パーティー追放されたのでパーティー結成してみたら
シー・フィルテンプ・ネメシス六世 Ⅲ
ドレット大剣豪の死後、私はドレットから教えられたことを必死に毎日ボロボロになりながら取り組んだ。
ドレットの死から三年が経ちドレットの死因が判明した。
ドレットは正体不明の勇者と対立関係にあり、勝敗を決める勝負をしたが敗北。命を落とす結果となったという。
これは世界中で取り上げられ、「Lランク勇者 正体不明の勇者に破れ死す」というテロップつきで新聞一面を抑えた。
「ネメシス六世様、ドレット様の死因とその原因が判明したと、世界中で騒がれていますが……」
「よい、ほっておきなさい。私が知りたいのはドレットを殺した男の正体を知りたいだけじゃ、早急にその男を見つけ出しなさい」
「はい、六世様。早急に手配いたします」
この時の私はドレットを破った男を倒したいと思うばかりで他のことに興味はなかった。
最年少にして最速でSランク勇者へとのぼりつめていた私はこの四年間で凄まじく強くなっていた。
過去のトラウマをすべて断ち切り、自分の怖い一面でもあった覇気を見事に使いこなすまでになっていた。
ーー三ヶ月後
ドレットの死因騒動から三ヶ月げたち、少しずつ騒動は落ち着きを取り戻しつつあった。
その中、私だけはずっと犯人の手がかりを探していた。
誰も顔を知らない男を私はずっとさがしてる。
「お嬢様ーー!!お嬢様、お嬢様!手がかりを掴みました!ここより西に82キロいったところにある廃館に三年前から怪しげな男が居着いているとの情報です!」
「すぐに支度なさい!その館に出向くわ!」
この時の私は異様に焦っていた。
手がかりを見つけた私は、この機会を逃せない。今を逃したら犯人はここから消えると思い込み急いだ。
使用人と護衛兵をつけ早く館を飛び出したおかげで犯人を逃げる手前で捕まえることができた。
あの時、犯人をあっけなくも思った。なぜなら、犯人は逃げることも、戦うこともせず、すんなりと捕まったからだ。
なぜしなかったのか……、犯人はそれを裁判で述べた。
逃げることも戦うこともできた本来の私なら、だがそのときはもう魔力をすべて失くしていたと。
私は納得がいかなかったが、犯人は死刑執行されドレットの仇をうてた。
ーードレットの墓地
「ドレット……。あなたを殺した犯人を捕まえて死刑執行までもっていけたわ。あなたを失った私は一度はこの力の使い方を間違いそうになったけど、犯人の魔力が無いのを知り戦う必要ないとわかった時に私は危うく、あなたの教えを破るところでしたわ……」
あなたはよく私にしてくれた。それだけでも感謝を言い表わせないほどなのに……。
SSランク勇者になる時をあなたに見てほしかった。
ーーそして現在
「こうして私、シー・フィルテンプ・ネメシスはSSランク勇者としていれるわけなのですわ!」
「なるほどです。ネメシス様はあの大剣豪ドレット様に修行をつけてもらっていたのですね、通りで剣術士の使う攻囲戦突風剣を使えるわけなのですね。納得いきました」
「いや、納得いくいかないより、そのドレットさんを殺した犯人に納得いかねーー!!そこは普通、私が絶対絶命のピンチにたちながらも勇敢に戦い倒し、SSランク勇者への昇格がとかってオチでしょ?!普通に捕まってるじゃねーか!」
「それは私も納得がいってないものですが、魔力を0にした敵相手に戦う必要はないものかと……」
「すまない……、忘れてくれ。俺が完璧なオチを描きすぎてただけだ。だが、フィルテンプも苦労したんだな!たった六年でSSランク勇者になれるなんて大したものだ!俺はステータスのみがフルカンストだから昇格試験は毎回落ちているからEランクの落ちこぼれだがな」
「元気だしなさいな!まだまだチャンスはありますわ!」
「そうですよ?まだ死んだとは決まっていませんよ?」
「お前らがいうとフォローになってないわ!」
これがシー・フィルテンプ・ネメシスの過去と強さである。
彼女を強くしたのは一人の男であり、今は亡き人の背中を彼女はずっと追いかけているのだろう。
ドレットの死から三年が経ちドレットの死因が判明した。
ドレットは正体不明の勇者と対立関係にあり、勝敗を決める勝負をしたが敗北。命を落とす結果となったという。
これは世界中で取り上げられ、「Lランク勇者 正体不明の勇者に破れ死す」というテロップつきで新聞一面を抑えた。
「ネメシス六世様、ドレット様の死因とその原因が判明したと、世界中で騒がれていますが……」
「よい、ほっておきなさい。私が知りたいのはドレットを殺した男の正体を知りたいだけじゃ、早急にその男を見つけ出しなさい」
「はい、六世様。早急に手配いたします」
この時の私はドレットを破った男を倒したいと思うばかりで他のことに興味はなかった。
最年少にして最速でSランク勇者へとのぼりつめていた私はこの四年間で凄まじく強くなっていた。
過去のトラウマをすべて断ち切り、自分の怖い一面でもあった覇気を見事に使いこなすまでになっていた。
ーー三ヶ月後
ドレットの死因騒動から三ヶ月げたち、少しずつ騒動は落ち着きを取り戻しつつあった。
その中、私だけはずっと犯人の手がかりを探していた。
誰も顔を知らない男を私はずっとさがしてる。
「お嬢様ーー!!お嬢様、お嬢様!手がかりを掴みました!ここより西に82キロいったところにある廃館に三年前から怪しげな男が居着いているとの情報です!」
「すぐに支度なさい!その館に出向くわ!」
この時の私は異様に焦っていた。
手がかりを見つけた私は、この機会を逃せない。今を逃したら犯人はここから消えると思い込み急いだ。
使用人と護衛兵をつけ早く館を飛び出したおかげで犯人を逃げる手前で捕まえることができた。
あの時、犯人をあっけなくも思った。なぜなら、犯人は逃げることも、戦うこともせず、すんなりと捕まったからだ。
なぜしなかったのか……、犯人はそれを裁判で述べた。
逃げることも戦うこともできた本来の私なら、だがそのときはもう魔力をすべて失くしていたと。
私は納得がいかなかったが、犯人は死刑執行されドレットの仇をうてた。
ーードレットの墓地
「ドレット……。あなたを殺した犯人を捕まえて死刑執行までもっていけたわ。あなたを失った私は一度はこの力の使い方を間違いそうになったけど、犯人の魔力が無いのを知り戦う必要ないとわかった時に私は危うく、あなたの教えを破るところでしたわ……」
あなたはよく私にしてくれた。それだけでも感謝を言い表わせないほどなのに……。
SSランク勇者になる時をあなたに見てほしかった。
ーーそして現在
「こうして私、シー・フィルテンプ・ネメシスはSSランク勇者としていれるわけなのですわ!」
「なるほどです。ネメシス様はあの大剣豪ドレット様に修行をつけてもらっていたのですね、通りで剣術士の使う攻囲戦突風剣を使えるわけなのですね。納得いきました」
「いや、納得いくいかないより、そのドレットさんを殺した犯人に納得いかねーー!!そこは普通、私が絶対絶命のピンチにたちながらも勇敢に戦い倒し、SSランク勇者への昇格がとかってオチでしょ?!普通に捕まってるじゃねーか!」
「それは私も納得がいってないものですが、魔力を0にした敵相手に戦う必要はないものかと……」
「すまない……、忘れてくれ。俺が完璧なオチを描きすぎてただけだ。だが、フィルテンプも苦労したんだな!たった六年でSSランク勇者になれるなんて大したものだ!俺はステータスのみがフルカンストだから昇格試験は毎回落ちているからEランクの落ちこぼれだがな」
「元気だしなさいな!まだまだチャンスはありますわ!」
「そうですよ?まだ死んだとは決まっていませんよ?」
「お前らがいうとフォローになってないわ!」
これがシー・フィルテンプ・ネメシスの過去と強さである。
彼女を強くしたのは一人の男であり、今は亡き人の背中を彼女はずっと追いかけているのだろう。
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