最弱が世界を救う。
新手。
目の前の敵が消え、ふと後ろを向くと1人の男がいた。
エクスは一瞬誰だかわからなかった。
雷が男の周りに現れ、ゼノだと気づく。
「大丈夫かい?エクス。」
「は、はい!なんとか……」
ゼノは少し笑うとその場から一瞬で消えた。
次の瞬間、敵が唸りを上げ消えて行く。
わずか5分足らずで、報告を受けていた約300体の悪魔は殲滅された。
1人の男により。
「これが『アテナ』の最強……」
「エクスくん……顔が笑ってるよ?」
「ごめん……つい、心が踊って。」
負け戦と思っていたが、いざ蓋を開けてみると勝ち戦だったことへの驚き、ゼノの圧倒的な強さの驚き。
この二つがエクスの心を踊らせた。
「みんな!!無事作戦は成功だ。ラフィナへ戻るぞ。」
ゼノは作戦終了と思い、皆へ国へ戻る指示を出した。
その瞬間、雨が降り始める。
「いきなり雨だなんてついてないな……」
エクスが不満を口に出した瞬間、目の前の兵士が倒れた。
何事か、と皆近づくとその兵士は死んでいた。
いきなりの出来事に全員がゾッとする。
「新手の可能性!!皆、警戒態勢!!」
ゼノの指示により全員が武器を構える。
すると、前方に人影らしき物が現れる。
「ちぇっ、たったの一人か。つまんないなぁ。」
人影らしき物から声が聞こえた。
よく見ると上半身は人間の女性に見えたが、下半身は魚のような尾をしていた。
「エクスくん……なんだかあれやばそう。」
「うん。嫌な感じがするね。」
2人の嫌な予感は的中していた。
人影らしき物は宙に浮き、こちらへと近づいてきた。
「きししししし。お前ら……なんで死なねぇの?」
唐突な質問をぶつけられた。
全員は答えをだそうとするが、訳が分からなかったため、なかなか答えに辿り着けなかった。
するとゼノは、
「俺らはそう簡単には死なない。」
「ほう、なかなか面白い答えですね。でも、その人は死んじゃいましたよ?」
人影らしき物は徐々に形を整え、みるみるうちに人魚らしき形になった。
そして、初めて顔が見えエクス達は怯える。
人魚は死体に指を指しながら笑っていた。
「貴様、こいつに何かしたのか?」
「私はとある雨を降らせただけ。きしし、でも一人だけかぁ。」
人魚は酷く残念そうに笑う。
ゼノ以外の人はみんな怯えて、表情が強ばっていた。
「雨?一体何をした。」
「嫉妬の感情を持った物のみ殺す雨さ。簡単に言うと、そいつは何かしらに嫉妬をしていたってこと。ほんとは全員殺したかったんだけど……」
「嫉妬……!!」
レインは小さい声で呟く。
「おや、嫉妬に反応するとは。貴女なかなか面白いですね?きししし」
「まさか……《嫉妬》の悪魔!?」
「いや……《嫉妬》の悪魔はこんな姿じゃなかった……」
エクスが《嫉妬》の悪魔と考えたが、1度戦ったことがあるゼノは否定する。
「自己紹介しますね。《嫉妬》の悪魔様の使い魔。マーメイドと申します。」
人魚はマーメイドと名乗り大きな声で笑い出す。
エクスは一瞬誰だかわからなかった。
雷が男の周りに現れ、ゼノだと気づく。
「大丈夫かい?エクス。」
「は、はい!なんとか……」
ゼノは少し笑うとその場から一瞬で消えた。
次の瞬間、敵が唸りを上げ消えて行く。
わずか5分足らずで、報告を受けていた約300体の悪魔は殲滅された。
1人の男により。
「これが『アテナ』の最強……」
「エクスくん……顔が笑ってるよ?」
「ごめん……つい、心が踊って。」
負け戦と思っていたが、いざ蓋を開けてみると勝ち戦だったことへの驚き、ゼノの圧倒的な強さの驚き。
この二つがエクスの心を踊らせた。
「みんな!!無事作戦は成功だ。ラフィナへ戻るぞ。」
ゼノは作戦終了と思い、皆へ国へ戻る指示を出した。
その瞬間、雨が降り始める。
「いきなり雨だなんてついてないな……」
エクスが不満を口に出した瞬間、目の前の兵士が倒れた。
何事か、と皆近づくとその兵士は死んでいた。
いきなりの出来事に全員がゾッとする。
「新手の可能性!!皆、警戒態勢!!」
ゼノの指示により全員が武器を構える。
すると、前方に人影らしき物が現れる。
「ちぇっ、たったの一人か。つまんないなぁ。」
人影らしき物から声が聞こえた。
よく見ると上半身は人間の女性に見えたが、下半身は魚のような尾をしていた。
「エクスくん……なんだかあれやばそう。」
「うん。嫌な感じがするね。」
2人の嫌な予感は的中していた。
人影らしき物は宙に浮き、こちらへと近づいてきた。
「きししししし。お前ら……なんで死なねぇの?」
唐突な質問をぶつけられた。
全員は答えをだそうとするが、訳が分からなかったため、なかなか答えに辿り着けなかった。
するとゼノは、
「俺らはそう簡単には死なない。」
「ほう、なかなか面白い答えですね。でも、その人は死んじゃいましたよ?」
人影らしき物は徐々に形を整え、みるみるうちに人魚らしき形になった。
そして、初めて顔が見えエクス達は怯える。
人魚は死体に指を指しながら笑っていた。
「貴様、こいつに何かしたのか?」
「私はとある雨を降らせただけ。きしし、でも一人だけかぁ。」
人魚は酷く残念そうに笑う。
ゼノ以外の人はみんな怯えて、表情が強ばっていた。
「雨?一体何をした。」
「嫉妬の感情を持った物のみ殺す雨さ。簡単に言うと、そいつは何かしらに嫉妬をしていたってこと。ほんとは全員殺したかったんだけど……」
「嫉妬……!!」
レインは小さい声で呟く。
「おや、嫉妬に反応するとは。貴女なかなか面白いですね?きししし」
「まさか……《嫉妬》の悪魔!?」
「いや……《嫉妬》の悪魔はこんな姿じゃなかった……」
エクスが《嫉妬》の悪魔と考えたが、1度戦ったことがあるゼノは否定する。
「自己紹介しますね。《嫉妬》の悪魔様の使い魔。マーメイドと申します。」
人魚はマーメイドと名乗り大きな声で笑い出す。
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