日本順番

ぽぽぽのぽん

2話

「さて早速この会社の本当の目標と君たちの仕事内容を教えよう。
現在日本には約1億2000万の人間がいる。簡潔に言うとこれを1億まで減らそういう取り組みだ」
何を言っているのか理解ができなかった。
人間を日本から減らす?2000万人も?
そんな事まず国が…
「これを聞いて国がそんな事を許さないと思った人もいるだろう。
だがこれは人口調整のための国の政策だ。
私が勝手に始めた事業ではない。中国で1人っ子政策というものがあっただろう。
そんなようなものだ」
違う!1人っ子政策は子供を1人しか産んでいけないというもので人口の増加を抑えるというものだ。
だが、こいつが言っていることは人口を減らす、つまり殺すという事だ。
「ここまでで質問のある者はいるか?」
すると、俺の隣にいた茶髪の男が手を挙げた。
「殺される2000万人はどうやって決めるんすか?」
「いい質問だ。
現在の日本人にはマイナンバーの他にもう1つ番号がある。「順番」と言った方がいいかな?その順番が1億を下回ったものはこの世から消されるというわけだ」
「その順番はどうやって決まるんすか?」
「順番は色々なことで変動する。
勿論いい事をすれば上がり悪いことをすれば下がる。うんこを踏んでも下がるぞ」
笑えない。ウケ狙いのつもりなのだろうがうんこを踏んで死ぬなんて最悪すぎる。
「質問は以上かな?では仕事内容を説明しよう。とその前にここに集められた20人には共通点がある」









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