追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います
第二十五話 初夏祭り
ラグナロクにも、夏祭りがちゃんとあります。
ラグナロクに住む皆さんはあ祭り大好きで、季節の変わり目などには必ずお祭りを開催するそうなんだけど、テトはそれ以上にもっとお祭りをしてしまおうとは思い開催したのが、
『初夏祭り』
夏の始まりは暑すぎすぎずお祭り日和だからと、テトが今年から始めたお祭り。
このお祭りは神様である、アマテラス様とクシナダヒメ様による、皆の健康とラグナロクの農作にたくさんの願いを込めてと和風で平屋の神殿で踊るためと言う理由もある。
アマテラス様の能力を私は知らないけど、クシナダヒメ様が稲作の神なのはし知っている。
でもおかしい点がひとつだけかあって……、
「なんで、神様へお願いするはずの民が観客で、願いを叶える神様が舞うの?」
「あの2人はアリアには負けるがすごく可愛いだろ?イシスがとても美しい存在なら、あの2人はすごく可愛いアイドル……あの2人を踊らせば男はみんなやる気をあげる!いい作戦!」
「それで神様を舞わせるなんて親族だからいいもの、一般市民がしていたら罰当たりよ」
テトはみんなが思いつかないようなことをすぐに思いつく。
とてもいいとこで頼りになる時もある、けどその反対で、普通にしたらやばいでしょとツッコミをたくさんの人に入れられるほどに危険なことやアホなことを考えつく時もある。
今回はアホな方だ。親族で、生命?と稲作の神だからと言う理由はわかるけど、神様をアイドルデビューさせてしまう発送はテトの欲望そのもの。
私は呆れてしまったので、キラキラと光を放ちながら手を胸に起いて天を向くテトを無視して、ヘルの手を引いてお祭り会場にむかった。
「お!アリア様じゃないですか!」
「あー!あのオセロ大会の時に戦ってくださった……名前聞いてなかったので聞いてもよろしいですか?」
「ゴリスなので、ゴリと呼んで下さい!」
「ゴリさんですね!お久しぶりですね!」
オセロ大会の1試合目にあたった対戦相手のゴリさんと私は、お祭り会場でばったり会った。
ヘルは、この人だれー?って顔をしている。
「この子がヘル様ですか?可愛いですね!私の娘と同じくらいで……おー、いたいた!おーい!メルこっちきなさい!」
「お母さん、私と同じ歳ということは友達できるかも!」
「ヘル様が友達になると娘は光栄ですな!メル、この方々はテト様のお嫁さんのアリア様と、そのお子のヘル様だよ。挨拶して」
「はじめまして、メルといいます!メルは呼び名で、本名はメルアートです!」
「メルアートちゃん、私の本名はヘルスって言うの!遊ぼー!」
「うん!遊ぼ、ヘルスちゃん!」
ヘルはすぐに元気で人見知りのしないメルちゃんを気に入ったのか自ら誘って私とゴリさんの目の届く範囲で屋台をあっちこっち見ている。
「メルは病気持ちで保育所に行けてなくて友達がいないんですよ。なので、ヘル様が初めてのお友達でものすごく嬉しいそうで父として嬉しいです」
「ヘルもラグナロクにきたのは最近で、屋敷の使用人の皆さんや、親族の方としか顔を合わせてなくて……。私も嬉しいです!母として」
「これからもメルがヘル様と仲良くいれたらとおもうんですけどね。王族の方とはやはりほとんど会えないですしね」
「あ、そのことなら全然気にしなくても大丈夫ですよ?ヘルがメルちゃんと次に遊ぶお約束をして帰ってきてくれれば、私はヘルを連れていつでも行きますよ?」
「いやいや!そんなことをアリア様にはさせるわけには行きませんよ!むしろこちらが本来なら」
「では、定期的にヘルを連れてお邪魔しちゃうと思うので、メルちゃんを連れていつでも屋敷に来てください!ヘルも喜びます!」
せっかくできた娘の友達、メルちゃんにも初めてできた友達のヘル、この子達の今回の出会いは絶対に偶然なんではない。だからこの子達の繋がりは絶対にたつことはない。それならと思って私は提案をした。
ゴリさんは、なんて嬉しいお言葉を!本当にいいのですか?とメルちゃんの方をチラッと見てから優しそうなお父さんの顔で確認を私にする。
「はい!もちろんですよ!むしろこちらがご迷惑をおかけするかもと言いほどにヘルが行きたがると思いますし。フフフ」
「本当にそれは嬉しいお言葉です。アリア様とオセロ大会で戦ったのも、ここでまた顔を合わせたのも、多分このメルとヘル様のこの子達のためにあったのかもしれませんね」
「多分ではなく、そうなのですよ?似たもの同士は繋がりを築くとはこういうことです!」
「お母さん!ゴリ様!こっちに来てーー!!金魚救いしよーー!」
私とゴリさんは二人で笑いながら娘同士のことで話をしていると、ヘルが呼んできた。
ただ、ヘルとメルちゃんのいる屋台は金魚すくいではなく、金魚救い……金魚に何があったと思ってしまうような屋台名で苦笑いをしてしまった。
そうしているうちに太鼓の音が鳴り響き出す。
私とヘル、ゴリさんとメルちゃんは四人で大舞台、巫女の神殿へと向かう。
つくとそこには巫女衣装に包まれた綺麗なアマテラス様とクシナダヒメ様が舞っていた。
舞が終わり、拍手が飛ぶ。
すると、マイクがオンになる音がスピーカーから響くと、テトがマイクテストと何やら確認をしている。
私とヘルは嫌な予感がして顔を見合わせて小声で話し合った。
「テト確実にあれをしようとしているよね……」
「うん、あれがくるとおもう……」
するとテトが会場全体に響き渡るほどの大きな声をマイク越しに発し、
「会場にいる皆様!おまたせしましたーー!ここからは、アマテラスとクシナダによるアイドルショー!ラブリラスのライブを行いまーす!さぁ、ファンの猛者共は応援、応援だーー!」
やっぱりそうきたか……と私とヘルは頭を抱え、メルちゃんとゴリさんは、アハハハ……と苦笑いをした。
会場はファンの男性で埋め尽くされ、熱気と掛け声で包まれた。
これはもう初夏祭りではなく、ただのアイドルグループのライブになってしまいそうだと私は思った。
ラグナロクに住む皆さんはあ祭り大好きで、季節の変わり目などには必ずお祭りを開催するそうなんだけど、テトはそれ以上にもっとお祭りをしてしまおうとは思い開催したのが、
『初夏祭り』
夏の始まりは暑すぎすぎずお祭り日和だからと、テトが今年から始めたお祭り。
このお祭りは神様である、アマテラス様とクシナダヒメ様による、皆の健康とラグナロクの農作にたくさんの願いを込めてと和風で平屋の神殿で踊るためと言う理由もある。
アマテラス様の能力を私は知らないけど、クシナダヒメ様が稲作の神なのはし知っている。
でもおかしい点がひとつだけかあって……、
「なんで、神様へお願いするはずの民が観客で、願いを叶える神様が舞うの?」
「あの2人はアリアには負けるがすごく可愛いだろ?イシスがとても美しい存在なら、あの2人はすごく可愛いアイドル……あの2人を踊らせば男はみんなやる気をあげる!いい作戦!」
「それで神様を舞わせるなんて親族だからいいもの、一般市民がしていたら罰当たりよ」
テトはみんなが思いつかないようなことをすぐに思いつく。
とてもいいとこで頼りになる時もある、けどその反対で、普通にしたらやばいでしょとツッコミをたくさんの人に入れられるほどに危険なことやアホなことを考えつく時もある。
今回はアホな方だ。親族で、生命?と稲作の神だからと言う理由はわかるけど、神様をアイドルデビューさせてしまう発送はテトの欲望そのもの。
私は呆れてしまったので、キラキラと光を放ちながら手を胸に起いて天を向くテトを無視して、ヘルの手を引いてお祭り会場にむかった。
「お!アリア様じゃないですか!」
「あー!あのオセロ大会の時に戦ってくださった……名前聞いてなかったので聞いてもよろしいですか?」
「ゴリスなので、ゴリと呼んで下さい!」
「ゴリさんですね!お久しぶりですね!」
オセロ大会の1試合目にあたった対戦相手のゴリさんと私は、お祭り会場でばったり会った。
ヘルは、この人だれー?って顔をしている。
「この子がヘル様ですか?可愛いですね!私の娘と同じくらいで……おー、いたいた!おーい!メルこっちきなさい!」
「お母さん、私と同じ歳ということは友達できるかも!」
「ヘル様が友達になると娘は光栄ですな!メル、この方々はテト様のお嫁さんのアリア様と、そのお子のヘル様だよ。挨拶して」
「はじめまして、メルといいます!メルは呼び名で、本名はメルアートです!」
「メルアートちゃん、私の本名はヘルスって言うの!遊ぼー!」
「うん!遊ぼ、ヘルスちゃん!」
ヘルはすぐに元気で人見知りのしないメルちゃんを気に入ったのか自ら誘って私とゴリさんの目の届く範囲で屋台をあっちこっち見ている。
「メルは病気持ちで保育所に行けてなくて友達がいないんですよ。なので、ヘル様が初めてのお友達でものすごく嬉しいそうで父として嬉しいです」
「ヘルもラグナロクにきたのは最近で、屋敷の使用人の皆さんや、親族の方としか顔を合わせてなくて……。私も嬉しいです!母として」
「これからもメルがヘル様と仲良くいれたらとおもうんですけどね。王族の方とはやはりほとんど会えないですしね」
「あ、そのことなら全然気にしなくても大丈夫ですよ?ヘルがメルちゃんと次に遊ぶお約束をして帰ってきてくれれば、私はヘルを連れていつでも行きますよ?」
「いやいや!そんなことをアリア様にはさせるわけには行きませんよ!むしろこちらが本来なら」
「では、定期的にヘルを連れてお邪魔しちゃうと思うので、メルちゃんを連れていつでも屋敷に来てください!ヘルも喜びます!」
せっかくできた娘の友達、メルちゃんにも初めてできた友達のヘル、この子達の今回の出会いは絶対に偶然なんではない。だからこの子達の繋がりは絶対にたつことはない。それならと思って私は提案をした。
ゴリさんは、なんて嬉しいお言葉を!本当にいいのですか?とメルちゃんの方をチラッと見てから優しそうなお父さんの顔で確認を私にする。
「はい!もちろんですよ!むしろこちらがご迷惑をおかけするかもと言いほどにヘルが行きたがると思いますし。フフフ」
「本当にそれは嬉しいお言葉です。アリア様とオセロ大会で戦ったのも、ここでまた顔を合わせたのも、多分このメルとヘル様のこの子達のためにあったのかもしれませんね」
「多分ではなく、そうなのですよ?似たもの同士は繋がりを築くとはこういうことです!」
「お母さん!ゴリ様!こっちに来てーー!!金魚救いしよーー!」
私とゴリさんは二人で笑いながら娘同士のことで話をしていると、ヘルが呼んできた。
ただ、ヘルとメルちゃんのいる屋台は金魚すくいではなく、金魚救い……金魚に何があったと思ってしまうような屋台名で苦笑いをしてしまった。
そうしているうちに太鼓の音が鳴り響き出す。
私とヘル、ゴリさんとメルちゃんは四人で大舞台、巫女の神殿へと向かう。
つくとそこには巫女衣装に包まれた綺麗なアマテラス様とクシナダヒメ様が舞っていた。
舞が終わり、拍手が飛ぶ。
すると、マイクがオンになる音がスピーカーから響くと、テトがマイクテストと何やら確認をしている。
私とヘルは嫌な予感がして顔を見合わせて小声で話し合った。
「テト確実にあれをしようとしているよね……」
「うん、あれがくるとおもう……」
するとテトが会場全体に響き渡るほどの大きな声をマイク越しに発し、
「会場にいる皆様!おまたせしましたーー!ここからは、アマテラスとクシナダによるアイドルショー!ラブリラスのライブを行いまーす!さぁ、ファンの猛者共は応援、応援だーー!」
やっぱりそうきたか……と私とヘルは頭を抱え、メルちゃんとゴリさんは、アハハハ……と苦笑いをした。
会場はファンの男性で埋め尽くされ、熱気と掛け声で包まれた。
これはもう初夏祭りではなく、ただのアイドルグループのライブになってしまいそうだと私は思った。
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