モブキャラな私が孫子の兵法を手にしたら♪

seabolt

第10話 モブキャラ家を建てる

本当にこのレベルはあっているのだろうか。ちょっと疑問が残てしまうんだけど、システム上にある項目が追加されていた。
 それは、建設という項目で、現在の所、公共施設として、道路、橋、軍事施設として、防衛柵、ベースキャンプ、策略施設として、落穴と火計施設がある。また、商業施設や家なんかもあった。まずは家なんだけど、建設費用を見るとな・・なんと100G、結構するものだと驚いてる私、ちなみに防護柵は1か所10Gということは、結局、家の周りを囲もうとすると100Gかかることがわかった。つまり、家2軒と防護柵で300Gが必要となるんだけど、ここは試しに家を建設を選択すると。


軍資金がたりません。


そうだよね。だって、手持ちは20Gほどだった。すると値段が安い防護柵を建ててみようと思って選択すると今度は、


大工がいません。


はぇ?大工ってどうしたらいいんだろう?全く糸口がつかめない。結局、これまでか、と思った矢先にあの鬱陶しいピクシーが現れた。


「はーい!!勇者様、何かご用ですか?」


「ぴょんぴょん!!」


 会話は自動的に始まっている。なんだかな~・・・すると、ピクシーが珍しくまともなことを言ってくれた。


「大工は、イーストランドにいるわよ」


こうして、私はイーストランドへ向かった。


 現在、1日10個いうハイペースでヒールポーションを作っていて、既に60個のヒールポーションができていた。つまり、家を一軒建設できるはずだ。しかし、イーストランドへ着いた私は、ヒールポーションを換金し、大工を探すことに、聞いて歩くことしばらく、大工屋と大きく書かれた看板があった。そのお店に入るとそこには、角刈りにねじり鉢巻きをした。背中には丸の中に大工と白字で書かれた紺色のパッピを着ている人物がいた。


「へい、いらっしゃい!!」


豪く威勢のいい声がしてきたのだった。


「ぴょんぴょん!!」


「ほ~そうかい!!じゃ、登録していきな」


大工を使うという登録をすれば、大工が使えるようになるらしい。ただし、1か月100Gが必要だとか、これって?課金目的なの?とか思ってしまうんだけど、仕方がない、とりあえず登録を済ませて、私は自分の家に向かった。そして、2週間ひたすらヒールポーションの生産に力を注いだ。こうして、たまったヒールポーションを元手に何とか家を建てることが出来た。



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