異世界に転生したらやっぱりステータスがチートだった。

くちばしのさき

2, 3つお願い







 目覚めると、そこは真っ白いところだった。
 最初は病院かなと思ったが、すぐに違うとわかった。
 そこには、医療器具がなかったからだ。
 俺は本当に死んだことを自覚した。
 服は出かける前と同じで血がついていなかった。


 そう言えば、あの女の子と助けた犬はどうなったかな。それにトラックの運転手も気になる。
 

そんなことを、考えたり思っていると、頭の中から声が聞こえてきた。


「やあ、僕は心の神」


 心の神?!
なんだ心の神って。聞いたことないんだけど。
すると、また聞こえてきた。


「あはは。それはそうだよね。けどこの世界に神はいくらでもいるよ。そして僕は心を司る神。よろしくねぇ〜」


 この神様は馴れ馴れしいなと思った。
 すると、またもや声が聞こえてきた。


「だから〜僕は心の神だよ。君の心を読み取ることが出来るんだよ。心の声まで丸聞こえなんだよ。馴れ馴れしいって思ったよね!」


 素直に驚いた。本当に読めるなんて。
 しかし、なぜ急に心の神が俺と会話してるんだ?


「それはねぇ、君に問いたいことがあったんだよぉー」


 俺に?なんで?


「君の最後には少し感動したよ。すごく在り来りな死に方だったけど、君は犬を助けた。あの時、君が犬を助けでなければあの犬はひどい死に方をしていたね。それに、あの後、君とあの女の子と犬がどうなったか、知りたいよね。」


 そうだな。あの後の記憶はモヤモヤして分からないからな。


「あの後、君は一様救急車で近くの病院に運ばれた。しかし、救急車が現場についた頃には君はもう死んでいた。ほぼ即死だったね。それから家族の人が泣いていたね。そして、犬は無事。軽い擦り傷ぐらいだったみたいだよ。今は元気になってるけどね」


 俺の家族は俺が死んで悲しかったんだな。俺はまだ親孝行なんか何もしていないのに。それより、女の子は?


「あの子は無傷。けど君の両親に頭を下げてたよ。それに、何回も謝ってた。君の両親は咎めもせず、息子がやったことは正しいことだった。君が謝ることじゃないよ。って言っていたね」


そうか。結果的に俺以外はみんな無事って事だな。それなら良かったよ。


「君は、本当にそう思ってる?」


 え?何を言ってるんだよお前は。


「とぼけなくてもわかるよ。僕は心の神だよ。君の本音など見えて当然。君はあの黒髪の女の子にみとれていた。そして、あの世界にやり残したことがたくさんある。違う?」


...そうだよ。やり残したことたくさんあるよ。まぁ、もう無理だけどな。


「そんなことないよ。僕は神。君を転生させることは容易だよ。」


 そんなことまで出来るのかよ。何でもありだな。けど...


「まぁその世界は君のいた世界とは全く違うところだけどね。僕が出来るのは君を異世界に転生させられることだよ」


もう何が何だか分からなくなってくるよ。けど、そんなことをしても俺は…


「君はもう少し自分のことについて考えてもいいと思うけどね。それに君はバカなの?僕は君の心を読み取ることが出来るって言ったよね。君の本音は僕に丸見えなんだよ。君の本音は新しい2度目の人生を生きたいって思っているよ。早く、選択してね」


バカじゃない。けど、そうだな。俺は、2度目の人生生きるよ。


「そうでなくっちゃ。じゃあ決まりだね。よし、これから手続きしないとだね」


 手続き?それって何するんだ?


「何、簡単なことさ。転生特典みたいなものだよ。そうだなー、君にはこれから3つ、君の願いを叶えてあげる。君が行く世界で必要な物と想えるものを教えてご覧。僕が叶えてあげよう」


うーん3つか。まーまず武器だな。そーだな。うん、よし。決めた。
武器は刀だ、日本にもあった刀がいい。


「刀か。うん、わかった」


そういえば聞きたいんだが、これから行く世界には魔法や魔物とかそういうのがあるのか?


「それは、もちろん。その世界には大気中にマナという力が漂っている。それを人や生物は身体に無意識に吸収していく。それにより、魔力というものが体から発生し、血液なんかと同じように身体中を流れているよ。ちなみに魔物は動物がマナを吸収し、突然変異でそのマナが魔力となり、魔物となるんだよ。通常動物はマナを魔力に帰ることは出来ないからね。魔法は使う時はMPという数値がありそれを消費する。MPは時間が経つにつれて回復していくよ」


なるほどなー。なら、もう1つ。2丁の銃がほしい。


「?どうしてだい?武器なら刀がいいんだろう」


確かに刀もいいが、異世界で現代の銃があればカッコイイなって憧れがあったんだよ。それとマガジンも頼む。4つほしい。そのうちの2つはその世界の属性の弾を撃つことができること。ちなみにそのマガジンには普通の弾も撃てるようにしてくれ。残りの2つは相手の魔法や能力をキャンセルできる弾にしてくれ。


「はぁー。君は欲張りだね。その銃のことだけど、刀と合わせてお願い1つには出来ないよ。刀と合わせてお願いは2つだね。マガジンの分はおまけしてあげよう」


ああ。それで構わない。それと聞きたいんだがスキルやステータスはどうなってるんだ?


「スキルは、君の転生の場合は才能になるね。ステータスの方は僕が君のステータスの基礎値だけ上げておくよ」


そうか。なら3つ目はスキルについてだ。俺はあっちの世界のことを知らない。だからその世界のことをなんでも知っていて俺の手助けをしてくれるスキルを与えてくれ。


「君は凄いことを要求するね。君が言っているのはチートではないか。まー出来なくもないから別にいいけどね。よし、これで3つだね。それじゃ君のステータスを上げようか」


そう言って俺の目の前に手を向けてきた。そしたら、いきなり俺の体が光り始め、その光は俺の中に収まった。


「よし、これで手続きは終わりだよ。あっちの世界をとことん楽しんで来てね。それじゃあ。僕が君の人生をやり直させてあげるよ」


そう言って俺はまた、意識を失った。







 

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