命の物語

ふみゅうひぅ

第70話 ミカ月編

………

ミカ「もうすぐ………夜明けだね」

月「……うん」

ミカ「……今日、月くんの家行っていい?」

月「………ごめん、家無いんだ」

ミカ「えー、仲良くなったんだし、言ってよ」


……「言えないんだ」……

日本語って難しいな

ミカ「………もしかして、帰るところないの?」

月「………」



?「クラウ………ニンゲン……」

ミカ「え!!なに……あれ……!」


っ……最悪のタイミングだ……

月「下がって」

ズバアッ

?「イギャャャャ!」

ミカ「きゃあああ!」


しまった!
もう一体……!?


ミカ「月くん……にげ…て……」

月「……っ!」






……やっちゃったな


?「グバァァァァ」


これで僕も裏切り者だ



……良かった


月「……大丈夫?」

ミカ「う、うん……」

ミカ「………やっぱり、月くん普通じゃなかった……」

月「……どういうこと?」

ミカ「……そんな気がしただけ」

月「………そう」



……話そう



ミカ「………じゃあ私、これから死んじゃうの……?」

月「……そうはさせない、僕が守るよ」


何言ってるんだろう、僕


ミカ「……ありがとう」

グゥ

月「あ」

ミカ「ふふ……」

ミカ「…私の家、来る?」

月「……うん」



もう、いいや
どうでも

……人間の方が、素晴らしいな


兄貴………兄さん………


……お兄ちゃん……




そっちに行くの、遅れそうだよ



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