子猫ちゃんの異世界珍道中
第28話、悩める子猫ちゃん
朝、目が覚めると、あれだけ沢山食べたのに、お腹はへこんでいました。
不思議ですね。いったい何処に消えちゃうのでしょう?
窓の外の空気を感じると、今日も天気が良さそうです。
ミカちゃんは、まだぐっすり寝ています。
やっぱり、昨日は疲れちゃっていたみたいですね。
ゆっくり休ませてあげましょう。僕は、ミカちゃんの寝顔を見ながら昨日の反省をします。
昨日の鬼さんと次にまた戦った時の為です。
僕の爪では傷すら付けられませんでした。火の魔法でも、空から火の玉が落ちてくる魔法でも、傷は付けられても直ぐに治されてしまいました。
では、後、どんな攻撃があるのか?
僕には、ミカちゃんの様な、空から光の線がゴロゴロ鳴って落ちてくる魔法は使えません。
また、一瞬で凍らせる魔法も使えません。
一番、新しい魔法があの鬼に効果があればいいのですが……。
試しにちょっと使ってみましょう。
部屋に置いてあった、花を挿してある入れ物に試してみます。
僕が腕を伸ばして、魔法を使うと――ガシャン、と鳴って、入れ物は机の上にくっ付いて壊れてしまいました。中の水は床には落ちずに、机の上で円くなっています。
あれ?
音に驚いた、ミカちゃんが慌てて、とび起きます。
「何があったんだにゃ!」
僕は、頭をミカちゃんに擦りつけながら尻尾で壊れた入れ物を指し示します。
「あれ!どうしたにゃ?」
僕が、腕を壊れた入れ物に向けると、ミカちゃんは気づいてくれたみたいです。
「子猫ちゃん、部屋の中で魔法を使ったらダメにゃ!」
「みゃぁ~」
僕は、ミカちゃんにごめんなさいをしました。
お婆ちゃんにも前に、怒られた事がありました。その時に、悪い事をしたらごめんなさいをするんだよ。と教えられたからです。
「でも何で部屋の中で――魔法を使ったにゃ?」
「みゃぁ~みゃぁ~みゃぁ~!」
「うん?もしかして昨日の事が、悔しかったのかな?」
う~ん。どうなんでしょう。僕は悔しかったのかな?
僕は、もう負けたく無いんです。この気持が、悔しいという事なのでしょうか?
「みゃぁ~」
僕は、多分そうなのだろうと思い、肯定しました。
「そうにゃんだ。私も悔しかったにゃ!一緒だにゃ」
そう言われて、ハッとします。
最後は、ミカちゃんが倒しましたが、その前にミカちゃんは、尻餅をついちゃっていました。きっとそれの事を言っているのでしょう。
僕と、同じ気持なのが嬉しくて。ただ僕はミカちゃんに甘えました。
ミカちゃんのお腹に、頭を擦りつけます。
「くすぐったいにゃ~!そんな子にはこうだにゃ!」
ミカちゃんは、僕の首の下をゴロゴロ撫でます。
「みゃぁ~みゃぁ~」
降参です。
やっぱり僕は、ミカちゃんには勝てないようです。
「子猫ちゃん、おばさんに壊した事を謝ったら、買い物に行こう!」
今日は、狩りに行かないのかな?不思議に思っていると……。
「昨日は怖い思いも、悔しい思いもいっぱいしたにゃ!にゃから今日は遊ぶにゃ!」
本当に、ミカちゃんは可愛いですね。
そんなミカちゃんが僕は、大好きです。
不思議ですね。いったい何処に消えちゃうのでしょう?
窓の外の空気を感じると、今日も天気が良さそうです。
ミカちゃんは、まだぐっすり寝ています。
やっぱり、昨日は疲れちゃっていたみたいですね。
ゆっくり休ませてあげましょう。僕は、ミカちゃんの寝顔を見ながら昨日の反省をします。
昨日の鬼さんと次にまた戦った時の為です。
僕の爪では傷すら付けられませんでした。火の魔法でも、空から火の玉が落ちてくる魔法でも、傷は付けられても直ぐに治されてしまいました。
では、後、どんな攻撃があるのか?
僕には、ミカちゃんの様な、空から光の線がゴロゴロ鳴って落ちてくる魔法は使えません。
また、一瞬で凍らせる魔法も使えません。
一番、新しい魔法があの鬼に効果があればいいのですが……。
試しにちょっと使ってみましょう。
部屋に置いてあった、花を挿してある入れ物に試してみます。
僕が腕を伸ばして、魔法を使うと――ガシャン、と鳴って、入れ物は机の上にくっ付いて壊れてしまいました。中の水は床には落ちずに、机の上で円くなっています。
あれ?
音に驚いた、ミカちゃんが慌てて、とび起きます。
「何があったんだにゃ!」
僕は、頭をミカちゃんに擦りつけながら尻尾で壊れた入れ物を指し示します。
「あれ!どうしたにゃ?」
僕が、腕を壊れた入れ物に向けると、ミカちゃんは気づいてくれたみたいです。
「子猫ちゃん、部屋の中で魔法を使ったらダメにゃ!」
「みゃぁ~」
僕は、ミカちゃんにごめんなさいをしました。
お婆ちゃんにも前に、怒られた事がありました。その時に、悪い事をしたらごめんなさいをするんだよ。と教えられたからです。
「でも何で部屋の中で――魔法を使ったにゃ?」
「みゃぁ~みゃぁ~みゃぁ~!」
「うん?もしかして昨日の事が、悔しかったのかな?」
う~ん。どうなんでしょう。僕は悔しかったのかな?
僕は、もう負けたく無いんです。この気持が、悔しいという事なのでしょうか?
「みゃぁ~」
僕は、多分そうなのだろうと思い、肯定しました。
「そうにゃんだ。私も悔しかったにゃ!一緒だにゃ」
そう言われて、ハッとします。
最後は、ミカちゃんが倒しましたが、その前にミカちゃんは、尻餅をついちゃっていました。きっとそれの事を言っているのでしょう。
僕と、同じ気持なのが嬉しくて。ただ僕はミカちゃんに甘えました。
ミカちゃんのお腹に、頭を擦りつけます。
「くすぐったいにゃ~!そんな子にはこうだにゃ!」
ミカちゃんは、僕の首の下をゴロゴロ撫でます。
「みゃぁ~みゃぁ~」
降参です。
やっぱり僕は、ミカちゃんには勝てないようです。
「子猫ちゃん、おばさんに壊した事を謝ったら、買い物に行こう!」
今日は、狩りに行かないのかな?不思議に思っていると……。
「昨日は怖い思いも、悔しい思いもいっぱいしたにゃ!にゃから今日は遊ぶにゃ!」
本当に、ミカちゃんは可愛いですね。
そんなミカちゃんが僕は、大好きです。
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