戦力より戦略。
括りには気を付けよう
ポカンとするエルフの少女たちに俺は動揺する。
「え? 俺、なんか変なこと言ったっけ?」
「いえ、至極当然だと思いますよ」
「……あの人たち、きらい」
制圧し終わったレインとプリンセも戻ってきた。
ちなみに俺があいつらを外に誘い出したのは、いくらなんでもブツを出したまま追ってくることはないだろうと判断してだ。
その場合は速攻で俺が相手してたけど。
流石にそんなことはなかった。
「いや、でも……」
「じゃあ、そこまで言うならこうしよう。お前らを助けたのはレインとプリンセ、おまけのオーシリアだ。人間は1つも関与してない。これでいいか?」
「わしはおまけかの」
だってお前杖じゃん。
彼女らが混乱しているのはなぜ助けられたかではなく、なぜ人間がエルフを助けたのか、だ。
つまり、人間が関与してさえいなければ話は早い。
俺だって聖人君子じゃないんだし?
拐われたのが美少女達じゃなかったらどういう行動をしていたのかわからんが、まぁこういう時に拐われるのは美少女と相場が決まってる。
拐う側もその方がいいだろうしな。
「そんな、無理です……。だって私たちは、リブレが助けに来てくれたことを知っています」
「あ、呼び捨てはなおらないのね」
なんか、うん。
5歳くらい年下に呼び捨てにされるのって悲しいな。
いや、具体的に何がってわけではないんだけど。
「じゃあ、こうすればいいじゃないですか」
「レインちゃん……」
今まで無視を続けてきた少女たちはレインに対して負い目を感じているようだが、レインにとってはそれは過去に過ぎない。
「リブレさんは、人間を超えた何かってことで。そうしたら、人間じゃないから、万事解決ですよね?」
「いや、俺が何者なのかっていう点について非常に解決していない」
なんだその解決策は。
「いやー、基本的には、人間単身であんな数のエルフを相手取れることがおかしいと思うんですよね。もはや人間業ではないと思います」
「ならレインはどうなるんだよ」
「ほら、僕は一応エルフですし。同じ理屈で、キラさんやエルメさんも人間じゃないですね」
キラと同じ括りにされた!
あんな本当に人間やめてる奴と一緒にしないでほしい。
俺はまだ人間でありたい。
「そういうことなら……」
「そっちも納得しちゃうんかい!」
さっきまであんなに食い下がってたのに!?
だが、エルフの少女たちから多少友好的な感情を感じる。
……。
もう、いいや、とりあえずそれで。
「ところで、服は? 俺には見つけられなかったんだけど」
「それが、破られてしまって……」
そりゃ見つからないわけだ。
「キラ」
「なんだい?」
いきなり現れたキラにびっくりする少女たち。
俺たちはもう慣れた。
「ここはもう任せていいよな?」
「うん、ご苦労様。助かったよ」
「嘘つけ。来ようと思えば来れただろうが」
「任せてもいいかなって思ってね」
「まぁ、結果的にな。俺たちは彼女らを送ってくるから」
「……見つからないようにね?」
「わかってるよ」
敵視されてる俺が身ぐるみはがされた少女たちを連れてるって?
命をかけてでも俺を殺しにくるだろうな。
「え? 俺、なんか変なこと言ったっけ?」
「いえ、至極当然だと思いますよ」
「……あの人たち、きらい」
制圧し終わったレインとプリンセも戻ってきた。
ちなみに俺があいつらを外に誘い出したのは、いくらなんでもブツを出したまま追ってくることはないだろうと判断してだ。
その場合は速攻で俺が相手してたけど。
流石にそんなことはなかった。
「いや、でも……」
「じゃあ、そこまで言うならこうしよう。お前らを助けたのはレインとプリンセ、おまけのオーシリアだ。人間は1つも関与してない。これでいいか?」
「わしはおまけかの」
だってお前杖じゃん。
彼女らが混乱しているのはなぜ助けられたかではなく、なぜ人間がエルフを助けたのか、だ。
つまり、人間が関与してさえいなければ話は早い。
俺だって聖人君子じゃないんだし?
拐われたのが美少女達じゃなかったらどういう行動をしていたのかわからんが、まぁこういう時に拐われるのは美少女と相場が決まってる。
拐う側もその方がいいだろうしな。
「そんな、無理です……。だって私たちは、リブレが助けに来てくれたことを知っています」
「あ、呼び捨てはなおらないのね」
なんか、うん。
5歳くらい年下に呼び捨てにされるのって悲しいな。
いや、具体的に何がってわけではないんだけど。
「じゃあ、こうすればいいじゃないですか」
「レインちゃん……」
今まで無視を続けてきた少女たちはレインに対して負い目を感じているようだが、レインにとってはそれは過去に過ぎない。
「リブレさんは、人間を超えた何かってことで。そうしたら、人間じゃないから、万事解決ですよね?」
「いや、俺が何者なのかっていう点について非常に解決していない」
なんだその解決策は。
「いやー、基本的には、人間単身であんな数のエルフを相手取れることがおかしいと思うんですよね。もはや人間業ではないと思います」
「ならレインはどうなるんだよ」
「ほら、僕は一応エルフですし。同じ理屈で、キラさんやエルメさんも人間じゃないですね」
キラと同じ括りにされた!
あんな本当に人間やめてる奴と一緒にしないでほしい。
俺はまだ人間でありたい。
「そういうことなら……」
「そっちも納得しちゃうんかい!」
さっきまであんなに食い下がってたのに!?
だが、エルフの少女たちから多少友好的な感情を感じる。
……。
もう、いいや、とりあえずそれで。
「ところで、服は? 俺には見つけられなかったんだけど」
「それが、破られてしまって……」
そりゃ見つからないわけだ。
「キラ」
「なんだい?」
いきなり現れたキラにびっくりする少女たち。
俺たちはもう慣れた。
「ここはもう任せていいよな?」
「うん、ご苦労様。助かったよ」
「嘘つけ。来ようと思えば来れただろうが」
「任せてもいいかなって思ってね」
「まぁ、結果的にな。俺たちは彼女らを送ってくるから」
「……見つからないようにね?」
「わかってるよ」
敵視されてる俺が身ぐるみはがされた少女たちを連れてるって?
命をかけてでも俺を殺しにくるだろうな。
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