追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います

永遠ノ宮

第二十四話 カルタ取り

今、私とテト、ヘルにイシス様、アヌビス様トール様ホルス様の7人で真剣勝負をしている。
 それは……

 
「犬も歩けば……」


「はいー!!」


 カルタをしているのです。
 カルタとは和国と呼ばれる日本と言う国の伝統的な遊びだそうで、カードの右端上や左端上に、丸に囲まれたひらがな一文字がかいてある。
 そして、読み手さんが読み上げてくれる文に近いものに合う絵と、丸の中に書かれている文字と文の頭の文字が同じのを取った人がそのカードをもらえ、最後までやり終えて一番たくさん持っていた人が勝ちというゲーム。
 ただ、日本にあるものとは少し違って……、


「ケルベロスは好物みれば……」

「はい!!私がゲットできたー!」

「テト?これ絶対にラグナロク版に書き換えたよね?」

「そうだよ?あ!次来るよ!」

「カール・ゴッチ大量繁殖で……」

「はーい!!て、テトー!これ私が引き起こしちゃった事件じゃない!」

「ネタとしてだよ!アハハハハハ!」


 このカルタは、ラグナロクに過去起きた大きな出来事や、ケルベロスちゃん、アヌビス様の一目惚れ事件など私達の様によくお話をしたり食事をしたりて集まっている人達にしか分からない内容ばかりで、他の人を交えてすることはできないほどに恥ずかしい内容が多い。
 使用人のミランちゃんに読み手を頼んでみたものの、ミランちゃんも読みながら笑いをこらえる内容がたくさんあるみたい。


「ホルスはヨルにいじら……」

「はい。これは私がいただく。続きは言わないように」

「あ、はい!」


(絶対に、ヨルにいじられまくっているってかいてあったんだ……)と、心の中で思った。
 ホルス様はポーカーフェイスを保っているつもりだけど顔は正直で赤くなっている。
 ちなみにホルス様は、神話上、鳥の姿をしているとされているけど実際の姿は男の娘なのです。


 「ホルス?あなた顔赤いですよ?隠せてないのもかわいいわね、女の子。ウフフ」

「うるさい。イシス姉さん黙ってて」

「ホルス様かわいいですね!」

「アリア!僕は?!」

「テトは可愛いくないかな?たまに憎たらしいから」

「そんな……あ!僕はかっこいいか!」


 テトがバカでものすごく助かった瞬間だった。
 本気で憎たらしい時が多々あるから本当のことを言ったけどバカのテトにはバレてないみたいでありがたい。
 話が終わるとミランちゃんがすぐに読み始める。


「愛のキスでイチコロアリアさ……」

「きゃーー!!はい!!とったとった!テトのばかーー!!」

「こういうネタもいると思ってね!」
 
「あら、アリアちゃんはテトにファーストキ……ん!」

「喋れないでください!イシス様!」


 イシス様が勝手に解説し始めたので私は慌ててイシス様の口に手を当てて喋れないようにした。
 イシス様はムゴムゴと何かを言っているが、私はイシス様が静かになるまで口を抑え続けた。


「もう!絶対に言わないでくださいイシス様!」

「アリアちゃん可愛いからからかいたくてね」

「やめてください!恥ずかしいので!」


 イシス様はたまに私にイタズラする時がある。
 嫌ではないけど、恥ずかしいことを言おうとする時がある。
 イシス様は楽しそうに微笑み、ミランちゃんにごめんなさいね。続けてくださいと微笑みながら謝る。
 ミランちゃんが次に選んだのは、


「氷の娘、お母さんに海で……」

「ミランそれはだめーー!!とりましたーー!!」


 氷ときたらナズナちゃんなのはみんなわかったのか、何もせずにニヤニヤしていた。ちなみに私もしていた。
 ナズナちゃんは、むっ!と顔を膨らまして次いきます!と恥ずかしさを頑張って隠していた。
 

「次は……、雷怖い雷神……」

「僕は雷てこわくない!とった!」

「トール、自分で首を絞めていますわよ?」

「ぬぁっ!」


 いつものクールでテンポが遅く、途切れ途切れに話すトール様とは違い、大声でイシス様に色々と言い訳をしていた。
 カルタって人の恥ずかしいことなどを書いてやるのも、面白くて色々な友達や家族などの知らない一面を見れるいいものだなと私は思った。


「その寝相、まるではにわ、テト魔王」

「アリアーー!!」


 仕返しはするけどね。


「テトが悪いです!私は悪くないもーん」

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