幼馴染と3人の異世界性生活

大津 千代

第30話 Battle

3人は螺旋階段を上り1階へと向かう。その間も攻撃を受けているのか建物が揺れているのがわかる。


「やばいかも…。サタナキアが暴れてるかも。私の家…もつかな…」


「向こうが魔法的なやつ使えてこっちがなにも使えないって…こっちかなり不利だよね」


「確かに…俺らの持ってるこの盾だけだな。信用できるの…」


地下からの階段を上りきり3人は1階に着いた。そして玄関へと向かう。アリスは何度か見たことがあるが2人は初めてサタナキアの姿を移動しながら想像していた。


「サタナキアって人…どんな姿なんだろうね。怖いのかな。The 悪魔って感じなのかな」


「あー、そんな感じだよ。悪魔らしいよ」


「なんかゲームの…」


「瑛斗は何でもかんでもゲームのキャラ例えないの!殺すよ?」


さらっと瑛斗にひどいことを言う葵。瑛斗はそれを聞き若干落ち込んでいた。


「さらっと殺すとか言わないでよ…落ち込む…」


「ごめんごめん、冗談だよ。けど、瑛斗ゲームばっかりやってるじゃん。それは本当でしょ?」


「まぁな。ゲーム好きだから仕方ない」


「うん、それが役立つといいけどね」


2人がそんな事を話して歩いて行き、そしてアリスの家の玄関へと着いた。玄関を開けた先には誰かが何人かいるかがわからない。敵国の兵士達がいる可能性が高かった。


アリスが玄関のドアをゆっくり開けその隙間から外を見た。多くの兵士がいるのかと思われたが兵士は数人しかおらずアリスはそのまま玄関を開き3人は外へと出た。


外には数人の兵士がアリスの家を見ていた。そしてその兵士たちにバレないように移動していたが、すぐに3人はその兵士たちに見つかってしまった。敵兵たちは3人めがけ走ってくる。


「あーあ。バレちゃった。2人とも下がってて。ここは私が全員殺るから」


アリスが立ち止まり銃を取り出した。そして装填をし3人に狙いを定めた。


「狙いは…頭…………今…!」


アリスが3発連続で銃を撃った。アリスの撃った銃弾はそれぞれに向かって来ている3人の頭に直撃し向かって来ていた敵国の兵士たちは地面に倒れた。アリスは短く息を吐き銃を仕舞い、微笑みながら立ちすくんでいる2人を見た。


「片付いたよ。2人は大丈夫?怪我してない?」


「うん、大丈夫だよ。サタナキアって人からも攻撃も受けてないし、大丈夫!」


「よかった。じゃー…行こっか」


3人は少しだけ話し歩き出そうと振り向いた時、大きな影が3人の元を包んだ。そして完全に振り向くと、3人の目の前にサタナキアが来ていた。ニヤニヤと悪そうな表情をしてサタナキアは3人を見ていた。


「やっと、主役が揃ったなぁ?待ってたよ」


空中に浮かび、そういうサタナキア。葵が予想していた「The 悪魔」と完全に一致していた。ただ、羽だけがかなり大きめな羽だった。


「わっ!びっくりした…この人がサタナキアっていう人?」


葵は瑛斗の後ろに隠れてそう言った。瑛斗は剣を抜きアリスは銃を手に持った。


「そんな武器じゃこの俺は倒せねぇ。お前らに残されてるのは、死のみだからなぁ…?」


サタナキアがそう言った。アリスが少しだけ瑛斗を見た。瑛斗にはアリスがなにを言いたいのかはうっすらわかっていた。


「エイト、いい?」


「あぁ!もちろん!」


アリスと瑛斗は微笑み、サタナキアを見た。葵も隠れながらも少しだけ微笑みサタナキア見る。


そしてサタナキアとの戦いが始まった。

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