追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います
第二十九話 王の命令
「こんなことをして、いいと思っているのか!」
「いいも何もないですわね。仕掛けてきたのはそちらなのですから。ラグナロクが本格的に起こるのが嫌でしたらはきなさい?」
屋敷に入ってきた、ミカソ率いる最強パーティーは呆気なく捕まった。
イシス様の包囲魔法と、ヨル兄様によって包囲され、逃げることができずにいたところを、駆けつけたロキ様によって綺麗に生け捕りにされた。
「ミカソという冒険者のリーダー。聞くぞ?王はなんと命令をくだした」
「テト神か……。いいだろう話してやろう。王は、アリア・スカーレットを罪人として追放したが、神と結託し人間界を滅ぼそうと企んでいるために消し去れと……まぁ、嘘が見え見えだが、報酬が良かったために受けた。そして、アリア・スカーレットを殺そうとする理由は、アリアの父、ダルマン・スカーレットは宗教国家へと我が国を陥れ他国との貿易を妨げたあげく、我が父の前国王を殺したとな」
「私のお父様が……殺した?」
「そうみたいだぞ、アリア。あんたは「ルトスカ宗教反乱」を知っているだろ?首謀者は分かっておらず、これにて国王は宗教団体の1人に打ち首にされた。それがあんたの父、ダルマンだったのだ」
「あれはラグナロクでも有名になった話ですね。アヌビスが他国で宗教反乱が起きて国内で争いが起きている、まさに南北戦争に近いことが……って」
「まさにそれだよヨルちゃん。あの事件……言わなかったのだけど、アリアちゃんのお父さんが犯人なのは本当よ。私はあの時、たまたま神の仕事であの場に居合わせた身なのよ……」
「イシス様、それは、それは本当なのですか?!嘘ではなく、本当に私のお父様が……!」
「事実よ……」
私は膝から崩れ落ちた。
私のお父様が事件の首謀者で、何事もなかったかのように過ごしていたの?王の首をはねて……それで家族をもったというの?
私は、どこに気持ちをぶつければいいのか分からなかった。
これではまるで、人のせいにし続けてきた哀れな親族じゃない……当然裁きじゃない……お父様は死んで当たり前じゃない!
私は今まで人を勝手に悪くして、知らなかった──いや、知ろうとしなかっただけ。この時、一気にたくさんの感情が込み上げてきた。
「いやぁぁぁああ!!」
「アリア!落ち着いて!気をしっかり持つんだ!大丈夫!大丈夫だから」
「テト……。私は、私は……!うわぁはぁああ!ぁああ!」
テトは私を優しく胸に引き寄せて抱きしめてくれた。
私は、テトの胸に顔をうずくめて泣くしかできなかった。こういう時のテトの優しさは本当に私をもっとダメにしてしまうほどに優しくて温かい。
「アリア……すまない。前回は本当に悪いことしたと反省をしたのだ、だけど今回も報酬に目がくらんで我を忘れた。私達、王国最強パーティーの今回の本当の目的は、アリアの保護と王国との対立だ」
「どういうことだ?ミカソという者よ」
「それについては今、ラー神が調べてくれている。神との交渉は死ぬ思いだったのだから感謝してくれよ?……ただし、今回のラー神の調べでも結果が覆らなければ……」
「結果は覆ったぞミカソ殿よ」
私が少し落ち着きを取り戻し、ミカソ言葉が嘘ではないと証明された時、機械音のような声をしたラー様が姿を現した。
「お父様……死んだことにしておいたのに出てきたら」
「え?死んだことにされたてたの?あれれ?じゃあ消えるよ」
「消えるなら大事なことは言ってから消えてください!死んだ設定にしたのにでてくるほどなにか大事なことがあるのですよね?」
「そうだそうだ……。アリアさんのお父様が起こしたとされる宗教反乱と国王殺害、あれはお父様の仕業ではなく、宗教国家への歩みを否定する国王に腹を立てた教徒の中に1人だけいたステルス使いによるものだったぞ。だから泣くでない、アリアさん。あなたのお父様は、反乱を止めようとした側なのだからね」
「やはりか……助かったラー神!この返しはしっかりとさせてもらう」
「嫁にくるか?わしの」
「お父様!お母様はまだ生きているのだからそういうのはやばいから!」
「わかっておるわ。ではさらばじゃ!」
私は初めてみるラー様、テトのお父様は、結構お茶目な方だった。
そして、ラーお父様のおかげで真実は全て覆ることとなった。
教徒内にいた1人のステルス使いによって、私のお父様は隠れた犯人に仕立て上げられ殺された。
そして、集まっていた神様全員が話の整理をし始めた。
「つまり、アリアのお父様は隠れた犯人に仕立て上げられて殺されたのよね?て、ことは……ステルス使いが使えたのって!」
「変化ね。嫌な予感が話を聞いたときにしたのだけど……ねぇ、バステトちゃん?あの狐って……」
「あぁ、九尾君のことか!うーん、あの子は……。人間界に事故で転移してしまって、力が無く、人間の姿に化けるのが精一杯だったところを助けてくれた女の人に恋をして……」
「帰ってきたと思ったら、人間界でその女と暮らすー言うて宗教とか入ったよな!……って!それ九尾やあらへんか!」
「そうなるわね」
「アリア、新しい、情報。九尾、見つけた、けど、木にはりつけで、死んでた」
「黒幕は、」
「その女で決まりだねー!」
長い長い話し合いの中で、全てが結びついた瞬間だった。
そして、私達神様勢と人間界からきたミカソ率いる最強パーティーは手を組んだ。
そして明日、全て王国にて────決着がつく。
「いいも何もないですわね。仕掛けてきたのはそちらなのですから。ラグナロクが本格的に起こるのが嫌でしたらはきなさい?」
屋敷に入ってきた、ミカソ率いる最強パーティーは呆気なく捕まった。
イシス様の包囲魔法と、ヨル兄様によって包囲され、逃げることができずにいたところを、駆けつけたロキ様によって綺麗に生け捕りにされた。
「ミカソという冒険者のリーダー。聞くぞ?王はなんと命令をくだした」
「テト神か……。いいだろう話してやろう。王は、アリア・スカーレットを罪人として追放したが、神と結託し人間界を滅ぼそうと企んでいるために消し去れと……まぁ、嘘が見え見えだが、報酬が良かったために受けた。そして、アリア・スカーレットを殺そうとする理由は、アリアの父、ダルマン・スカーレットは宗教国家へと我が国を陥れ他国との貿易を妨げたあげく、我が父の前国王を殺したとな」
「私のお父様が……殺した?」
「そうみたいだぞ、アリア。あんたは「ルトスカ宗教反乱」を知っているだろ?首謀者は分かっておらず、これにて国王は宗教団体の1人に打ち首にされた。それがあんたの父、ダルマンだったのだ」
「あれはラグナロクでも有名になった話ですね。アヌビスが他国で宗教反乱が起きて国内で争いが起きている、まさに南北戦争に近いことが……って」
「まさにそれだよヨルちゃん。あの事件……言わなかったのだけど、アリアちゃんのお父さんが犯人なのは本当よ。私はあの時、たまたま神の仕事であの場に居合わせた身なのよ……」
「イシス様、それは、それは本当なのですか?!嘘ではなく、本当に私のお父様が……!」
「事実よ……」
私は膝から崩れ落ちた。
私のお父様が事件の首謀者で、何事もなかったかのように過ごしていたの?王の首をはねて……それで家族をもったというの?
私は、どこに気持ちをぶつければいいのか分からなかった。
これではまるで、人のせいにし続けてきた哀れな親族じゃない……当然裁きじゃない……お父様は死んで当たり前じゃない!
私は今まで人を勝手に悪くして、知らなかった──いや、知ろうとしなかっただけ。この時、一気にたくさんの感情が込み上げてきた。
「いやぁぁぁああ!!」
「アリア!落ち着いて!気をしっかり持つんだ!大丈夫!大丈夫だから」
「テト……。私は、私は……!うわぁはぁああ!ぁああ!」
テトは私を優しく胸に引き寄せて抱きしめてくれた。
私は、テトの胸に顔をうずくめて泣くしかできなかった。こういう時のテトの優しさは本当に私をもっとダメにしてしまうほどに優しくて温かい。
「アリア……すまない。前回は本当に悪いことしたと反省をしたのだ、だけど今回も報酬に目がくらんで我を忘れた。私達、王国最強パーティーの今回の本当の目的は、アリアの保護と王国との対立だ」
「どういうことだ?ミカソという者よ」
「それについては今、ラー神が調べてくれている。神との交渉は死ぬ思いだったのだから感謝してくれよ?……ただし、今回のラー神の調べでも結果が覆らなければ……」
「結果は覆ったぞミカソ殿よ」
私が少し落ち着きを取り戻し、ミカソ言葉が嘘ではないと証明された時、機械音のような声をしたラー様が姿を現した。
「お父様……死んだことにしておいたのに出てきたら」
「え?死んだことにされたてたの?あれれ?じゃあ消えるよ」
「消えるなら大事なことは言ってから消えてください!死んだ設定にしたのにでてくるほどなにか大事なことがあるのですよね?」
「そうだそうだ……。アリアさんのお父様が起こしたとされる宗教反乱と国王殺害、あれはお父様の仕業ではなく、宗教国家への歩みを否定する国王に腹を立てた教徒の中に1人だけいたステルス使いによるものだったぞ。だから泣くでない、アリアさん。あなたのお父様は、反乱を止めようとした側なのだからね」
「やはりか……助かったラー神!この返しはしっかりとさせてもらう」
「嫁にくるか?わしの」
「お父様!お母様はまだ生きているのだからそういうのはやばいから!」
「わかっておるわ。ではさらばじゃ!」
私は初めてみるラー様、テトのお父様は、結構お茶目な方だった。
そして、ラーお父様のおかげで真実は全て覆ることとなった。
教徒内にいた1人のステルス使いによって、私のお父様は隠れた犯人に仕立て上げられ殺された。
そして、集まっていた神様全員が話の整理をし始めた。
「つまり、アリアのお父様は隠れた犯人に仕立て上げられて殺されたのよね?て、ことは……ステルス使いが使えたのって!」
「変化ね。嫌な予感が話を聞いたときにしたのだけど……ねぇ、バステトちゃん?あの狐って……」
「あぁ、九尾君のことか!うーん、あの子は……。人間界に事故で転移してしまって、力が無く、人間の姿に化けるのが精一杯だったところを助けてくれた女の人に恋をして……」
「帰ってきたと思ったら、人間界でその女と暮らすー言うて宗教とか入ったよな!……って!それ九尾やあらへんか!」
「そうなるわね」
「アリア、新しい、情報。九尾、見つけた、けど、木にはりつけで、死んでた」
「黒幕は、」
「その女で決まりだねー!」
長い長い話し合いの中で、全てが結びついた瞬間だった。
そして、私達神様勢と人間界からきたミカソ率いる最強パーティーは手を組んだ。
そして明日、全て王国にて────決着がつく。
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