転生したら解体師のスキルを貰ったので魔王を解体したら英雄になってしまった!

山神 旬字

第18話 最高のご馳走! 前編

寝すぎて身体中が痛い。

俺はあらかじめ聞いておいた、例のコックの店にミアと行った。

そこはなんと!

ミアちゃんと初めて行ったレストランだったのだ!

「おー!お前たち!手に入れてきたか!
だいぶ時間がかかったようだが?」

「すみません!まぁ神殿全部クリアしてたらこれくらいはかかりますよ!」

「え…?全部回ったの?はじめのゴーレムの部屋に宝箱なかった?
確かハーブのドロップが確定だったような気がするんだが…。」

「はぁ?」

俺は口をあんぐり開けた。
まじかよ。
あんなに頑張ったのに…。
モルテドラゴン頑張って倒したのにぃ!!
まぁいいや。
ミアに慰めてもらおう。

「しゅんさん…?固まってますよ?だいじょーぶですかぁー?」

「あ、あぁ。だ、だあぃじょぉぶ…だ。よ。み、あ、ちゃぁん。」

「大丈夫じゃ無いですね。はぁ。まぁ家帰ったら一緒にご飯食べましょ〜!」

「言われなくても食うよぉ〜。」

「はいはい…。」

「オッホン!」

「す、すみません!例の食材です!」

俺は急いで調理台らしきものの上に、
神鳥ハーブ、ロイヤルドラグーンミート、ショーユーを置いた。

「ぉぉ!!これだよ!ありがとう!」

「いえいえ〜。これが仕事ですから〜。」

「あ!やばい!もう1つ問題がある!すまん!」

「なんですか?何なりと。」

「俺のレストランにあるキッチンじゃこのデカ肉を焼くことができないんだ!
どうしたら…。」

「じゃあ城のキッチンを借りたらどうですか?」

「はぁ?そんなことできるわけないだろ!借りれたとしてもものすごい金がかかってしまう!あぁ…!どうすればぁ…。」

「そんなことですか。じゃあ借りましょう。」

「だから金がないって…。」

「まぁ見ててくださいよ。」

俺はバッグの中から黄色に輝く宝石を取り出した。
その宝石を耳に当てる。

「もしもし〜?王様ー。元気ですかー?」

「おー!シュンじゃないか!お主も元気にしておったか?」

「はい!元気です!ところで、お願いがあるんですが…。」

「なぁに。シュンの願いじゃ。聞こうじゃないか。」

「お城のキッチンを貸してもらいたいんですが…。」

「なんだ!そんなことか!そんなのお安い御用だ!
城の前に兵士をつけておくから城に着いたら言うように!」

「ありがとうございます!」



…。

え?

なんでそんな目で見られてるの?なんかすごいことでもしただけな?

「いや、キョトンとしてるけど色々おかしいことがありすぎてびっくりなんだけど。」

「いやだなぁ。さっきの話聞いたでしょ?今から行きますよ!」

「ちょっと俺、今から正装に着替えて…。」

「着替えなくていいですよ!早く行きますよ!」


ーーーーーーーー


城に着いた。話の通り、城の門の前にいた兵士に言ったらキッチンまで案内してくれた。

そこはすごく広い。

こんなに広いキッチンを見たのは初めてだな。

「おーい。シェフ〜!早くしてくださいよ!」

コックは口をあんぐり開けて固まっている。

「さっさと作ってくださいよ!」

「は!俺としたことが…!わ、わかった。見てろよぉ〜?俺の腕を!」

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