最弱が世界を救う。
襲来。
 修行を始めて一週間が過ぎようとしていた。
 エクスは一週間前とは思えないほど成長した。
「うむ!よく一週間頑張ったね、エクスくん。あとどのくらいこの街に留まるんだい?」
「そうだな。あと2~3日ぐらいを目処にどうかな?」
「わかった。じゃあ王女様にそう伝えておくね。」
 エクスは自らの弱さについて深く考え、改善した。
 それがどんな形で実ったかはさておき、強くなった。
「レイン。俺の修行の事を考えてくれてありがとう。いつかこの恩は返したいと思う。」
「お礼には及ばないよ。私がやりたくてやっただけだしね。」
 レインは笑った後小声で、
「昔沢山助けてもらったから……」
「ん?なんか言ったか?」
「いやいや、何でもないよ」
 何でもない会話をする二人を他所にエインガルドの中央街で騒ぎが起きていた。
「エクスさん!レインさん!中央街で通常の悪魔とは違う敵が!恐らくは七大悪魔の使い魔と思われます!」
 急いで走ってきたリリーが騒ぎの事を教える。
「なに!?わかった!行こうレイン!」
「うん!エクスくん。絶対に倒そう!」
────エクスたちが走って中央街へ向かっている途中、遠くからでも視認できるぐらい大きな悪魔がいた。三つ首で犬のような形をした悪魔。恐らくはケルベロスだろう。
「あれは……ケルベロスか?てことは攻めてきたのは《暴食》?これは少しまずいぞ……」
 レインの表情が一気に暗くなる。
 ケルベロスの咆哮で家が崩れ、ケルベロスの唾液で地面を溶かす。遠くから見ても尋常ではない被害が起きているに間違いない。
「リリー!街の人の避難はどうなっている?」
「いきなりゲートが開きそこから出てきたと報告されています。避難状況は最悪と思われます。ですが、街の警備隊が交戦しているとの報告。」
 街の警備隊は腕利きが揃っていると言われている。
 今は避難を優先して守りに徹しているが、避難が終われば攻めに転じる作戦だ。
「急ごう!あと少しでつく。今のところは使い魔だけ出てきているが、《暴食》がいないとは言えない。油断は禁物だよエクスくん!」
 グリフォン襲撃の事を思い出しエクスはふと考える。
(グリフォンは誰の使い魔なんだ……?いや、この際誰とかは関係ない。あの時、七大悪魔は近くにいたんじゃないのか……)
 エクスは考えながら走っていたが徐々に近づくにつれて考えを捨てる。
 するとケルベロスが出てきたと言われるゲートから大量に悪魔が出てきた。
「まずい!この量だと警備隊だけでは塞ぎきれない……エクスくん!私たちは周りの悪魔を先に倒そう!ケルベロスはなんとか警備隊が抑えているから大丈夫のはずだよ!」
 ケルベロス以外の悪魔はそれほど強くはない。
 だが、エクスで勝てるかは正直危うい。
「お、俺が悪魔を倒せるのかな……」
「何を弱気になっているのさ。一週間という短い間だったけど確かに君は強くなった。見違えるほどにね。だから弱音を吐くんじゃなくて全部倒してやるっ!って感じで強気で行こうよエクスくん。」
 エクスはレインからの一言で表情が晴れた。
「ありがとう。いつも助けてもらってばかりだな……よし!レイン!リリー!行くぞ!」
 3人はそれぞれ散らばり悪魔の対処へ向かう。
 エクスは一週間前とは思えないほど成長した。
「うむ!よく一週間頑張ったね、エクスくん。あとどのくらいこの街に留まるんだい?」
「そうだな。あと2~3日ぐらいを目処にどうかな?」
「わかった。じゃあ王女様にそう伝えておくね。」
 エクスは自らの弱さについて深く考え、改善した。
 それがどんな形で実ったかはさておき、強くなった。
「レイン。俺の修行の事を考えてくれてありがとう。いつかこの恩は返したいと思う。」
「お礼には及ばないよ。私がやりたくてやっただけだしね。」
 レインは笑った後小声で、
「昔沢山助けてもらったから……」
「ん?なんか言ったか?」
「いやいや、何でもないよ」
 何でもない会話をする二人を他所にエインガルドの中央街で騒ぎが起きていた。
「エクスさん!レインさん!中央街で通常の悪魔とは違う敵が!恐らくは七大悪魔の使い魔と思われます!」
 急いで走ってきたリリーが騒ぎの事を教える。
「なに!?わかった!行こうレイン!」
「うん!エクスくん。絶対に倒そう!」
────エクスたちが走って中央街へ向かっている途中、遠くからでも視認できるぐらい大きな悪魔がいた。三つ首で犬のような形をした悪魔。恐らくはケルベロスだろう。
「あれは……ケルベロスか?てことは攻めてきたのは《暴食》?これは少しまずいぞ……」
 レインの表情が一気に暗くなる。
 ケルベロスの咆哮で家が崩れ、ケルベロスの唾液で地面を溶かす。遠くから見ても尋常ではない被害が起きているに間違いない。
「リリー!街の人の避難はどうなっている?」
「いきなりゲートが開きそこから出てきたと報告されています。避難状況は最悪と思われます。ですが、街の警備隊が交戦しているとの報告。」
 街の警備隊は腕利きが揃っていると言われている。
 今は避難を優先して守りに徹しているが、避難が終われば攻めに転じる作戦だ。
「急ごう!あと少しでつく。今のところは使い魔だけ出てきているが、《暴食》がいないとは言えない。油断は禁物だよエクスくん!」
 グリフォン襲撃の事を思い出しエクスはふと考える。
(グリフォンは誰の使い魔なんだ……?いや、この際誰とかは関係ない。あの時、七大悪魔は近くにいたんじゃないのか……)
 エクスは考えながら走っていたが徐々に近づくにつれて考えを捨てる。
 するとケルベロスが出てきたと言われるゲートから大量に悪魔が出てきた。
「まずい!この量だと警備隊だけでは塞ぎきれない……エクスくん!私たちは周りの悪魔を先に倒そう!ケルベロスはなんとか警備隊が抑えているから大丈夫のはずだよ!」
 ケルベロス以外の悪魔はそれほど強くはない。
 だが、エクスで勝てるかは正直危うい。
「お、俺が悪魔を倒せるのかな……」
「何を弱気になっているのさ。一週間という短い間だったけど確かに君は強くなった。見違えるほどにね。だから弱音を吐くんじゃなくて全部倒してやるっ!って感じで強気で行こうよエクスくん。」
 エクスはレインからの一言で表情が晴れた。
「ありがとう。いつも助けてもらってばかりだな……よし!レイン!リリー!行くぞ!」
 3人はそれぞれ散らばり悪魔の対処へ向かう。
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