アチオ伝説

ふみゅうひぅ

第65話

カラメル「……コチル」

コチル「カラメル……!それに皆……」

にちは「…………教えてよ」

コチル「…………」

にちは「どうして……一人で行こうとするの……!?」

コチル「………………」

コチル「靴の裏はどんどん汚れていく
紙の裏は何も書かれず捨てられる」

コスモス「…………どういうことです?」

コチル「…………かつて大昔に起こった超大規模戦争、表裏大戦」

コチル「あれは「ある大切なもの」を奪い合い起こったものだった」

コマチ「大切なもの……………」

コチル「…………それは……」








コチル「……それは裏であるか表であるか」

コチル「僕達人類は地球の外には無限に続く宇宙があると信じてきた」

コチル「でも……実際は違う」

コチル「宇宙の外にはもう1つ世界があるんだ」

コチル「それを含めた世界を維持するには莫大なエネルギーが必要だった」

コチル「そのエネルギーはどこから来るのかは分からないけど、エネルギーには副産物があった」


フルンジャヨ「…………ラグナロクか」

コチル「うん……」



コチル「表裏大戦は、その副産物の行き先を……ゴミ捨て場を決める戦いだった」

カオス「………!!」

モレチャヘ「…………つまり、この世界にラグナロクが来ているということは……」





邪神「…………古世界アルカディア」

邪神「地球やその他星々ができる前の世界だ」

邪神「彼らは…………外の世界に負けた」

邪神「そして……消えた」



コチル「…………副産物の移動には時間がかかる」

コチル「その間に出来た世界が今の地球」


ムギュ「そんなの…………」

夏祀「…………つまり、滅ぶために産まれた世界だと……」

コチル「……ううん、可能性はある」

コチル「…………今、表世界の王「表王ムニ」を倒せれば……」

コチル「………………押し返せる」








オート「………あの研究所が見つけたのは……」

協力ロボット「滅びの始まりだったんですね……」

コチル「…………そして、シハイガミは……」

コチル「恐らく、ムニの手下だ」

コチル「表裏を逆転させないために送り込まれたんだろう」







コチル「…………恐らく、無傷では帰って来れない」

コチル「…………死ぬと考えた方がいい」

ムギュ「そんな……」

コチル「……向こうは今までラグナロクに汚染された世界で暮らしてきた連中……」

コチル「……何が起きるか分からない」

コチル「……だから、僕一人で行く」

全員「!?」

ムギュ「馬鹿言わないで!」

オート「そうだよ……!今まで一緒に戦って来たじゃないか……!」

邪神「……死ぬかもしれないんだぞ」

ティラミス「……慣れっこよ」

にちは「……同じく」




邪神「…………良き友人を持ったな」

コチル「えへへ……」













邪神「…………コチル」

コチル「?」

邪神「恐らく、貴様はいずれ神の力を借りることになるだろう」

コチル「……切断命令、もう借りてるけどね」

邪神「ふっ……そうだな……」


邪神「……神の力を借りるということはそれなりの対価を払うことになる」

邪神「…………覚えておけ」

コチル「…………うん」



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