追放された私を拾ったのは魔王だった為、仕方なく嫁になってあげた私はラグナロクにてスローライフを送りたいと思います

永遠ノ宮

第四話 変態魔王様

新婚旅行を終え、ラグナロクに帰還した私とテトは疲れて同じベットで二人で寝てしまった。
 それから二時間ほど寝ていた私は目が覚める。  


きゃぁぁーー!!


 私は起きて第一声に叫んでしまった。
 なぜなら、テトの手が私の胸を掴んでいた。
 叫び声でテトは起きてしまったが、寝ぼけている為か胸を沢山揉みしだいて私の谷間に顔を埋める。


「アリア…おっぱい大きい。柔らかいねー」

「ば、ば、バカ!この変態!テトのバカー!」


 パチーン!!


 私は思わずテトの頬を勢い良く叩いてしまう。
 胸を男性に揉まれたことのない私からすれば初めて揉まれたのにその揉まれ方が寝ぼけてだなんて腹がたった。


「アリア……!なぜ僕を殴るのだい?!僕がなにを……、は!アリアどうしたのその格好!ブラが見えているぞ、胸元が弾けている!」

「テト!あなたの仕業でしょ?!あなたが私の胸を揉みしだくから!寝ぼけながら!私は十六歳なのよ?!性犯罪だわ!」

「夫婦に性犯罪なんてものがあるって言うのかい?!僕はこれでも我慢しているのだよ?アリアとあんなことやこんなことや……」

「それならそう言って私の同意をとってほしかったものよ!!」

「寝ぼけながらしたことに同意も何もないだろう?僕は君の夫だから胸ん揉む資格はあるはずだ!」


 一歩も引かないテトに呆れた私は意地悪を仕掛けてみることにした。


「テトが反省して謝るまで部屋は別々にします!」

「な、なんて言う事を言うんだ!僕が悪いわけではない!」

「初めて胸を揉まれた理由が寝ぼけてだなんて女の子としては最悪なのよ?!あなたが悪いわ!」


 それは私だって、テトと少しエッチなことがあってもいいとは思っているがこれはひどい。私も引き下がらない!


「テトが寝ぼけては仕方ないと言い張るのなら私はヨルムンガルドと毎晩寝ることにするわ、ヨルお兄様ならあなたは近づけない」

「他の男と寝るというのか?!君はどこまで自由なのだ!」

「私はラグナロクでスローライフを過ごす約束できたはずなのですが……、それなのにあなたがドタバタにかえるのでしょ?!だから、ヨルちゃんとなら静かに暮らせるわ」


 ヨルムンガルドとは、テトのお兄さんでありテトとは全く真反対の性格の優しくて、穏やかな誠実なお兄さんである。
 だから、テトのお兄さんであるヨルムンガルドさんにくっついていればテトは手を出せない、近づけないと言うことなのである。


 「ヨルお兄さん、テトが意地悪をしてきて謝らせたいので今日からテトが反省するまで一緒に寝てもよろしいですか?」

「あぁ、アリアちゃんかい。いいよ、少しベットが小さいかもだけど」


 あぁ、ヨルお兄様といたほうがのんびり生活をおくれる気がしてきたなんてテトに言えるはずもない。
 こんなことをテトに言ったらテトは大泣きして、ラグナロクを滅ぼすからである。なんて、私の勝手な妄想である。


「テトはね、ああ見えて君の事を一番に思っているんだよアリアちゃん。テトはアリアちゃんのこととなると前が見えなくなるが、アリアちゃんもそれは分かっているんだよね?」

「わかってはいます。それでもテトはわがまま過ぎです!もう少し私をゆっくり過ごせてほしいものです」

「ラグナロクに来る約束で、ゆっくりのんびりと楽しく過ごすこと。と約束をしたのだったね。テトもそれを守らないのはいけないね、僕からも明日言っておくよ」


 ヨルお兄様は私の言いたいことをとても理解してくれるため相談しやすいお兄様である。
 でも、やはり横で寝ているのがテトでないことが少し寂しく感じだした私でもある。


「テトが横にいないから寂しいのでしょ?アリアちゃんはわかりやすいね。テト今頃アリアちゃんが恋しくて泣いているかもね」

「私、少しテトのところに行ってきます」

「はーい、いってらっしゃい」



ーー寝室

「アリア……、ほんとにヨルムンガルドと寝ているのかな?いや、考えてはだめだ!アリアに謝ってもらうまでは僕はここを動かない!」


コンコン……。
  

「テト……、いるかしら?いるなら返事をして?」

「アリア?アリアかい?!ヨルムンガルドと寝ていたのじゃないのかい?」

「謝りにきたの……。頑固でわがまま言うてごめんなさい。テトも確かに悪いけど、私も少し意地悪が過ぎたわ。ごめんなさい」

「いや、僕の方こそ寝ぼけてたとは言えあのような形で胸をもんだこと謝るよ……。ごめんね」

「もういいわ。あの時の寝ぼけてたあなた可愛かったの……、だから余計意地悪をしたくなってね」


 はじめから私が調子にのらず謝れば解決できたこと。
 頑固で意地っ張りなのは夫婦になってもだめだということがわかったほっこり話。

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