戦力より戦略。
酔いやすさは人それぞれ
「ほい」
バインドを解いてやる。
「あんまり飲みすぎるんじゃないぞ」
「ほどほどにします……」
そう、お酒はほどほどならむしろ体にいいのだ。
もちろん、大人にとってだが、ストレスを軽減したりするらしいからな。
飲んだことないから真偽のほどはわからんが。
ってかむしろあんなエタノール臭する飲み物の何がいいのかわからん。
ジンジャーエールでいいやん。
エールって確かデンマーク語とかでビールって意味だし。
合法ビールだ。
ってそんな話じゃないんだよ!
俺はこんな感じで終わったならサラッと見回りだけして帰るつもりだったんだよ!
「えへへー。リブレさーん、まだいましょうよー」
「いつの間にお前酔ってんの!?」
少し目を離したすきにレインが酔っていた。
なにゆえ。
話を聞くと、レインは冒険者のお姉さん方と一緒におしゃべりしていたらしい。
それが原因ではないかと思われるのだが、別にレインはアルコールを摂取していないとのこと。
雰囲気で酔ったのか、匂いで酔ったのか。
どちらにしろ酔いやすすぎる。
乗り物にも弱いし、いろんな意味でだな。
「リブレさーん」
「どうした」
「えへへー。呼んだだけですー」
レインがニヘラって感じで笑う。
口調もいつもより砕けてて新鮮だ。
レインの新たな一面を知れて嬉しいと思う反面、絶対にこいつには飲ませちゃダメだと心に決める。
今は本当に摂取しているわけではないからこんな感じだが、本当に摂取してしまったらどうなるかわかったもんじゃない。
暴れたりするタイプだったら手が付けられんからな。
「リブレさーん」
「どうした」
「好きですー」
「……あぁ、俺もだよ」
「えへへー」
「知ってる」とか返したらどうなるか怖かったからな。
最も満足するであろう答えを返す。
嘘ではないし、まぎれもない真実だからまだいいのだが、これを衆人監視の中で言わされるという苦行。
なんの罰ゲームだこれ。
むしろ本当だから悪いとすら言える。
まだまだオレンジジュースを飲みたがるレインを引きずって部屋から離す。
ってかオレンジジュースで酔ってたのか。
「リブレさん、寝ていいですか……」
場から離れたことによって眠たくなったようだ。
ってことは雰囲気酔いか。
「あぁ、俺が連れて帰るから大丈夫だ」
「すみませんが、よろしくお願いします……」
そう言って、すぅすぅ寝息をたて始めた。
「大丈夫かい?」
「あぁ、まぁ、慣れてなかっただけだろうから。また明日から頑張ってくれ」
「ご期待に副えるように頑張るよ」
世話してくれたお姉さんにお礼を言ってレインをおぶって帰る。
帰り着いて、ベッドを覗いたところ、既にキラの姿はなかった。
というか代わりにプリンセが寝ていた。
……まだ4,5時間しか寝てないよな?
まぁ、レインの分のベッドが空いたってことだからいいか。
レインを横にならせると、小さなメモ用紙を見つけた。
「よく眠れたよ、ありがとう。これでまた3日は頑張れそうだ」だと?
つくづく人間じゃないなあいつ。
翌朝、目覚めると真横でレインが深々と土下座していた。
「昨晩はご迷惑をおかけしまして……」
あ、記憶はあるんだ。
バインドを解いてやる。
「あんまり飲みすぎるんじゃないぞ」
「ほどほどにします……」
そう、お酒はほどほどならむしろ体にいいのだ。
もちろん、大人にとってだが、ストレスを軽減したりするらしいからな。
飲んだことないから真偽のほどはわからんが。
ってかむしろあんなエタノール臭する飲み物の何がいいのかわからん。
ジンジャーエールでいいやん。
エールって確かデンマーク語とかでビールって意味だし。
合法ビールだ。
ってそんな話じゃないんだよ!
俺はこんな感じで終わったならサラッと見回りだけして帰るつもりだったんだよ!
「えへへー。リブレさーん、まだいましょうよー」
「いつの間にお前酔ってんの!?」
少し目を離したすきにレインが酔っていた。
なにゆえ。
話を聞くと、レインは冒険者のお姉さん方と一緒におしゃべりしていたらしい。
それが原因ではないかと思われるのだが、別にレインはアルコールを摂取していないとのこと。
雰囲気で酔ったのか、匂いで酔ったのか。
どちらにしろ酔いやすすぎる。
乗り物にも弱いし、いろんな意味でだな。
「リブレさーん」
「どうした」
「えへへー。呼んだだけですー」
レインがニヘラって感じで笑う。
口調もいつもより砕けてて新鮮だ。
レインの新たな一面を知れて嬉しいと思う反面、絶対にこいつには飲ませちゃダメだと心に決める。
今は本当に摂取しているわけではないからこんな感じだが、本当に摂取してしまったらどうなるかわかったもんじゃない。
暴れたりするタイプだったら手が付けられんからな。
「リブレさーん」
「どうした」
「好きですー」
「……あぁ、俺もだよ」
「えへへー」
「知ってる」とか返したらどうなるか怖かったからな。
最も満足するであろう答えを返す。
嘘ではないし、まぎれもない真実だからまだいいのだが、これを衆人監視の中で言わされるという苦行。
なんの罰ゲームだこれ。
むしろ本当だから悪いとすら言える。
まだまだオレンジジュースを飲みたがるレインを引きずって部屋から離す。
ってかオレンジジュースで酔ってたのか。
「リブレさん、寝ていいですか……」
場から離れたことによって眠たくなったようだ。
ってことは雰囲気酔いか。
「あぁ、俺が連れて帰るから大丈夫だ」
「すみませんが、よろしくお願いします……」
そう言って、すぅすぅ寝息をたて始めた。
「大丈夫かい?」
「あぁ、まぁ、慣れてなかっただけだろうから。また明日から頑張ってくれ」
「ご期待に副えるように頑張るよ」
世話してくれたお姉さんにお礼を言ってレインをおぶって帰る。
帰り着いて、ベッドを覗いたところ、既にキラの姿はなかった。
というか代わりにプリンセが寝ていた。
……まだ4,5時間しか寝てないよな?
まぁ、レインの分のベッドが空いたってことだからいいか。
レインを横にならせると、小さなメモ用紙を見つけた。
「よく眠れたよ、ありがとう。これでまた3日は頑張れそうだ」だと?
つくづく人間じゃないなあいつ。
翌朝、目覚めると真横でレインが深々と土下座していた。
「昨晩はご迷惑をおかけしまして……」
あ、記憶はあるんだ。
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