命の物語

ふみゅうひぅ

第1話

深夜、ビルの屋上
私はしばらく夜空を見上げ、地上に目をやる

(この高さから落ちたら、身体はどうなるのだろう)

すると扉から少年が現れる

少年「…また、ここにいる」

彼は同級生の少年で、名前もお互いに知らないのにいつも私を止める

少年「お願い、とにかくやめて」

彼はいつも必死に止める
でも今日はそのつもりは無かった
彼は絶対、私を止めに来る
それを分かってたからここに立っている
…私はそんな彼のせいで、おかげで、こんなことをするのがいつしかバカバカしく思えていた

少女「…なんでいつも止めるの…?」

私はいつものように弱った声で彼に問いかける

少年「…なんでも」

正直理由なんてどうでもよかった
ただ私なんかに声をかけてくれる人に…

…少し惹かれただけ…



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