最弱が世界を救う。
劣勢。
「グリモワール・ゴエティア展開、召喚サブナク」
千切れた腕は元通りに繋がる。
「さて、お前名前はなんて言うんだ?」
「パラクだ。どうせお前はここで死ぬんだから覚えなくていいぜ」
「ご忠告どうも、だが死ぬのはお前だぜ?」
不敵に笑うと同時にパラクは地面に穴が空くほど強く蹴り、ソロモンの間合いへ入る。
あまりの速度に避けきれず再度、腕が切り落とされる。
痛みに負けソロモンは少し声を荒らげる。
「いい、いい!!パラクお前はいい」
「心臓を狙ったがまさか避けたのか?そんな馬鹿な、『アブノーマル』の速度に追いついたの言うのか?」
「人の身で物理法則なんてねじ曲げれるわけないだろ。予め狙う場所を知ってたんだよバカ」
五感を研ぎ澄まし感知をすると、ソロモンの背後に何者かが存在していた。
ソロモンは未来を教えてくれる悪魔、イポスを召喚していた。
「ほう、知っていたと。ならばそれを上回る速さを出せばいいだけだ」
瞬き一回するだけで目の前からパラクは消える。
突如、腹部に痛みが走る。
やっと追いついたのか、地面を蹴った時の音が鳴る。
「がはっ、まさか音速を超えたと言うのか?」
「人間じゃ何されたかすらわかんないだろうな」
明らかに劣勢に立たされているソロモンはゴエティアを開く。
警戒したのか、パラクはゴエティアを蹴り飛ばす。
「その本が悪さをしているみたいだな。さぁ、本を失ったお前は何が出来る?」
「確かにゴエティアを失えば私はただの人間だ。だがな、お前は一歩遅かった」
ギリギリのタイミングで、ソロモンは悪魔を召喚した。
上空から鴉が飛んでくる。
鴉は黒い炎へとなる。
ソロモンの右腕は黒い炎に飲み込まれ、燃え盛る。
「随分とやられているようだな。いいだろう我が力、許可する」
「助かったぜ、ハルファス」
パラクは黒い炎を恐れたのか更に巨大化する。
不気味さは増し、まさに獣へとなる。
「ハルファス、今日は美味いもんを喰わせてやる」
メラメラと燃え盛る剣は形を整える。
パラクよりも先に手を出すことに成功したが、あっさりと避けられ反撃される。
傷は瞬時に回復されるが、出血が多いため意識が朦朧とし始める。
「さっきまでの勢いはどうした人間。俺を殺すんじゃなかったのか?」
最早ソロモンの耳にパラクの声は聞こえておらず、肩で息をする。
地に膝をつき少し休憩をする。
パラクは絶好のチャンスを逃すまいと渾身の力を込めソロモンへと殴り掛かる。
激しい砂埃がたち始め視界が悪くなる。
「ソロモンさん!!」
ミルティが叫ぶと同時に砂埃の中に光るものが現れる。
「力がまだ本調子ではないか。ならば、エクスとやらの力を使わせてもらう」
光の正体は首に掛けていたネックレスだった。
やがて光が消えると砂埃も消え始める。
「唸れ、聖なる水よ!!ネプチューン!!」
エクスの記憶を頼りに詠唱を始めると、手には水で作られた二叉の槍が生成される。
地面から噴き出る水柱はパラクを狙う。
物理法則を捻じ曲げる程の身体能力を持つアブノーマルには、容易く避けられる。
「この程度、攻撃にすらならないぞ」
「当たり前だ。攻撃していないからな」
水柱はパラクの避ける先を決めるための誘導。
そのことに気が付かず、避け続ける。
パラクは気がつくと槍が突き刺さっていた。
「なに、一体何をした」
「お前は私の事をあまり舐めていないか?元から召喚していた悪魔に気付かないとはな。出てこいバラム」
指を鳴らすと不可視の魔法を使う悪魔、バラムが姿を現す。
千切れた腕は元通りに繋がる。
「さて、お前名前はなんて言うんだ?」
「パラクだ。どうせお前はここで死ぬんだから覚えなくていいぜ」
「ご忠告どうも、だが死ぬのはお前だぜ?」
不敵に笑うと同時にパラクは地面に穴が空くほど強く蹴り、ソロモンの間合いへ入る。
あまりの速度に避けきれず再度、腕が切り落とされる。
痛みに負けソロモンは少し声を荒らげる。
「いい、いい!!パラクお前はいい」
「心臓を狙ったがまさか避けたのか?そんな馬鹿な、『アブノーマル』の速度に追いついたの言うのか?」
「人の身で物理法則なんてねじ曲げれるわけないだろ。予め狙う場所を知ってたんだよバカ」
五感を研ぎ澄まし感知をすると、ソロモンの背後に何者かが存在していた。
ソロモンは未来を教えてくれる悪魔、イポスを召喚していた。
「ほう、知っていたと。ならばそれを上回る速さを出せばいいだけだ」
瞬き一回するだけで目の前からパラクは消える。
突如、腹部に痛みが走る。
やっと追いついたのか、地面を蹴った時の音が鳴る。
「がはっ、まさか音速を超えたと言うのか?」
「人間じゃ何されたかすらわかんないだろうな」
明らかに劣勢に立たされているソロモンはゴエティアを開く。
警戒したのか、パラクはゴエティアを蹴り飛ばす。
「その本が悪さをしているみたいだな。さぁ、本を失ったお前は何が出来る?」
「確かにゴエティアを失えば私はただの人間だ。だがな、お前は一歩遅かった」
ギリギリのタイミングで、ソロモンは悪魔を召喚した。
上空から鴉が飛んでくる。
鴉は黒い炎へとなる。
ソロモンの右腕は黒い炎に飲み込まれ、燃え盛る。
「随分とやられているようだな。いいだろう我が力、許可する」
「助かったぜ、ハルファス」
パラクは黒い炎を恐れたのか更に巨大化する。
不気味さは増し、まさに獣へとなる。
「ハルファス、今日は美味いもんを喰わせてやる」
メラメラと燃え盛る剣は形を整える。
パラクよりも先に手を出すことに成功したが、あっさりと避けられ反撃される。
傷は瞬時に回復されるが、出血が多いため意識が朦朧とし始める。
「さっきまでの勢いはどうした人間。俺を殺すんじゃなかったのか?」
最早ソロモンの耳にパラクの声は聞こえておらず、肩で息をする。
地に膝をつき少し休憩をする。
パラクは絶好のチャンスを逃すまいと渾身の力を込めソロモンへと殴り掛かる。
激しい砂埃がたち始め視界が悪くなる。
「ソロモンさん!!」
ミルティが叫ぶと同時に砂埃の中に光るものが現れる。
「力がまだ本調子ではないか。ならば、エクスとやらの力を使わせてもらう」
光の正体は首に掛けていたネックレスだった。
やがて光が消えると砂埃も消え始める。
「唸れ、聖なる水よ!!ネプチューン!!」
エクスの記憶を頼りに詠唱を始めると、手には水で作られた二叉の槍が生成される。
地面から噴き出る水柱はパラクを狙う。
物理法則を捻じ曲げる程の身体能力を持つアブノーマルには、容易く避けられる。
「この程度、攻撃にすらならないぞ」
「当たり前だ。攻撃していないからな」
水柱はパラクの避ける先を決めるための誘導。
そのことに気が付かず、避け続ける。
パラクは気がつくと槍が突き刺さっていた。
「なに、一体何をした」
「お前は私の事をあまり舐めていないか?元から召喚していた悪魔に気付かないとはな。出てこいバラム」
指を鳴らすと不可視の魔法を使う悪魔、バラムが姿を現す。
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