マウンドで勝利を叫べ!〜勝ち続ける難しさ〜

カイリ

ただいま。



 あれから二年の月日が経った。


 アメリカでは野球だけではなく、基礎勉強、食事管理など、いろんな事を学んだ。
 二年前との自分を比較してみた。


球唔才気


右投げ右打ち→左投げ左打ち


野手(変更点)
バットコントロールが異常に上がった。だが前のようにホームランは打てない。
一塁も守れる


投手(変更点)
急速:最大百三十キロ
球種:・クイックカーブ・SSF・サークルチェンジ


身長:百五十六センチ


アメリカでの野手成績
全10試合先発出場
打率:6.20
エラー:2
猛打賞:3回


アメリカでの投手成績
全10試合先発出場
防御率:0.29
奪三振数:100
被安打:20
四死球:5


 こんな感じに成長した。









 俺は一人で空港に着いた、すると。


「さーいーきーー!」
「よ! 才気」


 ショートの黒い髪の毛をふわふわと揺らしながら一人の女性が球唔の元に走って来た。もう一人はモブっぽい顔をした男性だった。だが球唔は二人の事を知っていたため、軽く挨拶をした。


「美咲、田中……ただいま」
「おかえりなさい、才気!」
「おかえり、球唔」


 球唔は美咲と田中と再会した。美咲は涙を零しながら、田中はニッコリと笑いながら。球唔は微笑んで二人の言葉を受けた。









 今は久しぶりの実家に三人でいる。親は俺を見たときただ「「おかえり才気」」と言ってた、あとは何も言ってこなかった。球唔は親のはからいにありがたいと思いつつ、美咲と田中と自分の部屋で話していたので


「美咲と田中はどこの中学行ったんだ?」
「私は、岐阜で野球で名門の桜中学だよ!」
「俺は北海道の野球名門の白雪中学だ」


 二人とも無事に別々で名門の中学に入れたらしい。


「才気はどこ行くの?」
「ん? 俺は、愛知県の名門月美中学だ」
「へー、みんな野球名門のとこに入れたんだね!」
「「そうだな」」


 三人の久しぶりの再会を楽しみ。今は駅前にいる。


「次会うときは全国大会だな。勿論お前らは一年レギュラーなんだろ?」
「うん! でも守備位置が違うの」
「俺もレギュラーだが、守備位置が違う」
「まじか、二人なら正守備でいけたと思うのになー。どこなんだ?」


 俺が二人に守備位置を聴くと。二人は顔を見合わせてニヤリと笑い。


「エースだよ!」「エースだ」


「……は? はぁーーー!」


 今年から三年間の全国大会は。同じ学校の投手が3位を同じ選手が順には違えど入ると言う歴史的な出来事が起きるのであった。


「まぁ、それはそれで面白そうだな……」ニヤリ
「でしょ!」ニッコリ
「だろ?」ニヤリ


 月日は経ち。夏の中体連、予選大会が始まった。

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