすって、あんなお肉を食べる人でもいるのかと呆然としていると


「ま・・いいわ・・次よ次!!」


そう言って、森の奥へ前進するのであった。





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