名無しの英雄
54話
「ここがドワーフの街、バークだよ」
シトウが説明する
「バークはドワーフが主に住んでいる街なんだよ……あぁ、差別とかは特にないよ?この街がある場所はサウス王国の最南端に位置しているんだ」
最南端か……どうりで暑いわけだ
「ただしここは街長に難があってねぇ」
渋い顔で言う
「ちょっとめんどくさい事になるかも……とだけは言っておくよ」
めんどくさい事ね…
まぁここまで来たらめんどくさいぐらいどうってことないような気もするけどな
「じゃあ入ろうか」
俺達はバークへ入っていった
「すみません、この街で1番腕がいい鍛冶屋って何処ですか?」
八百屋の様な店をしているおじさんに聞く
「この街でかい?この街でなら……勿論街長が1番なんだろうな」
また街長か……
先程からいくつかの人に聞いているのだが口を揃えて街長と言う
「そうですか……ありがとうございます」
礼を言って八百屋を出た
「やっぱり街長だってよ」
「やっぱりそうか……」
シトウは分かっていたのか?
「この街を管理する者はやはり鍛冶屋として1番であり続けなければならないのだろうな……」
会ったことがあるのか?
「…………」
「ん?どうしたスズ?何か言ったか?」
「ううん、何も?」
おかしいな、なにか聞こえたんだが……
「僕が矢面に立つ……街長に会いに行こう」
取り敢えず俺達は街長の住んでいる屋敷へと向かった
シトウが門番に声をかける
「すみません、シトウと言う者ですが…街長はいますか?」
「あぁ、いるが……確認をとってくる」
「分かりました」
少し前にシトウから街長に会うにあたって注意点を少し教えて貰った
「1つ、絶対に街長とは戦うな
2つ、殺気を出すな
これだけ解っていれば最悪な展開にはならないと……信じたい」
シトウにこうまで言わせる街長はどんな人なのだろうか?
シトウ曰く
「アタマのネジが数本無くなっている」
らしい
「街長がお会いになるそうです……こちらへ」
門番の後に着いていき屋敷の中へ入った
「これは……」
屋敷にはとてつもない数の武器が飾られていた
その数はゆうに100を超えるだろう
「行くよ」
シトウはやはり入ったことがあるのか興味を示さずに門番も後について行く
俺達もその後を追った
「さて、じゃあ戦おうか?」
何故こうなった?
理由は少し前に遡る
部屋に入るとそこには茶髪のドワーフがいた
年齢は結構年老いている
「久しぶりだな、シトウ」
「あぁ、久しぶりだね」
シトウと街長は握手を交わす
ここまでは普通の人なんだけど…
「今日は何の用だ?」
「あぁ、実は鍛冶を教えてもらいたいんだ」
「まさかお前じゃあるまい?どの子だ?」
「この人だ」
そう言って俺を指さす
「ふん、この童か…教えてやるのも吝かではない……ただし条件がある」
「なんだ?」
「そこの子、あぁ、そうだ君だ」
そう言ってスズを指さす
「そこの子とオレの息子を戦わせてくれないか?」
「何故そんな事を?」
「いや、少し気になっただけだ」
「いいか?」
俺に聞いてくる
「スズがいいならいいぞ」
スズに聞く
「わかった。戦う」
「ワハハハ!そう来なくっちゃな!来い息子、グレイ」
そう言うと奥の部屋から少年が出てくる
「ふん、コイツがオレの相手か?」
不満そうに言う
「悪ぃな、グレイはちょっと生意気なんだ。オレに免じて許してやってくれ」
「コイツが相手になんかなる訳ねぇだろ?こんなチビが」
そう吐き捨てる
「チビ……?」
これはイケナイ
スズは孤児でスラムで過ごしたからか栄養が足りずに身長が小さい
そしてその事を結構気にしている
つまり……
「ツブスよ?」
スズが背筋が凍る笑顔でそう言った
「いい殺気じゃねぇか…年甲斐もなく興奮するぜ……?」
なんか街長のスイッチまで入ったみたいだ……
「さぁ戦おうか?」
何故こうなった……?
シトウが説明する
「バークはドワーフが主に住んでいる街なんだよ……あぁ、差別とかは特にないよ?この街がある場所はサウス王国の最南端に位置しているんだ」
最南端か……どうりで暑いわけだ
「ただしここは街長に難があってねぇ」
渋い顔で言う
「ちょっとめんどくさい事になるかも……とだけは言っておくよ」
めんどくさい事ね…
まぁここまで来たらめんどくさいぐらいどうってことないような気もするけどな
「じゃあ入ろうか」
俺達はバークへ入っていった
「すみません、この街で1番腕がいい鍛冶屋って何処ですか?」
八百屋の様な店をしているおじさんに聞く
「この街でかい?この街でなら……勿論街長が1番なんだろうな」
また街長か……
先程からいくつかの人に聞いているのだが口を揃えて街長と言う
「そうですか……ありがとうございます」
礼を言って八百屋を出た
「やっぱり街長だってよ」
「やっぱりそうか……」
シトウは分かっていたのか?
「この街を管理する者はやはり鍛冶屋として1番であり続けなければならないのだろうな……」
会ったことがあるのか?
「…………」
「ん?どうしたスズ?何か言ったか?」
「ううん、何も?」
おかしいな、なにか聞こえたんだが……
「僕が矢面に立つ……街長に会いに行こう」
取り敢えず俺達は街長の住んでいる屋敷へと向かった
シトウが門番に声をかける
「すみません、シトウと言う者ですが…街長はいますか?」
「あぁ、いるが……確認をとってくる」
「分かりました」
少し前にシトウから街長に会うにあたって注意点を少し教えて貰った
「1つ、絶対に街長とは戦うな
2つ、殺気を出すな
これだけ解っていれば最悪な展開にはならないと……信じたい」
シトウにこうまで言わせる街長はどんな人なのだろうか?
シトウ曰く
「アタマのネジが数本無くなっている」
らしい
「街長がお会いになるそうです……こちらへ」
門番の後に着いていき屋敷の中へ入った
「これは……」
屋敷にはとてつもない数の武器が飾られていた
その数はゆうに100を超えるだろう
「行くよ」
シトウはやはり入ったことがあるのか興味を示さずに門番も後について行く
俺達もその後を追った
「さて、じゃあ戦おうか?」
何故こうなった?
理由は少し前に遡る
部屋に入るとそこには茶髪のドワーフがいた
年齢は結構年老いている
「久しぶりだな、シトウ」
「あぁ、久しぶりだね」
シトウと街長は握手を交わす
ここまでは普通の人なんだけど…
「今日は何の用だ?」
「あぁ、実は鍛冶を教えてもらいたいんだ」
「まさかお前じゃあるまい?どの子だ?」
「この人だ」
そう言って俺を指さす
「ふん、この童か…教えてやるのも吝かではない……ただし条件がある」
「なんだ?」
「そこの子、あぁ、そうだ君だ」
そう言ってスズを指さす
「そこの子とオレの息子を戦わせてくれないか?」
「何故そんな事を?」
「いや、少し気になっただけだ」
「いいか?」
俺に聞いてくる
「スズがいいならいいぞ」
スズに聞く
「わかった。戦う」
「ワハハハ!そう来なくっちゃな!来い息子、グレイ」
そう言うと奥の部屋から少年が出てくる
「ふん、コイツがオレの相手か?」
不満そうに言う
「悪ぃな、グレイはちょっと生意気なんだ。オレに免じて許してやってくれ」
「コイツが相手になんかなる訳ねぇだろ?こんなチビが」
そう吐き捨てる
「チビ……?」
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そしてその事を結構気にしている
つまり……
「ツブスよ?」
スズが背筋が凍る笑顔でそう言った
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何故こうなった……?
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