パーティー追放されたのでパーティー結成してみたら
カイン覚醒
「テメェを殺す!アルメークスネーク!俺はフィルテンプを殺したお前を灰よりも無惨に斬り刻んでやる!」
「いいぞ!その目!お前を喰う!俺は最強のモンスターになってやるぞ!」
俺は、本気で怒っている。いや、怒っているなんて優しい表現だ。
俺は、今目の前にいるやつにフィルテンプを殺された、俺はフィルテンプを殺したやつを肉片一つ見えないほどに斬り刻んでやる!ただそれだけが目的になった。
フィルテンプはSSランク勇者だった、それをユミソファの召喚魔法により実体化したタイアードレイブの強魔法攻撃によって燃え上がった炎を利用し、不意をついてせこいまねで殺した。
せこいまね……、せこい!せこいせこいせこい!
正面から立ち向かわずにフィルテンプの視界がハッキリしないときに不意をついた……ずるい!殺す!こいつを生かしては絶対に帰さない!
「フィルテンプ、待っててくれよな?俺はあいつを肉片の一つも残さずに消し去る……。……なぁ、フィルテンプ……、帰ってきたら肉食いにいこうな?な?だから、戻ってこいよな……」
「別れの挨拶はすんだか?小僧!グハハハハハ!……さぁ、決着といくか!」
「ナズナちゃん、もしあいつ以外に大型モンスターが出たら頼む。フィルテンプの身体を守れ!……行くぞクソ蛇!テメェに灼熱クソ地獄行きの片道切符を刻んでやるよ!」
俺はアルメークスネークに向かって大声でセリフを吐き、怒りの全てを剣に集中させた。
怒りの感情をみるみる吸収するフィルテンプの剣は大きな光を放ち、形を変えた。
細くて大型モンスターと戦うに向かない形をしていた剣が、灼熱の炎を帯び、血のような赤黒い焼色をした刃は太くて長く、人間の二倍もの大きさの大剣に変わる。
「あれは……、ネメシス様の剣に眠る本来の神の姿……、アルキネス。ネメシスの最愛の夫……、彼の死後、残されたネメシスが……剣へと姿を変えそれを身につけていたと言われる神器……ですね」
「ユミソファ!大丈夫なのですです?!カインが勝ってくれるですです!フィルテンプも帰ってくるですです!」
「……。そうですね……」
俺はアルメークスネークの猛毒砲を全て反射神経のステータスをフルに活動させ、突っ込んでいきながらかわす。
アルメークスネークはすかさず第二魔法の毒連撃(ポイズンマシンガン)を俺に向かって放つ。
大量の毒の弾丸が、凄まじい勢いで飛んでくるも、全て避けきりアルメークスネークの懐まで潜り込む。
「死ね!アルメークスネーク!地獄でさっさと焼き蛇にされてケルベロスの餌食にでもなりやがれ!」
「勝ったと思っておるのか?!小僧!調子にのるなーー!」
アルメークスネークが叫ぶと、強魔法攻撃の猛毒世界(エンチェントポイズンワールド)を発動する。
俺とアルメークスネークを囲むように毒霧が覆い囲み、毒霧からは無数の毒弾丸が止むことなく放たれる。
毒霧に当たってしまうと即死だ。全身が一瞬でとけ、骨すら残らない、その時間はたったの一秒だ。
俺は一度潜り込んだアルメークスネークの懐から離れ、大きく旋回するように毒霧の内側を回りながら走って弾丸を避ける。
すると、魔力を使いすぎたアルメークスネークに隙が生まれ、俺はすかさず高速移動ステータスを使いアルメークスネークの顔の前まで瞬間的に移動する。
アルメークスネークの顔の前に浮く俺は、強く握りしめた大剣を大きく振りかざした。
「クソ蛇!これで終いだボケ!フィルテンプの敵とったりゃー!獄炎斬鉄閃(デスフレアライジンブロア)!!」
「なに!クソガキが!やめろーー!!」
「しねーー!!」
振りかざした剣は刃から赤黒い炎を吹き上げ、俺は空を斬った。
空斬りした剣の刀道には刃に巻き付いていた赤黒い炎が残り、その炎は大きな車輪の形に変わり、アルメークスネークの顔に凄まじいスピードで縦回転しながら走っていく。
アルメークスネークは魔力枯渇により動くことができずまともに攻撃を喰らい、顔が真っ二つに割れ、灼熱の炎が顔から全身へと包み込みアルメークスネークは灰とかした。
「はぁ……はぁ……。終わったぞ……。フィルテンプ……。フィルテンプ……。……帰ってきてくれよ!フィルテンプ!」
アルメークスネークを倒し、灰の一つも残さず俺は消し去った。
だが、フィルテンプは戻ってこない。わかっていても俺はフィルテンプを呼び続ける。
フィルテンプ……。フィルテンプ……。と。
「フィルテンプ……。俺、お前のことを……お前のことを……!」
「カインという名の男よ、我が主、シー・フィルテンプ・ネメシス様を蘇らせたいか?」
「剣……?あぁ、アルキネスか。蘇らせたいさ……また、みんなで飯食べたいさ、旅したいさ、あいつの誕生日のプレゼントに買ったお揃いのネックレス……渡せてないんだよ!」
「ならば、我を主に突き刺せ……。そして、我は主の命となり消えよう!我はアルキネス!主であネメシスのために生命移行を実行する!我をさせ!少年!我はもう帰ってこない、この剣はただの剣とかす、それでも主のため。我を生命へとかえるのだ!」
「アルキネス……。わかった。うぉぉぉぉおお!!戻ってこい!フィルテンプ!」
俺はアルキネスが宿る剣をフィルテンプの身体に突き刺した。
フィルテンプはすぐに息を吹き返し、剣は浮き上がり、光の粒子が空へ登っていく。
その光はアルキネスのものだとすぐわかった。
そしてフィルテンプの身体の腹部に空いた穴がみるみるうちに塞がり、目を開ける。
「私、生き返ったのね……。カインがやったのね……?……へっぽこ勇者じゃなかったのね……あなたは強いわ、私の認めた勇者だわ……」
「あんまり喋るな!そうだ、俺お前の誕生日が今日なのしってネックレス買ったんだ、お揃いの!だから、つけてやるよ。何も言わなくていいから黙ってろよ?」
「カインのくせに……かっこいいこと、するじゃないですの……。……素敵なネックレスですわ、カイン、ありがとうございますわ」
「もう喋るんじゃない!ユミソファ、ナズナちゃん、フィルテンプが目を覚した、顔見てやってくれ」
こうして、緊急クエストの討伐対象は消失、任務達成と思われた。
だが、この後俺達はまだこの森に潜む本当の脅威に、気づくことになる。
そう、倒してもまだこの森は消えずに残っているのだから。
「いいぞ!その目!お前を喰う!俺は最強のモンスターになってやるぞ!」
俺は、本気で怒っている。いや、怒っているなんて優しい表現だ。
俺は、今目の前にいるやつにフィルテンプを殺された、俺はフィルテンプを殺したやつを肉片一つ見えないほどに斬り刻んでやる!ただそれだけが目的になった。
フィルテンプはSSランク勇者だった、それをユミソファの召喚魔法により実体化したタイアードレイブの強魔法攻撃によって燃え上がった炎を利用し、不意をついてせこいまねで殺した。
せこいまね……、せこい!せこいせこいせこい!
正面から立ち向かわずにフィルテンプの視界がハッキリしないときに不意をついた……ずるい!殺す!こいつを生かしては絶対に帰さない!
「フィルテンプ、待っててくれよな?俺はあいつを肉片の一つも残さずに消し去る……。……なぁ、フィルテンプ……、帰ってきたら肉食いにいこうな?な?だから、戻ってこいよな……」
「別れの挨拶はすんだか?小僧!グハハハハハ!……さぁ、決着といくか!」
「ナズナちゃん、もしあいつ以外に大型モンスターが出たら頼む。フィルテンプの身体を守れ!……行くぞクソ蛇!テメェに灼熱クソ地獄行きの片道切符を刻んでやるよ!」
俺はアルメークスネークに向かって大声でセリフを吐き、怒りの全てを剣に集中させた。
怒りの感情をみるみる吸収するフィルテンプの剣は大きな光を放ち、形を変えた。
細くて大型モンスターと戦うに向かない形をしていた剣が、灼熱の炎を帯び、血のような赤黒い焼色をした刃は太くて長く、人間の二倍もの大きさの大剣に変わる。
「あれは……、ネメシス様の剣に眠る本来の神の姿……、アルキネス。ネメシスの最愛の夫……、彼の死後、残されたネメシスが……剣へと姿を変えそれを身につけていたと言われる神器……ですね」
「ユミソファ!大丈夫なのですです?!カインが勝ってくれるですです!フィルテンプも帰ってくるですです!」
「……。そうですね……」
俺はアルメークスネークの猛毒砲を全て反射神経のステータスをフルに活動させ、突っ込んでいきながらかわす。
アルメークスネークはすかさず第二魔法の毒連撃(ポイズンマシンガン)を俺に向かって放つ。
大量の毒の弾丸が、凄まじい勢いで飛んでくるも、全て避けきりアルメークスネークの懐まで潜り込む。
「死ね!アルメークスネーク!地獄でさっさと焼き蛇にされてケルベロスの餌食にでもなりやがれ!」
「勝ったと思っておるのか?!小僧!調子にのるなーー!」
アルメークスネークが叫ぶと、強魔法攻撃の猛毒世界(エンチェントポイズンワールド)を発動する。
俺とアルメークスネークを囲むように毒霧が覆い囲み、毒霧からは無数の毒弾丸が止むことなく放たれる。
毒霧に当たってしまうと即死だ。全身が一瞬でとけ、骨すら残らない、その時間はたったの一秒だ。
俺は一度潜り込んだアルメークスネークの懐から離れ、大きく旋回するように毒霧の内側を回りながら走って弾丸を避ける。
すると、魔力を使いすぎたアルメークスネークに隙が生まれ、俺はすかさず高速移動ステータスを使いアルメークスネークの顔の前まで瞬間的に移動する。
アルメークスネークの顔の前に浮く俺は、強く握りしめた大剣を大きく振りかざした。
「クソ蛇!これで終いだボケ!フィルテンプの敵とったりゃー!獄炎斬鉄閃(デスフレアライジンブロア)!!」
「なに!クソガキが!やめろーー!!」
「しねーー!!」
振りかざした剣は刃から赤黒い炎を吹き上げ、俺は空を斬った。
空斬りした剣の刀道には刃に巻き付いていた赤黒い炎が残り、その炎は大きな車輪の形に変わり、アルメークスネークの顔に凄まじいスピードで縦回転しながら走っていく。
アルメークスネークは魔力枯渇により動くことができずまともに攻撃を喰らい、顔が真っ二つに割れ、灼熱の炎が顔から全身へと包み込みアルメークスネークは灰とかした。
「はぁ……はぁ……。終わったぞ……。フィルテンプ……。フィルテンプ……。……帰ってきてくれよ!フィルテンプ!」
アルメークスネークを倒し、灰の一つも残さず俺は消し去った。
だが、フィルテンプは戻ってこない。わかっていても俺はフィルテンプを呼び続ける。
フィルテンプ……。フィルテンプ……。と。
「フィルテンプ……。俺、お前のことを……お前のことを……!」
「カインという名の男よ、我が主、シー・フィルテンプ・ネメシス様を蘇らせたいか?」
「剣……?あぁ、アルキネスか。蘇らせたいさ……また、みんなで飯食べたいさ、旅したいさ、あいつの誕生日のプレゼントに買ったお揃いのネックレス……渡せてないんだよ!」
「ならば、我を主に突き刺せ……。そして、我は主の命となり消えよう!我はアルキネス!主であネメシスのために生命移行を実行する!我をさせ!少年!我はもう帰ってこない、この剣はただの剣とかす、それでも主のため。我を生命へとかえるのだ!」
「アルキネス……。わかった。うぉぉぉぉおお!!戻ってこい!フィルテンプ!」
俺はアルキネスが宿る剣をフィルテンプの身体に突き刺した。
フィルテンプはすぐに息を吹き返し、剣は浮き上がり、光の粒子が空へ登っていく。
その光はアルキネスのものだとすぐわかった。
そしてフィルテンプの身体の腹部に空いた穴がみるみるうちに塞がり、目を開ける。
「私、生き返ったのね……。カインがやったのね……?……へっぽこ勇者じゃなかったのね……あなたは強いわ、私の認めた勇者だわ……」
「あんまり喋るな!そうだ、俺お前の誕生日が今日なのしってネックレス買ったんだ、お揃いの!だから、つけてやるよ。何も言わなくていいから黙ってろよ?」
「カインのくせに……かっこいいこと、するじゃないですの……。……素敵なネックレスですわ、カイン、ありがとうございますわ」
「もう喋るんじゃない!ユミソファ、ナズナちゃん、フィルテンプが目を覚した、顔見てやってくれ」
こうして、緊急クエストの討伐対象は消失、任務達成と思われた。
だが、この後俺達はまだこの森に潜む本当の脅威に、気づくことになる。
そう、倒してもまだこの森は消えずに残っているのだから。
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