命の物語

ふみゅうひぅ

第58話 器編


ツーの体はどんどん黒くなっていく……

詩織「ツーお兄ちゃんどうなっちゃうの?」

シックス「………」

スリー「しっかりしろ……ツー……」

ファイブ「これで終わりなんて嫌ですぞ………」

フォー「まだあの時のパンのお金返してもらってねぇぞ……!」

少年「……まだ教わってないこと沢山あるだろ………?」

少女「……私もだよぉ………」



ゼロ「……可能性は、ある……」




ゼロ「……猫丸、ツーの話し方、歩き方からくる振動、剣術の癖……出来る限りのことを思い出せ」

猫丸「……容易なことじゃ」

ゼロ「犬丸、ツーを切りつけた時の感触、血の色、味……出来る限りのことを思い出せ」

犬丸「………やってみよう」

ゼロ「………そして、ツー。お前はこれから「最凶の死神」と戦うことになる。それを倒し、抑制するんだ」

ツー「………わかった」


ゼロ「……ワン、犬丸を貸してくれ」

少年「…うん」

ゼロ「………猫丸、借りるぞ」

ツー「………」

ゼロは犬丸たちをツーの体に突き立てた


ゼロ「………死神は元々、今まで死んでいった命の断片が集まってできたものだ」

ゼロ「…ツーのものも、この中にあるはずだ」

ゼロ「……それを、彼らの記憶で刺激し、ツーで染め上げる………」

ゼロ「だが死神は死神……。ツーが死神の一部になるか、死神がツーの一部になるか……、それは彼次第だ」





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