思い出に殺される夜
11
周也とはたいして口をきかないまま、中学3年生となり、中学生活最後の夏の大会を控える周也は、より一層肌の色は黒く、そして身体は逞しくなっていた。
他校にも周也のファンがいるほど、地元では有名な選手になっていた。
私はぼんやりと進路を考えていて、とりわけ志望校もなく、成績も可もなく不可もなしというところだったので、家から近くの公立高校へ行くことにした。
不思議なことといえば、水泳の強豪校に行くと思っていた周也が、早い段階で私と同じ高校にしたことだ。
その高校の水泳部の先生は大喜びだったようだが、なぜ周也がそこを選んだのかはわからなかった。
夏休みに入る直前、学校帰りに他のクラスの男の子に呼ばれて、私は告白をされた。
どういうわけか、周也の顔が浮かんでしまい、ごめんなさい。と謝った。
周也のことが好き。
とかじゃないんだけど、何故か、他の誰かと付き合う姿を、どうしても周也にはみられたくなかった。
その年の夏は、すごく暑かった。私はソファーに横になって、クーラーの効いた部屋でごろごろと漫画を読んでいた。
家のチャイムが鳴る。
母親も父親も出かけていたので、ぼさぼさの髪を少しなおしてから、玄関のドアを開けると、
そこには周也が立っていた。
他校にも周也のファンがいるほど、地元では有名な選手になっていた。
私はぼんやりと進路を考えていて、とりわけ志望校もなく、成績も可もなく不可もなしというところだったので、家から近くの公立高校へ行くことにした。
不思議なことといえば、水泳の強豪校に行くと思っていた周也が、早い段階で私と同じ高校にしたことだ。
その高校の水泳部の先生は大喜びだったようだが、なぜ周也がそこを選んだのかはわからなかった。
夏休みに入る直前、学校帰りに他のクラスの男の子に呼ばれて、私は告白をされた。
どういうわけか、周也の顔が浮かんでしまい、ごめんなさい。と謝った。
周也のことが好き。
とかじゃないんだけど、何故か、他の誰かと付き合う姿を、どうしても周也にはみられたくなかった。
その年の夏は、すごく暑かった。私はソファーに横になって、クーラーの効いた部屋でごろごろと漫画を読んでいた。
家のチャイムが鳴る。
母親も父親も出かけていたので、ぼさぼさの髪を少しなおしてから、玄関のドアを開けると、
そこには周也が立っていた。
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