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僕はみんなの死期がわかる。

大津 千代

第3話 2人目の犠牲者

学校に着き、昇降口で靴を中用の靴に履き替える。人身事故の影響もあり登校時間はとっくに過ぎている。昇降口には綾人の他に自分の乗って来た電車に乗っていたと思われる人もがいた。


その人たちとも話したりはせずに綾人は無言のまま教室に向かう。もう授業が始まっている時刻だった。階段を上り、教室のある階へと向かう。数教室の横を通り過ぎる。授業中ともあり静かだ。綾人の歩く足音だけが廊下に響く。





教室のドアを開け中に入る。授業を受けていたクラスメイトの視線が全て綾人に向く。それを気にせず授業担当の先生に遅延証明書を出し、綾人は自分の席へと向かって行く。バッグを机の横にかけ席に座った。




綾人は教室を見渡す。クラスメイトの頭上付近死期が現れる。次は…誰だろうか。



「いた…」小さく呟く綾人。見ている先にはクラスメイトの女子。ヤンキー風の女子で、髪の毛は茶髪。耳にピアス開けている。ちなみに綾人はその人が嫌いだった。死んで欲しい人ランキング1位の人だった。以前その人から、いじめを受けていたからだった。



《今日、12時頃》と表示されている。教室にある時計を確認する。あと3時間ほどしたら、その人は死ぬ。そう思いながら授業を受けていた。











3時間授業を受け、昼休みになった。そして時計の針は12時を指そうとしている。綾人は机で本を読んでいる。ヤンキー風のクラスメイトの女子は友達と話している。その女子は友達と髪の毛を切り合うためにハサミを持っていた。その友達の方へと行くために、椅子から離れ立ち上がり歩き出す。


そして、他の人の机の脚にたまたま足がかかってしまい、その女子がバランスを崩す。体勢を戻そうとしたが戻らなかった。手に持っていたハサミは外れる事がなくそのままその女子は床に伏せる。転ぶ瞬間、ハサミが立っているように見えた。



「ちょっと〜、何転んでるの?大丈夫?」


その女子の友人が床に伏せている女子に話しかける。しかしその女子は反応しない。そしてそのうちに床に赤い血が流れてくる。それを見てその女子の友人が叫んだ。もう1人は先生を呼びに、1人は泣き崩れている。教室にいた人たちが周りに来る。綾人はそれを無視し読書を続けている。





「……ざまぁみろ」






教室中がざわめく中、綾人は読書を続け


そう小さくつぶやいた。

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