戦力より戦略。
異世界物の主人公の知識量半端ないよね
「じゃあキラ。明日は市場にいって硝石を買ってきてくれ。量はそう多くなくてもいいから。できるだけ純度の高いものがあればいいな」
「わかったよ。どうして硝石が必要なのか聞いてもいいかい?」
「聞かないでくれ。成功するかどうかわからないからな。で、レイン。俺たちは今日行ったとこまでいくぞ」
「? 何しにですか?また食料集めですか?」
「それもいいが今回は木を集めに行く。ついでに今日見つけた洞窟にも行く。いや、こっちのほうが主題かな?」
「なんでですか」
ジトっとした目でレインが見てくる。
「着いたら説明するって」
「わかってましたよ。どうせ言わないって」
「なら聞くなよ」
「一応聞かないと負けた気がするじゃないですか」
そうなのか。
「じゃあ明日に向けて寝るとするか。あ、キラ。お前も泊まるのか?」
「いや、僕は帰るよ。そんなに時間がかかるわけでもないしね」
だろうな。あの速さでここに来れるなら帰るだけなんざお手のものだろう。
「じゃあ僕は帰るね。朝ここに来たほうがいいかな?」
「いや、その必要はないな。買うもの買ってから来てくれ。俺らが帰ってくるのは夕方になるだろうから朝は城のほうに行ってていいよ」
「了解。じゃあまた明日ね」
「リブレさん、今日も昨日と同じ感じでいいですか?」
「ああ、お風呂先にもらうよ」
はー。疲れたー。
さて、あとは俺があの作り方を覚えているかどうかだ。
さて、寝るとするか。
するとレインがとことこやってきた。
「ん? なんで来たんだ?」
「え? さっき言ったじゃないですか。昨日と同じ感じって」
あー。そういう意味だったかー。
まあいいか。
「そうだな。おやすみ」
「あ、はい!おやすみなさい」
次の日の朝。
「なんでこうなるんだ?」
レインが俺にしがみついて寝てる。
……知らないふりしたほうがいいかな?
もぞもぞ。
あ。
「あ、リブレさん。おはようございます……」
寝ぼけ眼でレインがあいさつしてくる。
「あ、あぁ。おはよう」
ふわっとした表情でレインが周りを見渡す。現状に気づく。へー。ヒトが覚醒するときってこんな感じなんだー。
「す、すみません! あの、えっと、たぶん寒くてっ! それでくっついちゃってたんだと思います!」
物凄い勢いで謝りだした。
「い、いやそれはいいけどさ。俺が気づいたときに起こせばよかったかな」
一応こちらも言っておくと
「そ、そうですよ! 起こしてくれればよかったじゃないですか!」
見事な逆ギレをかましてくる。
「いやそうは言ってもこっちもこっちで混乱してたんだよ! それに俺が起こしたところで事実関係になんの違いもない!」
レインはまだなにか言いたそうにしているが
「さぁ、今日も森に行かなきゃだからな! 早く朝食にしよう!」
と言って逃げておいた。
そして2度目のレンガルの森。
「ほんとにこの中に入るんですかー?全く気乗りしないんですけど」
「ほんとだ。あるものを取りにな」
「だからー。それはなんなんですか?」
「見たらわかるって」
「わかってましたよ。言わないことは……」
だったら聞かなきゃいいのに。
「僕は諦めませんよ……」
鋭いな! よく考えてることわかったな!
これは諦めるまで時間がかかりそうだ。手強いな。何がかはよくわからんが。
「わかったよ。どうして硝石が必要なのか聞いてもいいかい?」
「聞かないでくれ。成功するかどうかわからないからな。で、レイン。俺たちは今日行ったとこまでいくぞ」
「? 何しにですか?また食料集めですか?」
「それもいいが今回は木を集めに行く。ついでに今日見つけた洞窟にも行く。いや、こっちのほうが主題かな?」
「なんでですか」
ジトっとした目でレインが見てくる。
「着いたら説明するって」
「わかってましたよ。どうせ言わないって」
「なら聞くなよ」
「一応聞かないと負けた気がするじゃないですか」
そうなのか。
「じゃあ明日に向けて寝るとするか。あ、キラ。お前も泊まるのか?」
「いや、僕は帰るよ。そんなに時間がかかるわけでもないしね」
だろうな。あの速さでここに来れるなら帰るだけなんざお手のものだろう。
「じゃあ僕は帰るね。朝ここに来たほうがいいかな?」
「いや、その必要はないな。買うもの買ってから来てくれ。俺らが帰ってくるのは夕方になるだろうから朝は城のほうに行ってていいよ」
「了解。じゃあまた明日ね」
「リブレさん、今日も昨日と同じ感じでいいですか?」
「ああ、お風呂先にもらうよ」
はー。疲れたー。
さて、あとは俺があの作り方を覚えているかどうかだ。
さて、寝るとするか。
するとレインがとことこやってきた。
「ん? なんで来たんだ?」
「え? さっき言ったじゃないですか。昨日と同じ感じって」
あー。そういう意味だったかー。
まあいいか。
「そうだな。おやすみ」
「あ、はい!おやすみなさい」
次の日の朝。
「なんでこうなるんだ?」
レインが俺にしがみついて寝てる。
……知らないふりしたほうがいいかな?
もぞもぞ。
あ。
「あ、リブレさん。おはようございます……」
寝ぼけ眼でレインがあいさつしてくる。
「あ、あぁ。おはよう」
ふわっとした表情でレインが周りを見渡す。現状に気づく。へー。ヒトが覚醒するときってこんな感じなんだー。
「す、すみません! あの、えっと、たぶん寒くてっ! それでくっついちゃってたんだと思います!」
物凄い勢いで謝りだした。
「い、いやそれはいいけどさ。俺が気づいたときに起こせばよかったかな」
一応こちらも言っておくと
「そ、そうですよ! 起こしてくれればよかったじゃないですか!」
見事な逆ギレをかましてくる。
「いやそうは言ってもこっちもこっちで混乱してたんだよ! それに俺が起こしたところで事実関係になんの違いもない!」
レインはまだなにか言いたそうにしているが
「さぁ、今日も森に行かなきゃだからな! 早く朝食にしよう!」
と言って逃げておいた。
そして2度目のレンガルの森。
「ほんとにこの中に入るんですかー?全く気乗りしないんですけど」
「ほんとだ。あるものを取りにな」
「だからー。それはなんなんですか?」
「見たらわかるって」
「わかってましたよ。言わないことは……」
だったら聞かなきゃいいのに。
「僕は諦めませんよ……」
鋭いな! よく考えてることわかったな!
これは諦めるまで時間がかかりそうだ。手強いな。何がかはよくわからんが。
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