は、魔王?そんなのうちのブラコン妹の方が100倍危ないんだが
18話 更に妹は最強な様です
「あ、あのー⋯⋯まだ話の途中なんですけど」
お姉さんが、割って入ってきた。
「あ、ごめんなさい。 クレアのステータスに驚いてしまって」
うんうんとユリアとレイラも首を振り、お姉さんが別にいいですけど、そう言って再び話し出す。
「まぁ、その気持ちも分かりますけど⋯⋯実はもう一つあるんですよ!」
そこまで言って今から凄い事を言うぞと言わんばかりのニヤニヤ顔をする。
「私まだ何かあるの?」
クレアが、更に動揺した様に聞き返す。
まぁ、当然だろう。
クレアは普段から別に目立ちたがり屋というわけではない、ハクヤ以外の男子と話してる所はあまり見た事が無いし、あまり女子と話す方でも無い。
それなのに今は、こんなに大勢の人から拍手やら喝采やらを全身に浴びているのだ。
更になんて言われて動揺しない訳がない。
「はい! 凄いですよ。こんな事、本当に見たことも聞いた事もありません!」
お姉さんはクレアの気持ちなど知らない様子で、前のめりになって目を輝かせている。 
まるで魔王を倒した勇者に出会ってしまったかの様に。
でも、先程ステータスを発表する時よりも高く感じるお姉さんのテンションにハクヤだけでなく、その場にいた全員が唾を飲む。
「それはですね⋯⋯」
前のめりになるハクヤ達
「新種の固有スキルを持ってます!」
「「⋯⋯おぉぉぉーー!」」
一瞬の静寂、そして街に響き渡るほどの歓声が巻き起こった。
「しかも二つも!!」
「「おおぉぉぉぉーーーーーー!!」」
更に大きな歓声、ハクヤもよく分からないが合わせて叫ぶ、妹が凄いのだ、嬉しくない訳がない。
「しかもスキルの能力ランクが片方SSもう片方はSなんです!」
「「おおぉぉぉぉぉーーーーーー!!」」
またまた大きな歓声が巻き起こる。
当の本人はというと、あまりの歓声にか言葉を失って固まってしまっていた。
どうやらクレアは、新種のスキルしかも固有スキルというレアなスキルを二つも持っているらしく、しかも両方最高峰の強さを誇るSランク超えらしい。
「ク、クレアさん凄すぎません⋯⋯?」
「これが勇者の生まれ変わりって奴?」
ユリアとレイラも信じられないと言った様子でそうこぼしていた。
すると、いつのまにかクレアはお姉さんからカードを受け取り、俺らの所まで戻ってくる。
「流石だなクレア!」
「お、おめでとうございます⋯⋯! クレアさん本当に凄いんですね!」
「クレア凄いんだね! 魔王もクレアが倒しちゃったりして」
「う、うん⋯⋯私が、ね⋯⋯でも実感湧かないなぁ」
そう言って、まるで自然な事の様に抱きついて来た。
そのあまりにも自然すぎる動作に、咄嗟に対応することが出来ず、されるがままになってしまった。
「な、何してんだ! クレア!?」
ようやく、我に返ったハクヤが非難の声をあげる。
「緊張しちゃって⋯⋯ごめんね、お兄ちゃん。もしかして⋯⋯迷惑?」
何故か大きな声でそんなことを言ってくる。
それにしても、潤んだ目で上目遣いは反則すぎた。
早まる鼓動、自然と赤らみそうになる顔、だが兄妹なのだ。
「クレア⋯⋯人前だろ⋯⋯やめ──」
「お兄ちゃん⋯⋯」
更に見つめてくる。
遮る様に言って更に瞳を潤ませるクレア、ハクヤの心が折れかけたその時。
「可哀想だろーちょっとくらい、いいじゃないか」
「なんて健気なの⋯⋯兄の方は最低ね」
「そうだそうだ!」
なんて声が聞こえ、次第に広がる様にして周りから大ブーイングが巻き起こった。
ハクヤが狼狽してると、クレアがぺろっと舌を出してウインクをしてきた。
「は、はめやがったな⋯⋯!?」
クレアは、一瞬にして仲間を増やしていたのだ、これでは正しいはずのハクヤが悪者の様であった。
「あぁ、もう! 分かったよ!」
そう言って髪をくしゃくしゃと掻くと、片手をクレアの背中に回し、もう片方で頭を撫でる。
くーぅん⋯⋯と唸るクレア、その猫の様な反応に顔を赤らめてしまった。
やり続けること数分間、一向に喝采が止むことは無かった。
色々な意味で疲れ果ててると、クレアが小悪魔的にニコッと笑顔を見せてきた。
心なしか、先程までより可愛く見える。
すると、振り返りその場の全員を見渡し、次の瞬間予想外のことを言い出した。
「私なんかが凄いってぇぇ?  私のお兄ちゃんは私なんて軽ーく超えちゃうんだからね!!」
ビシッと人差し指を指し、そう宣言したのだ。
「お、おい、クレア! なんて事言ってくれてんだよ!」
当のクレアはというと言ってやったぞと言わんばかりの顔でこっちに戻ってくる。
なんて恐ろしい事を言ってくれたのだろうか⋯⋯。
それまで勇者の誕生かと、騒ぎ立てていた冒険者は達が静まり返りキョトンとし、大声で笑い出した。
「あの子ぉ⋯⋯ほ、本当にぃ⋯⋯可愛いわねぇ」
「に、にいちゃん愛されてんなぁ⋯⋯ 」
笑いながらもそんな声が聞こえてきて、ハクヤは顔を真っ赤に染める。
「よく見れば、この前のラブラブカップルの二人じゃねぇか!?」
(この前の事見てた奴もいるのかよ…⋯⋯クレアどうしてくれんだよ⋯⋯ これ取り返しつかねぇぞ⋯⋯)
「ハ、ハクヤさんは強いですから⋯⋯頑張ってくださいね」
「ハクヤ大丈夫、私はどんなに惨めでもハクヤの味方だよ!」
ユリアが真摯な表情で、レイラは苦笑を浮かべそうフォローしてくれる。
「ありがとうって、もう慰めモードじゃねぇか!」
「はい!  気を取り直して、クレアさんよりも凄いハクヤさん冒険者カードを作りますよ!」
(なんか恨みでもあるんですかね⋯⋯この人)
お姉さんが、割って入ってきた。
「あ、ごめんなさい。 クレアのステータスに驚いてしまって」
うんうんとユリアとレイラも首を振り、お姉さんが別にいいですけど、そう言って再び話し出す。
「まぁ、その気持ちも分かりますけど⋯⋯実はもう一つあるんですよ!」
そこまで言って今から凄い事を言うぞと言わんばかりのニヤニヤ顔をする。
「私まだ何かあるの?」
クレアが、更に動揺した様に聞き返す。
まぁ、当然だろう。
クレアは普段から別に目立ちたがり屋というわけではない、ハクヤ以外の男子と話してる所はあまり見た事が無いし、あまり女子と話す方でも無い。
それなのに今は、こんなに大勢の人から拍手やら喝采やらを全身に浴びているのだ。
更になんて言われて動揺しない訳がない。
「はい! 凄いですよ。こんな事、本当に見たことも聞いた事もありません!」
お姉さんはクレアの気持ちなど知らない様子で、前のめりになって目を輝かせている。 
まるで魔王を倒した勇者に出会ってしまったかの様に。
でも、先程ステータスを発表する時よりも高く感じるお姉さんのテンションにハクヤだけでなく、その場にいた全員が唾を飲む。
「それはですね⋯⋯」
前のめりになるハクヤ達
「新種の固有スキルを持ってます!」
「「⋯⋯おぉぉぉーー!」」
一瞬の静寂、そして街に響き渡るほどの歓声が巻き起こった。
「しかも二つも!!」
「「おおぉぉぉぉーーーーーー!!」」
更に大きな歓声、ハクヤもよく分からないが合わせて叫ぶ、妹が凄いのだ、嬉しくない訳がない。
「しかもスキルの能力ランクが片方SSもう片方はSなんです!」
「「おおぉぉぉぉぉーーーーーー!!」」
またまた大きな歓声が巻き起こる。
当の本人はというと、あまりの歓声にか言葉を失って固まってしまっていた。
どうやらクレアは、新種のスキルしかも固有スキルというレアなスキルを二つも持っているらしく、しかも両方最高峰の強さを誇るSランク超えらしい。
「ク、クレアさん凄すぎません⋯⋯?」
「これが勇者の生まれ変わりって奴?」
ユリアとレイラも信じられないと言った様子でそうこぼしていた。
すると、いつのまにかクレアはお姉さんからカードを受け取り、俺らの所まで戻ってくる。
「流石だなクレア!」
「お、おめでとうございます⋯⋯! クレアさん本当に凄いんですね!」
「クレア凄いんだね! 魔王もクレアが倒しちゃったりして」
「う、うん⋯⋯私が、ね⋯⋯でも実感湧かないなぁ」
そう言って、まるで自然な事の様に抱きついて来た。
そのあまりにも自然すぎる動作に、咄嗟に対応することが出来ず、されるがままになってしまった。
「な、何してんだ! クレア!?」
ようやく、我に返ったハクヤが非難の声をあげる。
「緊張しちゃって⋯⋯ごめんね、お兄ちゃん。もしかして⋯⋯迷惑?」
何故か大きな声でそんなことを言ってくる。
それにしても、潤んだ目で上目遣いは反則すぎた。
早まる鼓動、自然と赤らみそうになる顔、だが兄妹なのだ。
「クレア⋯⋯人前だろ⋯⋯やめ──」
「お兄ちゃん⋯⋯」
更に見つめてくる。
遮る様に言って更に瞳を潤ませるクレア、ハクヤの心が折れかけたその時。
「可哀想だろーちょっとくらい、いいじゃないか」
「なんて健気なの⋯⋯兄の方は最低ね」
「そうだそうだ!」
なんて声が聞こえ、次第に広がる様にして周りから大ブーイングが巻き起こった。
ハクヤが狼狽してると、クレアがぺろっと舌を出してウインクをしてきた。
「は、はめやがったな⋯⋯!?」
クレアは、一瞬にして仲間を増やしていたのだ、これでは正しいはずのハクヤが悪者の様であった。
「あぁ、もう! 分かったよ!」
そう言って髪をくしゃくしゃと掻くと、片手をクレアの背中に回し、もう片方で頭を撫でる。
くーぅん⋯⋯と唸るクレア、その猫の様な反応に顔を赤らめてしまった。
やり続けること数分間、一向に喝采が止むことは無かった。
色々な意味で疲れ果ててると、クレアが小悪魔的にニコッと笑顔を見せてきた。
心なしか、先程までより可愛く見える。
すると、振り返りその場の全員を見渡し、次の瞬間予想外のことを言い出した。
「私なんかが凄いってぇぇ?  私のお兄ちゃんは私なんて軽ーく超えちゃうんだからね!!」
ビシッと人差し指を指し、そう宣言したのだ。
「お、おい、クレア! なんて事言ってくれてんだよ!」
当のクレアはというと言ってやったぞと言わんばかりの顔でこっちに戻ってくる。
なんて恐ろしい事を言ってくれたのだろうか⋯⋯。
それまで勇者の誕生かと、騒ぎ立てていた冒険者は達が静まり返りキョトンとし、大声で笑い出した。
「あの子ぉ⋯⋯ほ、本当にぃ⋯⋯可愛いわねぇ」
「に、にいちゃん愛されてんなぁ⋯⋯ 」
笑いながらもそんな声が聞こえてきて、ハクヤは顔を真っ赤に染める。
「よく見れば、この前のラブラブカップルの二人じゃねぇか!?」
(この前の事見てた奴もいるのかよ…⋯⋯クレアどうしてくれんだよ⋯⋯ これ取り返しつかねぇぞ⋯⋯)
「ハ、ハクヤさんは強いですから⋯⋯頑張ってくださいね」
「ハクヤ大丈夫、私はどんなに惨めでもハクヤの味方だよ!」
ユリアが真摯な表情で、レイラは苦笑を浮かべそうフォローしてくれる。
「ありがとうって、もう慰めモードじゃねぇか!」
「はい!  気を取り直して、クレアさんよりも凄いハクヤさん冒険者カードを作りますよ!」
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