乱入？

アリスティル「……それは」

ローレンツ「…お前がこき使われる理由は血液型だとよ」

アリスティル「………………え？」

アリスティル「何………それ………………」

アリスティル「じゃあ私はなんのために……」

ローレンツ「……………」

アリスティル「……嗚呼呪いなんてなかったら良かったのに……」

アリスティル「て、これは無理かな」

アリスティル「だって私、あの時ヴァンパイア王に助けてもらわなかったら本当に死んでいたわけだし」

アリスティル「助かるのと引き換えにで呪いを受けたから……」

この言葉に俺は不条理だと思った。

それとは別に俺はある考えが浮かんだ。クソ親父の自作自演だ。

部下にアリスティルを瀕死状態にするように命じ、あたかも自分が助けたというようにすれば話が合う。

クソ親父が考えそうな手だ。

俺はクソ親父に内心呆れつつ、目の前で涙目になってる奴を慰めてやることにした。

アリスティル「……………ローレンツ？」

アリスティル「……こんなのあなたらしくないわ」

気づくと俺はアリスティルに抱きついていた。

アリスティルは慌てて俺から離れようとする。

ローレンツ「……馬鹿、動くな」

アリスティル「………っ」

ローレンツ「お前は……………」

？「はい、ストッープ！」

ーガンッ

ローレンツ「痛ってぇ……!!」

誰かが背後から俺の頭を蹴ってきた。あまりの痛さにアリスティルを突き飛ばしてしまった。

アリスティル「……………っ」

ローレンツ「誰だ！いきなり俺に何しやがる……って」

振り返ればそこには意外な人物がいた。

ローレンツ「………兄貴！？」

レオン「やあ」

レオン「僕のアリスティルに何してるんだい？いくら弟でも許さないよ？」

僕･の･って……

流石超恥ずかしいこと言ってるな……

ローレンツ「……ふっ」

レオン「あ、おい！今笑ったな？笑っただろ！」

ローレンツ「あ〜、えーと……」

ローレンツ「…言い訳していい？」

レオン「駄目だ」

ローレンツ「………チッ」

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