短編シリーズ

ふみゅうひぅ

もしもし

これは…今年の夏に体験した話です…

その日は残業で、かなり遅くなっての帰宅でした
仕事の疲れもあってか、家に帰るとすぐ布団に入って眠りにつきました
しばらくすると電話がかかってきました
時計を見るとまだ2:00でした

私「…もしもし?」

私が眠たそうな声で言うと

「私…今〇〇マンションのロビーにいるの…」

それは私が住むマンションでした

私「…だからなんだよ、勝手にいればいいだろ、いちいちこんな時間に電話すんなks」

プツッ…
電話が切れました
私はそこで直感的に思いました
またすぐかけてくるなって…
そして…

「私…今あなたの後ろにいるの」

私「本当?今マンションの屋上の手すりにもたれてるんだよねーw本当にいるなら死んだなww」

「え?マジ?ちょちょちょ、やめてよ」

私「ざまぁww」

「ざまぁ、とかそういうレベルじゃないって!マジヤバイ!助けて!助けて!」

あまりにもうるさいので振り返ると、なんと本当にいたのです
そして落ちそうなのです(笑)

私「ちっ…仕方ねーな…」

私は手を貸しました
その女性は霊とかではなく、生きている人間でした

私「…それで?どうしてこんなことしたんだよ…」

「…私、貴方のこと、ずっと見ていたの…」

私「!?…ストーカーかよ…」

確かにここ最近、帰宅途中で視線とか感じてました
気のせいかと思ってたんですけど

「そんな目で見ないで!?…私だって…私だって勇気を持って電話をかけたの!」

彼女の瞳からは、涙が流れていました

私「あのさぁ、そんな勇気があるなら素直に告白してみろよ」

「…え?」

私「俺、普通に告られてたらはいって言ってたぜ?」

「…今は?」

私「…さあね」

「…好きです」

その言葉が彼女の口から出た瞬間

ギュッ

「えっ?」

私「俺も…好きだよ」

綺麗な夜空の下、屋上で、僕達は口づけを交わした

「もしもし?」

私「俺…今君の心の中にいるんだ…」

「…私もよ」


END

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