幼馴染と3人の異世界性生活

大津 千代

第37話 葵の決断

2頭の馬がアリスの国に入り馬が街を駆けて行った。そして2頭はアリスの家へと着く。アリス達が気を失っている瑛斗を馬から下ろし、そして再びアリスが瑛斗をおんぶした。瑛斗の体を軽々とおんぶするアリスを見て少しだけ葵は驚いていた。葵が玄関の扉を開け2人はアリスの部屋へと向かう。3人は階段を上がって行き3人はアリスの部屋へと着いた。


「アオイちゃん、ドア開けてもらってもいい?」


「わかった。開けるね」


葵がアリスの部屋のドアを開け、中に入る3人。アリスはベッドに向かい瑛斗をベットに寝かせ瑛斗に布団をかける。まだ瑛斗は起きていなかった。葵とアリスはそんな瑛斗をじっと見ていた。


「瑛斗の寝顔って…かわいいよね」


アリスはそう言うと指先で瑛斗の頬を触る。葵もそれを見て同じように瑛斗の頬をなぞるように触った。自然と2人は微笑んでいた。


「私、瑛斗の寝顔大好きなの。ここに来る前、時々泊まったりして寝顔見る事が多かったの。小さい時から、なーんにも変わってないの」


「そうなんだ。私も小さい時のエイト見て見たかったなー…。可愛いかった?」


「うん、すごい可愛かったの。それに何気に一途なのよ?中学生の時同じ学年の女の子から告白されても全部断ってたって。まぁ…当たり前の事なんだろうけど…ね」


「エイトらしいね。後、アオイちゃん。実は、そのー…私ね、瑛斗の事…好き…なの。付き合ったりする事は出来ないのは知ってるけど…あそこまで優しくされちゃって…私…」


アリスが申し訳なさそうに葵にそう告白した。葵はそれを見て怒るどころか逆に笑顔になりアリスに話しかける。


「私も薄々気づいてたよ。そんな事想ってなかったらあんな事しないでしょ?」


「あんな事…。アレは仕方ないでしょ?興味あったんだから…」


「これからそういう事なるべくしないでね。瑛斗は私のなんだから」


アリスが何かを思い出したかのように
「あっ」と言い葵を見た。


「そういえばね。この国…一夫多妻制…OKなんだけど…。やっぱりアオイちゃん興味ないよね…。ごめん、気にしないで」


「え?一夫多妻制なの?けど…私たちってまだ結婚していい年齢じゃないよ?」


「この国はね、10歳から結婚していい事になってるの。だから私たちも、もう結婚してもいいって事なの」


「10歳からなの!?それは初耳…」


「けど、赤ちゃんつくっていいのは20歳からって決めてるから、そこらへんは多分大丈夫かもね」


アリスがそう言ってからしばらく、2人は無言になった。葵が深刻そうな表情を浮かべ何かを考えていた。そして葵が重い口を開けた。


「私たち…一緒になっちゃおっか」


「え、本当?いいの?」


「うん、後は瑛斗だけど…。多分OKしてくれると思うよ。アリスちゃんよろしくね!」


「うん!よろしくね!」


2人は満面の笑みを浮かべ向き合った。


そして2人は瑛斗が目を覚ますまでずっと待っていたのだった。

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