剣神勇者は女の子と魔王を倒します
第47話 エレナと賢音
私の故郷は、和の島にとっても良く似ているんです。もうちょっと、こっちの文化を足した感じでしょうか? でも、魔法ってものが一切ありません。それどころか、武器を持っているだけで捕まります。
ええと、私、昔、研究者だったんです。それは、好きだったからです。私、色々な発明品を作って、結構有名だったんですね。
だけど、私が有名になった事を憎む人も沢山います。そんな人に、他の人の研究データを盗んだ、なんて冤罪掛けられて、捕まっちゃったんですよ。
もう研究なんて出来っこない。そう思ったら、生きている意味なんて無くて、警察が来る前に薬飲んで自殺しました。
気が付いた時には、この世界に居ました。研究者でありながらも、異世界には多少、興味がありました。だから、私、ちょっと嬉しかったんです。
どうせなら変わった名前が良かったんですが、残念ながら一般的な名前ですね・・・。まあ良いですが。
それよりも、問題がありました。折角転生したのに! 私、魔法が上手じゃないんです。しかも、研究ばかりしていたから、人と関わるのが苦手で。せっかくなら、魔法が上手で器用な美少女が良かったですよ、そりゃあ! もう、エディナが羨ましくて。でもまあ、ホムンクルスって言うお友達が出来たから、それでも良かったです。
「その代わりにホムンクルスに変わった名前つけてみました」
「らしいな」
「逆に、故郷が懐かしい気持ちもあったんです。だから、私、自分の近くに居るホムンクルスには漢字で名前をつけました。和食も、ずっと食べたくて。でもほら、材料がそろわないんですよ」
エレナは困ったように笑う。それで和食を知っていたのか。賢音と同じ、漢字で付ける名前にも納得。
黒髪というのも、エレナたちの故郷にはよく存在する色らしい。っていうか、ほぼ黒だとか。
「そんなとき、賢音さんと出会って、私、すっごくほっとしたんです。だって、賢音さんの最初居た時代、私の居た時代と同じみたいでしたから。話してみたら、やっぱりそうで」
「へえ・・・」
「私、この世界で、同じ出身の人、しかも、同じ国の人とで会えるなんて、思っても居なかった。賢音さんのこと、一瞬で気に入ってしまいました。それで、その」
じゃあ、両想いだったのかな。賢音は嬉しそうな顔をして、少し頬を赤らめる。
初めて聞いたエレナの告白は、思いもよらないものだった。元々、この世界の人じゃない、なんて。でも、よく考えたら、おかしい部分も結構あったんだよな。って、ん、さっき、文、続けようとしたか?
「私、賢音さんの事をお慕いしております。恋人にしては頂けないでしょうか?」
「何、そんな敬語使って。良いに決まってるでしょ?」
「あぁ、賢音さん、ありがとう! 凄く、嬉しい」
「賢音、ね。エレナ?」
「はい、賢音」
いやぁ、これ、俺たち邪魔だよなぁ。なぜわざわざ家で告白するんだよ。まあ、流れ的に言い易そうではあったが。
幸せそうなのは良いんだが、ちょっと目のやり場に困ります・・・。
「エレナの事、初めて聞いたわ。少し、残念でもあるのだけれど」
「残念?」
「私に、本当の事、言ってくれなかったのよ。なんか、ね」
そういう捉え方も出来るよな。まあ、其処まで深く考えているようでもないが。
すぐ其処で、メリーとリリィがエレナの事だから、きっと変わった名前をつけるに違いない、いやいや、賢音が居るのだから、和の国風の名前だ、などと言い合いをしている。子供が生まれた時の話。まだ早いだろ。恋人だぞ、結婚するなんて、一度、も・・・。
あ! エレナ、まさか、俺たちに聞かせた事で別れられないようにした、とか?! 賢音、もうどう頑張っても逃げられないな。嫌なわけじゃないみたいから、別にいいんだろうけど。
幸せそうなラブラブカップルなら出かけたぞ。買い物に行くそうだ。
今まで、家の家事はクリスタがほぼ全て請け負っていた。そのクリスタが居なくなった途端、家事が滞り始めた。
それには二つ理由がある。アナが落ち込んでしまって、家事どころではないという事。みんな、クリスタに任せっきりだったから、やり方が良く分からないという事。
そんなとき、手伝いに来てくれた心強い味方はアンジェリカ先生!
「私もあまり得意ではないんですが。ちょっとくらいなら手伝いますよ」
「ありがとうございます」
アンジェリカ先生が加わった事で、その問題は解消された。クリスタ以外も家事が出来るようになることだろうし。
ちょっとずつ元に戻りつつある。けれど、やっぱり、クリスタが居ない事で、ふと、寂しくなる時がある。
こんな時、クリスタ、こうしただろうな。
こういうことをやってたのは、クリスタだった。
ああ、これ、クリスタ好きそうだな・・・。
何を見ても、クリスタの顔が思い浮かぶ。やっぱり、クリスタの事、好きだったんだな。恋愛感情じゃなくて、家族として。クリスタがどう思っていたのかは別だが。
この前、ティナがクリスタに教わった方法でハーブティーを入れてくれた。なんでだか、味が違った。同じものを使い、同じ方法で入れたにもかかわらず。ティナの入れたお茶が美味しくなかったわけではない。けれど、何かが違った。
クリスタは、家には無くてはならない存在だったのだ。
「お父様! 教えて欲しいの!」
「お、なんだエリー」
俺がリビングで、特に何をするわけでもなく座っていると、何時になくやる気のエリーが来た。一冊の本を此方に向けて言う。
「お父様! 雨って、どうして、降るの?」
ああ・・・。なるほどな。なんでそんな事を七歳の娘が知りたいのかはさておき。エリーの本持っている本は、水魔法の教本だった。雨の原理が知りたいのか?
「水って言うのは、ずっと廻っているんだ」
「まわ、る? ぐるぐる?」
「ああ。雨が降ったら、地面に染み込む。その水は、地下水となって、川に流れ込む」
「川に降ったら、河口、海、まで。雪も、解けたら、お水になるの」
「そうだ。その水、海に溜まっていくばかりだったら?」
エリーは首を傾げてその様子を想像しようとしていた。ええと、と呟いて目を瞑る。
それから、あ、と言って目を開く。
「大変なの・・・。そんなに、海に、お水、入らない」
「そうだよな。だけど、そうはならない。水は温められたりすると、蒸発・・・、って、分かるか?」
「わかるの」
「そうか。蒸発するとな、空気の中に、水を含むんだ。水をいっぱい含んだ空気は、雲になる。そうして、空気が水を持ち切れなくなったら」
「雨として、地中に降ってくるの」
ま、大雑把に言うとこんな感じだろ? エリーが何処まで物を知っているのかよく分からないから難しいな。結構納得したような顔をしているから、分かったんだろうけれど。
「勝手に、雨、降らせたら。おかしく、なら、ない?」
「・・・。どうなんだろう」
「アンジェリカ先生に、訊いてみる、の」
ああ、確かに・・・。魔法って、世界を壊したりしないのか?
というか、まず、魔法って、どこから生まれてるんだろ。魔力が変わる? それとも、魔力で物を動かすのか? まだ、分からない事も沢山あるな・・・。
「どーしたの? 難しい顔して」
「お、メリー。いや、エリーの質問が引っ掛かってな」
「質問?」
「勝手に雨を降らせたら世界がおかしくならないか、ってな。確かに、大丈夫なのかって」
「・・・。うーん、そういう事か。エリーちゃん、変わったところに気が付くね~」
「答えられなかったんだよな、これ。アンジェリカ先生に訊くって言ったが」
アンジェリカ先生も答えられるか? ちょっと変わった質問だ。エリーにその自覚はなさそうだったが。小さい子は、変わったところに気が付くものなのだ。
でも・・・。今までやっていて何もなかったってことは大丈夫なんだろうか。もう、魔法の歴史は長いし・・・。
「そ、れ、よ、り! ユーリ、今日は体調如何?」
「ああ、夜の方か?」
「うん。いいかなぁ?」
「いいぞ。じゃ、後でな」
「うん!」
ご機嫌なメリーは、スキップで来た道と反対の方向――玄関方面――へ進んで行き、急に開いた扉にぶつかった。「あいたっ!」と頭を押さえる。
向こう側ではリリィが驚いたように立っている。扉とメリーを交互に見ているんだが、リリィも大丈夫か?
「えっと・・・。これ、私のせい?」
「い、いや・・・。ボクの不注意・・・」
「大丈夫? 治療」
メリーはペロッと舌を出して笑う。
「ごめん、痛くなくなったよ~」
「うん、なら良かった、はい」
リリィが避けてメリーの通り道を開ける。今度はゆっくり歩いて行った。
いつか、何でもないところで、勝手に自滅しそうで怖いです。
「あ、ユーリ様、此処にいたんだ」
「ああ。何か用あったか?」
「んーん。特に、用ってほどじゃないよ。ただ・・・。夜、空いてる?」
「今、メリーに同じ事を言われた」
「えー・・・。遅かったのかぁ」
あーあ、などと言って俺の隣に座る。今、リビングには俺とリリィしかいない。
と、其処に来たのはティナ。ティナはリリィが居るのを見て残念そうな顔をする。
「あ、夜、取られちゃいました?」
「それがさ、メリーにだよ?」
「え、メリーさんにですか?」
「うん」
リリィとティナがそんな会話をしていると、次に現れたのはエディ。
「あら、遅かったみたいね?」
「一番早かったのはメリーだよ」
「何時の間に、でしょうか・・・」
まあ、メリーさえ良ければ、なんだがな。
「また、みんなで、やるか?」
『!』
「まあ、メリーを含めみんなが良ければ、だが」
そのまま、俺は引きずられる形でメリーの所に行く事になった。
メリーは迷うことなくOKした為、俺たちは夜、賢音に和の国に行った、あの時以来のみんなでをやる事になったのだった。
ええと、私、昔、研究者だったんです。それは、好きだったからです。私、色々な発明品を作って、結構有名だったんですね。
だけど、私が有名になった事を憎む人も沢山います。そんな人に、他の人の研究データを盗んだ、なんて冤罪掛けられて、捕まっちゃったんですよ。
もう研究なんて出来っこない。そう思ったら、生きている意味なんて無くて、警察が来る前に薬飲んで自殺しました。
気が付いた時には、この世界に居ました。研究者でありながらも、異世界には多少、興味がありました。だから、私、ちょっと嬉しかったんです。
どうせなら変わった名前が良かったんですが、残念ながら一般的な名前ですね・・・。まあ良いですが。
それよりも、問題がありました。折角転生したのに! 私、魔法が上手じゃないんです。しかも、研究ばかりしていたから、人と関わるのが苦手で。せっかくなら、魔法が上手で器用な美少女が良かったですよ、そりゃあ! もう、エディナが羨ましくて。でもまあ、ホムンクルスって言うお友達が出来たから、それでも良かったです。
「その代わりにホムンクルスに変わった名前つけてみました」
「らしいな」
「逆に、故郷が懐かしい気持ちもあったんです。だから、私、自分の近くに居るホムンクルスには漢字で名前をつけました。和食も、ずっと食べたくて。でもほら、材料がそろわないんですよ」
エレナは困ったように笑う。それで和食を知っていたのか。賢音と同じ、漢字で付ける名前にも納得。
黒髪というのも、エレナたちの故郷にはよく存在する色らしい。っていうか、ほぼ黒だとか。
「そんなとき、賢音さんと出会って、私、すっごくほっとしたんです。だって、賢音さんの最初居た時代、私の居た時代と同じみたいでしたから。話してみたら、やっぱりそうで」
「へえ・・・」
「私、この世界で、同じ出身の人、しかも、同じ国の人とで会えるなんて、思っても居なかった。賢音さんのこと、一瞬で気に入ってしまいました。それで、その」
じゃあ、両想いだったのかな。賢音は嬉しそうな顔をして、少し頬を赤らめる。
初めて聞いたエレナの告白は、思いもよらないものだった。元々、この世界の人じゃない、なんて。でも、よく考えたら、おかしい部分も結構あったんだよな。って、ん、さっき、文、続けようとしたか?
「私、賢音さんの事をお慕いしております。恋人にしては頂けないでしょうか?」
「何、そんな敬語使って。良いに決まってるでしょ?」
「あぁ、賢音さん、ありがとう! 凄く、嬉しい」
「賢音、ね。エレナ?」
「はい、賢音」
いやぁ、これ、俺たち邪魔だよなぁ。なぜわざわざ家で告白するんだよ。まあ、流れ的に言い易そうではあったが。
幸せそうなのは良いんだが、ちょっと目のやり場に困ります・・・。
「エレナの事、初めて聞いたわ。少し、残念でもあるのだけれど」
「残念?」
「私に、本当の事、言ってくれなかったのよ。なんか、ね」
そういう捉え方も出来るよな。まあ、其処まで深く考えているようでもないが。
すぐ其処で、メリーとリリィがエレナの事だから、きっと変わった名前をつけるに違いない、いやいや、賢音が居るのだから、和の国風の名前だ、などと言い合いをしている。子供が生まれた時の話。まだ早いだろ。恋人だぞ、結婚するなんて、一度、も・・・。
あ! エレナ、まさか、俺たちに聞かせた事で別れられないようにした、とか?! 賢音、もうどう頑張っても逃げられないな。嫌なわけじゃないみたいから、別にいいんだろうけど。
幸せそうなラブラブカップルなら出かけたぞ。買い物に行くそうだ。
今まで、家の家事はクリスタがほぼ全て請け負っていた。そのクリスタが居なくなった途端、家事が滞り始めた。
それには二つ理由がある。アナが落ち込んでしまって、家事どころではないという事。みんな、クリスタに任せっきりだったから、やり方が良く分からないという事。
そんなとき、手伝いに来てくれた心強い味方はアンジェリカ先生!
「私もあまり得意ではないんですが。ちょっとくらいなら手伝いますよ」
「ありがとうございます」
アンジェリカ先生が加わった事で、その問題は解消された。クリスタ以外も家事が出来るようになることだろうし。
ちょっとずつ元に戻りつつある。けれど、やっぱり、クリスタが居ない事で、ふと、寂しくなる時がある。
こんな時、クリスタ、こうしただろうな。
こういうことをやってたのは、クリスタだった。
ああ、これ、クリスタ好きそうだな・・・。
何を見ても、クリスタの顔が思い浮かぶ。やっぱり、クリスタの事、好きだったんだな。恋愛感情じゃなくて、家族として。クリスタがどう思っていたのかは別だが。
この前、ティナがクリスタに教わった方法でハーブティーを入れてくれた。なんでだか、味が違った。同じものを使い、同じ方法で入れたにもかかわらず。ティナの入れたお茶が美味しくなかったわけではない。けれど、何かが違った。
クリスタは、家には無くてはならない存在だったのだ。
「お父様! 教えて欲しいの!」
「お、なんだエリー」
俺がリビングで、特に何をするわけでもなく座っていると、何時になくやる気のエリーが来た。一冊の本を此方に向けて言う。
「お父様! 雨って、どうして、降るの?」
ああ・・・。なるほどな。なんでそんな事を七歳の娘が知りたいのかはさておき。エリーの本持っている本は、水魔法の教本だった。雨の原理が知りたいのか?
「水って言うのは、ずっと廻っているんだ」
「まわ、る? ぐるぐる?」
「ああ。雨が降ったら、地面に染み込む。その水は、地下水となって、川に流れ込む」
「川に降ったら、河口、海、まで。雪も、解けたら、お水になるの」
「そうだ。その水、海に溜まっていくばかりだったら?」
エリーは首を傾げてその様子を想像しようとしていた。ええと、と呟いて目を瞑る。
それから、あ、と言って目を開く。
「大変なの・・・。そんなに、海に、お水、入らない」
「そうだよな。だけど、そうはならない。水は温められたりすると、蒸発・・・、って、分かるか?」
「わかるの」
「そうか。蒸発するとな、空気の中に、水を含むんだ。水をいっぱい含んだ空気は、雲になる。そうして、空気が水を持ち切れなくなったら」
「雨として、地中に降ってくるの」
ま、大雑把に言うとこんな感じだろ? エリーが何処まで物を知っているのかよく分からないから難しいな。結構納得したような顔をしているから、分かったんだろうけれど。
「勝手に、雨、降らせたら。おかしく、なら、ない?」
「・・・。どうなんだろう」
「アンジェリカ先生に、訊いてみる、の」
ああ、確かに・・・。魔法って、世界を壊したりしないのか?
というか、まず、魔法って、どこから生まれてるんだろ。魔力が変わる? それとも、魔力で物を動かすのか? まだ、分からない事も沢山あるな・・・。
「どーしたの? 難しい顔して」
「お、メリー。いや、エリーの質問が引っ掛かってな」
「質問?」
「勝手に雨を降らせたら世界がおかしくならないか、ってな。確かに、大丈夫なのかって」
「・・・。うーん、そういう事か。エリーちゃん、変わったところに気が付くね~」
「答えられなかったんだよな、これ。アンジェリカ先生に訊くって言ったが」
アンジェリカ先生も答えられるか? ちょっと変わった質問だ。エリーにその自覚はなさそうだったが。小さい子は、変わったところに気が付くものなのだ。
でも・・・。今までやっていて何もなかったってことは大丈夫なんだろうか。もう、魔法の歴史は長いし・・・。
「そ、れ、よ、り! ユーリ、今日は体調如何?」
「ああ、夜の方か?」
「うん。いいかなぁ?」
「いいぞ。じゃ、後でな」
「うん!」
ご機嫌なメリーは、スキップで来た道と反対の方向――玄関方面――へ進んで行き、急に開いた扉にぶつかった。「あいたっ!」と頭を押さえる。
向こう側ではリリィが驚いたように立っている。扉とメリーを交互に見ているんだが、リリィも大丈夫か?
「えっと・・・。これ、私のせい?」
「い、いや・・・。ボクの不注意・・・」
「大丈夫? 治療」
メリーはペロッと舌を出して笑う。
「ごめん、痛くなくなったよ~」
「うん、なら良かった、はい」
リリィが避けてメリーの通り道を開ける。今度はゆっくり歩いて行った。
いつか、何でもないところで、勝手に自滅しそうで怖いです。
「あ、ユーリ様、此処にいたんだ」
「ああ。何か用あったか?」
「んーん。特に、用ってほどじゃないよ。ただ・・・。夜、空いてる?」
「今、メリーに同じ事を言われた」
「えー・・・。遅かったのかぁ」
あーあ、などと言って俺の隣に座る。今、リビングには俺とリリィしかいない。
と、其処に来たのはティナ。ティナはリリィが居るのを見て残念そうな顔をする。
「あ、夜、取られちゃいました?」
「それがさ、メリーにだよ?」
「え、メリーさんにですか?」
「うん」
リリィとティナがそんな会話をしていると、次に現れたのはエディ。
「あら、遅かったみたいね?」
「一番早かったのはメリーだよ」
「何時の間に、でしょうか・・・」
まあ、メリーさえ良ければ、なんだがな。
「また、みんなで、やるか?」
『!』
「まあ、メリーを含めみんなが良ければ、だが」
そのまま、俺は引きずられる形でメリーの所に行く事になった。
メリーは迷うことなくOKした為、俺たちは夜、賢音に和の国に行った、あの時以来のみんなでをやる事になったのだった。
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