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僕はみんなの死期がわかる。

大津 千代

第5話 目の前で

前日にかけたスマートフォンのアラームで綾人は起きた。アラームを止め体を起こし洗面台へと向かう。歯を磨き、寝癖で所々はねている髪の毛をワックスで直し髪型をセットした。洗面台の鏡の前で短く息を吐き洗面台を後にする。



歯を磨いた後なのに、軽い朝食を食べる綾人。食パン2枚を袋から出しそれを食べた。コップに注いだオレンジ100%ジュースを一気に飲み干しコップを台所に置いた。机に置かれたスマートフォンを手に取りポケットにしまう。カバン類を手に持ち綾人は学校へと向かって行った。










駅へ向かうために歩みを進める綾人。信号待ちをしている時、綾人の隣に来たサラリーマンらしき男性が目に入った。そして頭上付近に死期が現れる。そこには《1分後》と表示されている。綾人は視線を戻すと、信号を渡りきった所でビルの工事をやっている。1台のクレーンご鉄骨を運ぼうとしている。


「1分後…」


‘‘あなたが死ぬ’’その事は信号を渡りきってから言おう、そう決めたがその人はどうせ救えない。何をしても救えないし何をしても死ぬのだ。言わなくてもいいと思ったが念のため、言っておこう。


歩行者用の信号が青になり綾人とサラリーマンらしき男性はほぼ同時に歩き出す。クレーンがゆっくりと動き鉄骨を吊るす。そしてクレーンが動き出す。綾人とサラリーマンらしき男性が横断歩道を渡りきる。綾人はサラリーマンらしき男性に話しかけるために肩を軽く叩いた。


「なんだ。何か用か?」


「あなた…そろそろ死にますよ」


「死にますよ」と聞いたサラリーマンらしき男性が一瞬驚く。しかしすごい怒った表情でその人は綾人を見て言った。クレーンに吊るされた鉄骨がサラリーマンらしき男性の頭上付近に来た。


「何をいきなり言うんだ。大人をおちょくるな」


「本当の事ですよ。本当に死にますよ」


クレーンがサラリーマンらしき男性の頭の真上に来た。


「なら…それはいつだね。教えなさい」


サラリーマンらしき男性がそう言った後クレーンから吊るされていた鉄骨が何らかの原因で外れその人めがけ落ちて来ている。鉄骨が作った影がその人を包む。影がだんだんと濃くなる。綾人はニヤつきながら、その人を見た。そして死刑宣告のような口調で言った。




「今だよ」




それを聞き、その人が驚く。そして上を見上げ鉄骨が落ちて来ている事に気がつく。それは逃げても意味がない距離までに迫っていた。そしてその鉄骨が男性に直撃し、綾人の視界から男性が消える。鉄骨が地面に落ち激しく音を鳴らす。綾人は地面を見ると血が所々に溜まりを作っていた。その男性の肉片らしきものも見えた。そして綾人の制服のズボンの所々なその男性の血が付いている。



「あーあ。せっかく言ったのに。まぁ救えないから仕方ないか…」


綾人は鉄骨に押しつぶされた男性の死体を見ながらそうつぶやいた。








その後、近くを歩いていた人がそれぞれに通報し、現場に警察と救急と消防車などが到着する。朝ということもあり周りには野次馬が多く来て何が起こったのかを知りたがっている。マスコミも、ちらほらと見えた。



綾人は警察に事情を聞かれあった事をすべて話した。その事情聴取は長くなり警察官が学校を休むようにと言われ、綾人は学校を休む事を学校に伝えた。現場にはブルーシートが掛けられ警察と消防と警察が事故現場を調べている。






一通り現場の片付けや事情聴取などが終わり、警察官に「見たくもないものを見たから今日は家に帰りなさい」そう言われ綾人は家へと戻って行った。






家に帰ってもまた1人ぼっちで暇だろうけれど読み溜まっているラノベを消化するには丁度良い時間だった。



家に帰り制服を洗濯機に入れスタートボタンを押し洗濯機が動き出す。私服に着替えた綾人は部屋から読み溜まっているラノベを数冊手に取りいつものソファに座りオレンジ100%ジュースを飲みながら綾人はラノベを読んでいた。

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