最弱が世界を救う。
爆弾。
不可視の魔法を使い、槍を透明化させていた。
五感に全て頼っているパラクには避けるどころか、感知することすら不可能。
「なかなかに面白い戦いだった。負けるかと思ったぞ」
「余裕こいてんじゃねぇ!!」
理性すら失うほど、パラクは情に流される。
怒りは強さへ、憎しみは強さへ。
負の感情は力を生み出しパラクの段階は『神』と呼ばれるまで膨張する。
「本物じゃなくても段階『神』ってか。いいぞ、もっと私を楽しませろ」
ソロモンは命の奪い合いを楽しんでいた。
ミルティは初めて会った時の顔を思い出す。
どんな時よりも、戦っている時の顔が生き生きとし、輝かしい。
「最終遊戯だ。存分に楽しませろよ?」
ソロモンが挑発すると、パラクは深く息を吸い込み一気に吐き出す。
パラクの遠吠えはソニックブームを発生させ、近くの家全てを壊滅させる。
近くにいた生物は死滅。
「サブナク、私とミルティの回復を」
魔力による分厚い壁により、直撃は免れたものの完璧には防げず二人の鼓膜は破れ耳からは血が流れ出す。
「これが段階『神』か。初めて見るが末恐ろしい存在だな、もっと戦いたくなってきた」
「GAOOOOOOOOOO!!」
正気を保つ事が不可能となり、パラクは見た目も中身も獣と成り果てる。
周りの動くもの全てを敵とみなし無差別に襲いかかる。
騒ぎを聞きつけやってきた警備隊が次々に殺されていく。
「どこ見てんだ貴様」
巨大な水龍がパラクを飲み込むが、次の一瞬には脱出される。
段階『神』になると今までとは力の強さが段違い。
それに上乗せされ、アブノーマルと言う強大な力を持つ個体。
まさに、神と同等、或いはそれ以上。
「少し暴れすぎだ、御座り」
ソロモンの一言でパラクは怯えだし気がつけば、四肢に槍が突き刺さっており動きを封じる。
体は動かなくなるが、未だに目は死なずにソロモンを殺そうとしている。
「あー、楽しかったぜ。ご苦労さんパラク」
陽の光が遮断され、空が暗くなる。
ミルティは驚き空を見上げると、巨大な隕石の様な物が降ってきている。
「な、なんですか、あれ」
「裁きの鉄槌を喰らわせてやる」
降下物はやがて視認出来る様になり、正体を知る。
「み、水ですか?」
「言葉通りの水の爆弾だ。どんな威力が出るか楽しみだ」
数秒後水の塊は地面へと落下、激しい轟音が響きパラクは押し潰され圧死。
水は止まることを知らず、津波となり国に大災害をもたらす。
壁に囲まれたこの国は水が抜ける場所が少なく、どんどんと蓄積される。
「いい威力だ、お疲れ様だクローセル」
「こんな事容易いケロ」
カエルのような緑色の服を着た悪魔が何処からか飛んできた。
本物のカエルのように座り、近くを飛んでいたハエを食べる。
「相変わらずカエルだな」
「まぁ、カエルだからケロ」
ソロモンは少し笑うと、指を鳴らす。
パチン、と音が響くと今までの大災害が無かったことになる。
「ど、どうなって、るんです、か?」
「今まで見ていた物は全て幻だ。こいつの能力は悪天候の幻を見せることだ」
「ケロケロ」
クローセルはゴエティアへ戻ると、ソロモンはパラクの元へと向かう。
直接的なダメージは槍のみだが、恐怖によるショック死。
既に息は引き取っていた。
「安らかに眠れ」
目を瞑り、火葬する。
五感に全て頼っているパラクには避けるどころか、感知することすら不可能。
「なかなかに面白い戦いだった。負けるかと思ったぞ」
「余裕こいてんじゃねぇ!!」
理性すら失うほど、パラクは情に流される。
怒りは強さへ、憎しみは強さへ。
負の感情は力を生み出しパラクの段階は『神』と呼ばれるまで膨張する。
「本物じゃなくても段階『神』ってか。いいぞ、もっと私を楽しませろ」
ソロモンは命の奪い合いを楽しんでいた。
ミルティは初めて会った時の顔を思い出す。
どんな時よりも、戦っている時の顔が生き生きとし、輝かしい。
「最終遊戯だ。存分に楽しませろよ?」
ソロモンが挑発すると、パラクは深く息を吸い込み一気に吐き出す。
パラクの遠吠えはソニックブームを発生させ、近くの家全てを壊滅させる。
近くにいた生物は死滅。
「サブナク、私とミルティの回復を」
魔力による分厚い壁により、直撃は免れたものの完璧には防げず二人の鼓膜は破れ耳からは血が流れ出す。
「これが段階『神』か。初めて見るが末恐ろしい存在だな、もっと戦いたくなってきた」
「GAOOOOOOOOOO!!」
正気を保つ事が不可能となり、パラクは見た目も中身も獣と成り果てる。
周りの動くもの全てを敵とみなし無差別に襲いかかる。
騒ぎを聞きつけやってきた警備隊が次々に殺されていく。
「どこ見てんだ貴様」
巨大な水龍がパラクを飲み込むが、次の一瞬には脱出される。
段階『神』になると今までとは力の強さが段違い。
それに上乗せされ、アブノーマルと言う強大な力を持つ個体。
まさに、神と同等、或いはそれ以上。
「少し暴れすぎだ、御座り」
ソロモンの一言でパラクは怯えだし気がつけば、四肢に槍が突き刺さっており動きを封じる。
体は動かなくなるが、未だに目は死なずにソロモンを殺そうとしている。
「あー、楽しかったぜ。ご苦労さんパラク」
陽の光が遮断され、空が暗くなる。
ミルティは驚き空を見上げると、巨大な隕石の様な物が降ってきている。
「な、なんですか、あれ」
「裁きの鉄槌を喰らわせてやる」
降下物はやがて視認出来る様になり、正体を知る。
「み、水ですか?」
「言葉通りの水の爆弾だ。どんな威力が出るか楽しみだ」
数秒後水の塊は地面へと落下、激しい轟音が響きパラクは押し潰され圧死。
水は止まることを知らず、津波となり国に大災害をもたらす。
壁に囲まれたこの国は水が抜ける場所が少なく、どんどんと蓄積される。
「いい威力だ、お疲れ様だクローセル」
「こんな事容易いケロ」
カエルのような緑色の服を着た悪魔が何処からか飛んできた。
本物のカエルのように座り、近くを飛んでいたハエを食べる。
「相変わらずカエルだな」
「まぁ、カエルだからケロ」
ソロモンは少し笑うと、指を鳴らす。
パチン、と音が響くと今までの大災害が無かったことになる。
「ど、どうなって、るんです、か?」
「今まで見ていた物は全て幻だ。こいつの能力は悪天候の幻を見せることだ」
「ケロケロ」
クローセルはゴエティアへ戻ると、ソロモンはパラクの元へと向かう。
直接的なダメージは槍のみだが、恐怖によるショック死。
既に息は引き取っていた。
「安らかに眠れ」
目を瞑り、火葬する。
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