パーティー追放されたのでパーティー結成してみたら

永遠ノ宮

ナズナちゃんとフィルテンプ

ダンジョンもとうとう半分というところまで来ていた。
 だが、今挑んでいるダンジョンは序の口にすぎないのである。
 ダンジョンは世界各地に何万とあり、全て制覇してこそ伝説のパーティーと呼ばれるLランクパーティーとなれる。
 ダンジョンに挑む理由は一つだけである。
 ダンジョンに挑戦してダンジョンクリアをしていく、ダンジョンクリア回数とクリアしたダンジョンの名前が埋まっていくとパーティーランクが昇格していくのである。
 
 ダンジョンに挑戦→ダンジョンでモンスターをたくさん倒す(エリアボスなどの大型はスコアが高い)→ダンジョンボスを倒してダンジョンクリア→成績が貯まるとパーティーランク昇格

 このような流れであるのだが、ダンジョンの挑戦に失敗したり、メンバーの一人がモンスターによって倒れるなどのことがあるとダンジョンを抜けたとしても成績は下げられ、降格することもある。
 今、俺達四人が挑んでいるダンジョンは街の近くのダンジョンなためにそこまで敵も強くないのでパーティーランク昇格をしやすいのだ。
 特に、現時点でエリアボスを三体倒しているためスコアもかなり高いはずである。
 そして、あと半分のところまでダンジョンを進んできている。あと五日あればダンジョンをクリアできるところまで来ていたのだが……、ナズナちゃんが熱を出してしまったのだ。
 俺が背中におぶり、進んでいたのだが、突然ナズナちゃんの熱が上昇してしまいナズナちゃんの食欲が落ちたのだ。


「ナズナちゃん何か食べないとだめだ、とりあえず食べやすくした米を食べて?口に入れて少し噛めば飲み込めるから!」

「た、、食べられないのですです。口があ、あかないのですです」

「私にまかせなさいですわ。カイン、ユミソファは後ろ向いていなさいな!」


 この時、ユミソファは後ろをいていたものの何が起きているかなんて魔法で見れたので俺に小さな声で状況を教えてくれた。
 フィルテンプは自分の口に米が湯を含み、ナズナちゃんに口移しで無理やり食べさせていると言うがそれはそれでまずいだろ!と思いながらも声に出せず堪えるしかできなかった。


「もういいですわよ?ナズナちゃん米を食べましたわ」

「ネメシス様は優しいのですね。口移しでお米が湯を食べさせる姿、魔法で見させていただきました」

「な!ユミソファあんたなんてことしてくれてんのよー!そんなの見られてたなん……て……」


 パタッ……。


 最悪の事態が起きてしまった。
 高熱を出しているナズナちゃんに口移しで米が湯を食べさせたフィルテンプまでもが高熱で倒れてしまった。
 いや、わかってはいた事ではあった。多分そうなるんだろうなと予想もついてはいたが何が最悪の事態かと言うと……、モンスターに囲まれてしまったことが最悪であった。
 ざっと見渡してモンスターの数は30体ほどいる、戦っている暇はないためにユミソファの魔法で一旦、安全地帯へと戻りキャンプを張り介護をする。


「では、カイン様、私は解熱草をとりにいってきますのでネメシス様のガントレットを脱がして軽装にしてあげてくださいね、ウフフ」


 そう言い残して、転移していってしまった。
 待てーー!ユミソファ!なんで俺がフィルテンプのガントレットを脱がさなきゃならないんだーー!そこはやってからいかんかこの悪魔法使いめが!


「脱がすといっても手と足は良くても、胸部と腰部はまずいだろ……。でも、やらなくては!」


 俺は身を決し、腕と脚の鎧を最初に外し、胸部へと移る。
 フィルテンプのたわわな部分に触れぬように慎重に背中を浮かしたりしながら鎧を外した。
 ここまではオールクリア!完璧だ俺!と自分を褒めたたえた。
 問題は腰部だった、フィルテンプが腰部につけている鎧はスカート型になっているため、下にスカートを履いていなかった場合はもろ下着が出現してしまうことになる。
 俺は覚悟を決め勢い良く鎧を外した!その瞬間にヤツは出現した!フィルテンプの下着が現れたのだ。
 

「コイツ……やっぱり下着の下何もはいてない!いやなぜ下着がこんなにエロいんだーー!!」

「カイン……うるさいですです……。うわぁ!カインなにしてるですです!フィルテンプをなんで脱がしてるですです!早く何か着せるですです!」


 そう言われ我に返った俺は布を上からかける。
 ナズナちゃんに誤解されたままはまずいと思い言い訳にしか聞こえない説明をする。
 なんとか理解をしてもらいその場をおさめるもフィルテンプが起きてしまい自分の下半身をみて俺をぶん殴る。
 説明をしてもわかってもらえず俺はこっぴどく怒られた。


「今帰ったですよー。カイン様その痛々しいお顔はどうしたのですか?なにかありましたか?」

「やぁ、ユミソファ。君のおかげでフィルテンプの逆鱗に触れたみたいだ、そしてこの有様だ」

「ユミソファ!もしかしてあなたの仕業ですの?!最低ですわあんた達!しかも、カインにパンツを見られましたわ!私もうおよめにいけませんわ!」

「大丈夫だフィルテンプ!お前はとっくに嫁にはいけないことくらいみんな知っていた!落ちつくんだ!」

「うるさいですわ!死ねですわ!死んでしまえですわ!」


 俺がフィルテンプから蹴りを入れられている中、ユミソファは仲がよろしいですねと微笑み、ナズナちゃんはカインもカインだけどフィルテンプもフィルテンプですですと笑っている。


「誰かこの状況なんとかしろーー!!」


 俺はそう叫びながらもフィルテンプに蹴られ続けるのであった。

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