最弱が世界を救う。
属性。
レヴィは「私の出番」と言って悪魔の元へ走っていった。
後を追いかけるようにエクスは叫び声の元へ辿りつ着いた。
エクスが肩で息をしていると、レヴィは疲れを見せずすぐに悪魔と対峙する。
「唸れ!聖なる水よ!ネプチューン!」
レヴィが何やら叫ぶと、周囲の地面から水が出てきた。
それぞれ水は一つの塊となり、レヴィの手の中へ収められる。
すると水は二又の槍へと姿を変えた。
長さは軽く見積もって2mはあるだろうか。
地面に突き刺し仁王立ちを決めているレヴィよりも、頭二つ分は大きい。
「君に勝ち目はない!」
そう叫ぶとレヴィは槍を構えた。
その瞬間にレヴィは悪魔の背後へと移動していた。
あまりの速さにエクスは戸惑いながらも、悪魔へ視線を向けると既に煙となり消えてゆく。
「なんて速さ……それよりもこの魔法は……」
エクスは何だか槍を見ていると鼓動が速くなるのを感じた。
「エクスくん?どうしたの?」
「あ、いや、その槍を見ていると何だか心が落ち着かなくて……」
「もしかしてそれは共鳴かな。」
レヴィの推測によると、共鳴なのではないかという。
魔法とは、属性が存在し、
レインが使う炎魔法。
セレネが使う光魔法。
リリーが使う闇魔法。
ゼノが使う雷魔法。
そして、レヴィが使う水魔法。
主にこの五つが存在する。一人一つの属性を扱えることが出来る。なお、属性は産まれた時に決まっていると言われている。
レヴィが立てた仮説の共鳴とは、自分がどの属性を扱えるのかわからない人が、扱えることの出来る属性の魔法を間近で見たり、感じたりすると、体が興奮したりする、という物だった。
「エクスくん、君は魔法は使える?」
「俺は魔法がイマイチで……あはは……」
エクスは笑顔のまま表情が暗くなっていく。
「それじゃ質問を変えるね。君は自分の魔法の属性について理解してるかい?」
「いや、全く。俺には剣しか無くて……」
さらに表情は暗くなっていく。
エクス本人は魔法を使いたいという欲はある。だが、世界は不平等で誰しもが魔法を使える訳では無い。
使えない部類にエクスはいた。
「これはあくまでも推測というか、予想だけど、エクスくんの魔法の属性は水だと思う。」
「それで、その槍で体が反応しているのではないか、ということか。」
「まぁ、そういうところかな。」
エクスは知りもしなかった自分の属性について考えてみた。
すると当たり前のように一つの答えが頭の中で出てきた。
「レヴィ頼みがある。俺に魔法を教えてくれ。いや、教えてください!」
エクスは気がつくとレヴィに頭を下げ、弟子にしてくれと頼んでいた。
後を追いかけるようにエクスは叫び声の元へ辿りつ着いた。
エクスが肩で息をしていると、レヴィは疲れを見せずすぐに悪魔と対峙する。
「唸れ!聖なる水よ!ネプチューン!」
レヴィが何やら叫ぶと、周囲の地面から水が出てきた。
それぞれ水は一つの塊となり、レヴィの手の中へ収められる。
すると水は二又の槍へと姿を変えた。
長さは軽く見積もって2mはあるだろうか。
地面に突き刺し仁王立ちを決めているレヴィよりも、頭二つ分は大きい。
「君に勝ち目はない!」
そう叫ぶとレヴィは槍を構えた。
その瞬間にレヴィは悪魔の背後へと移動していた。
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「なんて速さ……それよりもこの魔法は……」
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「もしかしてそれは共鳴かな。」
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エクスは笑顔のまま表情が暗くなっていく。
「それじゃ質問を変えるね。君は自分の魔法の属性について理解してるかい?」
「いや、全く。俺には剣しか無くて……」
さらに表情は暗くなっていく。
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すると当たり前のように一つの答えが頭の中で出てきた。
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