命の物語

ふみゅうひぅ

第88話

ゼロ「……ミカ、お前は本当に月と結婚するつもりか…?」

ミカ「…もちろんです」

ゼロ「それは自分を守ってくれたからか?それとも姿が気に入ったからか?」

ミカ「その2つもそうです。でも、私は彼自身が好きなんです」

ゼロ「まだあって間もないだろう。本気なのか?」

ミカ「もしかして…許してくれませんか……?」

ゼロ「……いや、そこまで「お互い」が本気ならば止めはしない、いや止められないだろう。喜んで応援しよう」

ミカ「……!」

ゼロ「だがな、それは茨の道でもあるぞ。あいつは我ら冥界の王族…。簡単に言うならば人外。見た目は人、結婚自体はそう難しくはない。あいつはしっかり者だから力を間違った使い方はしないだろう。だか産まれてくる子供がどうなるか分からん。それに我らは人より何倍も、何百倍も生きる」

ミカ「……」

ゼロ「…何が起こるか私にも分からん。それを聞いた今でも月を愛していると言えるのか?」

ミカ「…勿論言えます」



ゼロ「……月も、幸せ者だな……お前のような理解者と恋人だなんてな……」

ゼロ「…月をよろしく頼む」

ミカ「……はい!」



私は冥王
言い方を変えれば冥界を操る者……

ふっ…このような行為を認める、職権乱用と言うやつか…

…私もまだまだ未熟だ、若気の至りということにしておこう




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