パーティー追放されたのでパーティー結成してみたら

永遠ノ宮

シー・フィルテンプ・ネメシス六世 Ⅱ

私は十歳と言う年齢ながらに、自分の覇気について知ってしまった。
 それから私は人前に出ることを怯えた、また人に危害を加えるかもしれない恐怖に囚われてしまったからである。


「私は化物。私は人間じゃない。私は……、私は。」


 私は心を閉ざし、部屋に引きこもること三年経っていた。
 その時、一人の男が私の部屋の窓を突き破って入ってきた。


「おやおや、ホンマにたいそう綺麗なお嬢様やんか!このお嬢様を俺は強くしてやりゃええわけやな!」

「あ、あなた何者ですの?!勝手に人様の館のベランダから窓を割り入ってくるなんて異常者ですの?!」

「そりゃいいわ!俺は確かに異常者だわ!こりゃ一本取られた!ガハハハ!それよりも本題だお嬢様、あんたはSSランク勇者を目指しているが十歳と言う年齢にして自分の怖い一面を見た悲劇のヒロインってところだったな。お嬢様よ、この館で俺のもとでSSランク勇者目指してみないかい?その奥に眠る力の使い方も教えてやるよ」

「あなたはさっきから何をおっしゃっているの?とんでもない異常者ですわ。お父様!お母様!部屋にとんでもない異常人格者が侵入しましたわ!使用人も早く来てこいつを捕まえなさい!」

「おや、もう来ていたのですか、ドレット大剣豪。どうですか?私の自慢の娘は」

「ドレット大剣豪ですって?!お父様、このお方が本当にドレット大剣豪なのですの?あのLランク勇者で大剣使いの」

「いかにもお嬢様、挨拶遅れました。ドレットと申します」


 私はこの時にドレットと言うLランク勇者、つまり神に近い力を持つものだけに与えられる勇者ランクを持った大剣使いに出会うのです。
 私は自分の夢であり、お祖父様の遺言でもあり願いでもある人の為になる勇者を目指すにはこの男のもとで学ばなければと思った。
 それでも……、トラウマがぶり返す。三年前を思い出すと剣を握ることさせできない。


 自分が怖い。


「なぁ、シー・フィルテンプ・ネメシス六世お嬢様や。君は今、自分を一番恐れている、嫌っている自分から逃げている。今は亡き君のお祖母様も同じ力を持っていたよ、あのお方はその力を民の為に使えると本気で考えていたよ」

「お祖母様が?私と同じ力を持っていた?この力を民の為に使う?どうやって?私にできることですの?」


「それはね、君が閉ざした心を開き、君がその力を愛することだよ。そして、人類の可能性を信じることだ」


 閉した心を私自身で開く。
 私の宿している力を愛すること。
 人類の可能性を信じること……。


「私はまた剣を握り、あなたのもとで修行すればこの力を使いこなせる?私は強くなれる?」

「お嬢ちゃん、強くなれるし使いこなせるようにはなるさ。でも、心を開くかは君自身の話だ、俺は何もしてやれない。精神の強さを鍛えるのも君自身だ、俺には無理だ。つまり、心を救われるのは君一人で君一人が過去のトラウマから開放されるだけだ、それだけなんだよ」

「フフフ…あなたのおっしゃるとおりですはね。私の心の問題は私自身の問題……、だから救われるのも私一人。的確な答えね。わかったは、あなたにかけてみるとするわ」


 この男のもとで私は、強くなれるかもしれない。
 私は変われるかもしれない。
 


ーーそれから一年

 私は見事に一年でトラウマを吹き飛ばし、力を制御しながら有効活用できるようになった。
 大剣豪はさすがだった。空いた時間はつきっきりでの練習、多分一年間一切の休息をとってなかったのではないだろうかとおもう。

 そんなある日、彼は突然こなくなってしまった。
 そして、一ヶ月後には彼の死の情報が入ってきた。



「そんなの……、あんまりすぎるわよ。ドレットなぜあなたはいなくなったのよ……。大剣豪なんでしょ!!」


 もう叫んでも彼はいない……。
 私は部屋で彼がいなくなる一日前に彼がくれた剣を大事に抱きかかえ泣くことしかできなかった。

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