命の物語

ふみゅうひぅ

第75話

少女「す、凄いイケメン……」

月「………」

シックス「ん、とりあえずその服着てなよ。適当に買ってきたやつだけど」

ミカ「ん、んんー……、おはよー」

月「ミカ……」

ミカ「ん!なんで普通の格好に戻ってるの!!」

月「ええ」


少女「………ニヤリ」

少年「…………」


ミカ「……てかここどこ?」

月「ここが話したところだよ」

シックス「……ようこそ、ミカさん」

ミカ「あ、はい」

シックス「とりあえず、話しておきますか……」




……


ミカ「……と、とりあえず……分かったというか……分からないというか……」

ツー「ま、そんな反応が正しいだろうな」

少年「……生きたまま冥界って行けるの?」

ゼロ「不可能ではない、だが危険を伴う。その時が来たら、月、お前はミカと残るのだ」

月「……うん」






フォー「……ただいま」

エイト「ただいまです」

ファイブ「……戻りました」

ツー「お疲れさん」

少女「…………」

フォー「……なんであんたがいるの?」

月「……」

シックス「……奴ら死神に目をつけられた人を連れてきたの」

フォー「……そう」

ファイブ「……そちらがその…?」

ミカ「あ…はい…そうです」

ファイブ「……と、とりあえずお茶入れますね」





ツー「……そろそろ話してくれ」

月「……わかった」

月「冥界は上級死神を派遣してきた。ただその人数までは知らない」

少年「本気を出してきたってこと?」

月「うん……」

フォー「………」

ゼロ「フォー、スリーがその程度で死ぬようなやつでは無いのはお前が一番知っているはずだ」

フォー「でも……」

ゼロ「心配なのはお前だけではない」

フォー「そう…だね…」

ゼロ「………!!」

ツー「…どうした」

ゼロ「開門条件を満たした者が踊り場にいる」

全員「!!」

フォー「す、スリー!」

少女「待って!そうとも限らないよ!」

月「………」

ツー「おい、全員武器を構えろ」




?「……そう警戒すんなよ、今は何もしねぇ」

月「……火」

火「要件を言いに来た」

火「俺らと戦え」

ツー「……なんだと?」

火「冥王、あんたはここに残れ。全員個別で戦ってもらう。条件はそんなもんだな」

ファイブ「……何を企んでいるのです?」

火「別にねーよ。あったとしても言わねーし、それに…」

火「こっちには人質もいるしなぁ」

フォー「てめぇ…!」

火「……文句あるなら外でろよ」

火「んじゃ、先行ってるぜー」




ファイブ「……罠ですね…」

フォー「………」

少年「……行くしかない」

少女「…そうだね…」

ツー「腹立つ野郎だぜ、殺ってやる」

シックス「………皆、気持ちはわかるけど冷静に戦ってね…」

シックス「……詩織、ここで待っていて」

ナイン「でもお姉ちゃん……」

ゼロ「ナインも連れていった方がいいだろう」

シックス「でも…!」

ゼロ「…戦いはいずれは来る。それにナインも数に入れていたら、足りないことになる。何をされるかわからん。むしろ、ミカを置いていくべきだ。やつは恐らく数に入れられておらん」

ミカ「………」

シックス「………」

ナイン「お姉ちゃん、大丈夫」

シックス「……わかった」

エイト「……シックス、頼んでいたやつ、出来た?」

シックス「うん、あるわ」




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